残りのPCをいつWindows10にするか検討中。アップデート後のハードウェア変更に関しては、ストレージさえ残しておけば結構イケルという説があるので、とりあえずメイン機に関しては大容量SSDへのシフトだけは進めようかなどと考えているところ。次は500GB級にしたい。

それはそうと、身内の持ってるちょい前のタブレットがアップグレードできないとかで調べたら、本国のサポート掲示板でAtom Z2xxxはサポート外と出てきて何気に酷い。公式にDX9対応ならいけるのかと思ったが、GMA3600のディスプレイドライバが非対応でアウトとのこと。

https://communities.intel.com/message/318558

こういうやり取りの後の回答だからちょっと望み薄かもしれぬ。

https://communities.intel.com/message/318558#318558

さらに、無理矢理USBからインストールすると画面が出なくなって詰む?とかでわりとシャレにならないので、無理はしない方が良さそうだ。

https://communities.intel.com/thread/77841

それにしても、8/8.1に対応できて、10に対応できない理由は何だろうか。PowerVRがいかんのか?もうClover TrailとBay Trailの違いはその辺ぐらいな気がするが。いやCPUアーキテクチャもだいぶ違うけど、問題は多分そこじゃないし。これで第一世代のAtom(GMA3150はDX9cまで対応)にインストールできたら更に面白いが。いや面白くないか。単にドライバが無くて終了になりそうだし。などと思ってたら、アスキーがテクニカルプレビューの時に実験していた。

http://ascii.jp/elem/000/000/986/986926/

一応、Atom Z550のVAIO P(2009年モデル)にインストールできているが挙動不審で実用困難。VAIO Pはハードウェアがやや特殊だったりするのが問題だったようだ。ハードウェアがVista世代でもWin7にさえしてあれば、普通のネットブックでもいけるかも?という感じはする。
またAMD C-50のネットブック、Aspire Oneは2011年モデル。こちらは比較的簡単に何とかなったみたい。GPUはAtomよりずっとまとも、のはず。繰り返しになるが製品版はどうなるかしらん。
こいつをWin10にできるんだったら、同年発売でメーカーの10対応リストにないウチのE525も何とかなりそうな気がしてきた。バックアップとってやってみるか?

https://support.lenovo.com/jp/ja/documents/ht103535#nthink

プラットフォーム世代で見ると、対応確認されてるのはE525のいっこ後からなんだが(プリインストールがWin8になった世代だ)、ハードウェア的にそこまで差があるとは思えないし。

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Windows入りスティックPCの実勢価格がだんだんと下がってきているみたいで、OEM版OS単体価格に近づいている。ドスパラ版のファン付モデルは税別14800円に改定された。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150731_714489.html

ここまで来ると大抵の8インチタブレットより安いので、C/P的には満足できる水準だろう。
なお、Braswell搭載M/Bは1万円台前半で、これを形にするにはメモリとストレージと電源とケース、さらにOSが最低限要ることを考えると、恐るべき手軽さと言える。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150731_714408.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150731_714387.html

ただしスティック型は熱的な制約がタブレットより更に厳しい。ここは如何ともしがたく、ユーザレビューは概して低めの評価に留まる。使っていないので推測だけど、TVで使うと1920×1080で出力せねばならんので、GPU負荷がでかくなるのは必然じゃないだろか。8インチタブレットなどでは、もっと低解像度の製品も多い。
さらに、環境に依存する部分は運用でカバーできても、バグ持ちで評価を落としたIntel版みたいのもある。諸々の問題から解放されるのは次世代Atom、というよりメモリが世代交代したら多少マシになりそうなそうでもないような。

単体で動画再生やらDTCP-IP対応やらと多機能なNASも増えてきて(中身はこちらもSoCのAtomなわけだが)ますますmini-ITXはどこへ行くのか、といった感じである。
いずれにしても、使い切りたいならNUCかそれより小型でも電源内蔵型が無難じゃろか。

ちなみに中国系の謎メーカーは、Android/WindowsのマルチOSモデルも出している。去年ぐらいだと不可と言われていた気もしたが、タブレットでも既に同種のものが存在するので驚くにはあたらない。for bingの投入で状況が変わったと思われる。
これとか。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00UT1S40I

というかAndroidはエミュでよくないか?何に使うのかしらんけど。
普通のAndroidスティックは、Windows向けより低スペックな分、安い。相変わらずの微妙な立ち位置にも変化なしって感じ。

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MultiSync LCD-EA275UHD-BK

http://jpn.nec.com/products/ds/display/business_standard/lcdea275uhd/

27インチ4kで60HzでMURACOMPでsRGBでH/Wキャリ対応で税込10万ちょい、これはなかなかという市場想定価格はしかし激しく上方修正されて最安でも12万超えていやがりました。尼とかいきなりプレ値の入荷待ち。なにこれいらない。

MURACOMPなしの同等品に近い感じなのがLGの27MU67とやらで、尼だと6万ぐらいだが、ムラ補正信者と化したわたくしにはあまり魅力的には映らないのであった。

http://www.lg.com/jp/monitor/lg-27MU67-B

これがフィリップスのやつみたく40インチで8万を割るような代物になると別の意味で欲しくなるが、置き場所ねえからいいや。

http://www.philips.co.jp/c/pc-monitor/brilliance-led-backlit-lcd-display-bdm4065uc_11/prd/

モニタと言えばダライアスバーストCSのために曲面モニタとか買っちゃう人も居そうだなあ。

http://darius.jp/dbcs/

ACはあんまりやんなかったが、ポリゴン化して以降はどんどんゾイドっぽくなっていったイメージだけはある。PCで多画面できるんなら欲しい。
そしてこの手の企画が、予定通り発売されるかは甚だ疑問であった。下手したらWindows版延期とかそういう まあいいか。

自分も思わず曲面モニタというか、21:9モニタの選択肢を調べてしまった一人だが、世代違いの売れ残りが混在しまくりでとても判り難かった。基本は34/29インチ、曲面/平面の組み合わせで、同サイズでも解像度が異なるものがある。新しくなるとゲーミングモニタを謳っていたり、LGからOEM供給したやつも混ざってきてもう何が何だか。

しかしこれらの解像度、または10bitカラーを使おうとしたらVGAの換装も必須。モニタだけのコストでは済まなくなるケースが多いだろう。まあAC筐体買うよりは大分安いけど。

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次世代メモリに関する後藤記事と見せかけてAMD記事だった。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20150731_714218.html

次世代APUの直付け広帯域メモリとして、ハイパフォーマンス系にはHBM、ローパワー/モバイル系にはWideI/Oが採用されるという話は以前にもあったと思う。ただし、現時点までに正式に規格化されたものではまだまだメリットが薄いので、それぞれ1世代ずつスキップするから来年も出てこない可能性大、といった内容の記事。まあ、確かにFURYの第1世代HBMでは、絶対性能でNVのハイエンドに届き切らなかったしなあ。大丈夫かAMD。
結局はDDR4などと併用になる公算が強いし、大容量の超広帯域共有メモリ一本で超高性能!みたいな時代はもうちょい先になりそうだ。むなしい。

RAFのMPAについて

英国は2010年のSDSRでニムロッドMRA.4の開発を中止した。その後、残った機体も早々に退役となる。

http://www.flightglobal.com/news/articles/saying-goodbye-to-the-39mighty-hunter39-339943/

後継機については、具体的な導入の交渉が伝えられたのはP-8のみだった。
より小型で運用コストが安い機体の売り込みもあるが、あんまり相手にされてないような感じだ。2014年のRIATではエアバスのC295ベースのMPA(ポルトガル空軍機)が飛来した。

http://www.flightglobal.com/news/articles/airbus-pushes-for-uk-maritime-patrol-contest-401924/

この時はC295MPA×12機でP-8×6機分の値段の半分、運用コストは1/4~1/5と言われている。同程度のシステムとしては、サーブ2000やQ400と、L-3の機材を組み合わせたものも挙げられていたようだ。

http://www.flightglobal.com/news/articles/uk-urged-to-acquire-new-maritime-patrol-aircraft-413271/

今年も新たなSDSRの年なので、議会でも質問されたりしている。こっちの記事ではLMもC-130JのMPA型を売り込んでるとか。

これとは別に、RAFではMPA運用に欠かせない人員を維持することの重要性は承知しており、Seedcorn計画というのでニムロッドを飛ばしていた約30名のクルーを、英連邦に属するオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、それと米国に派遣することにした。これらの国は全てP-3Cを運用していて、米国のNASパタクセントリバーではP-8やMQ-4Cの評価部隊VX-1にも参加している。

http://www.flightglobal.com/news/articles/uk-details-collaboration-on-p-8-triton-platforms-397835/

VX-1の、特にP-8の運用においては約20名が関わっているとの事なので、やはりP-8導入を有力視しているのは確か。MPA導入の可否はSDSRで決まるはずだが、それに先立ってSeedcorn計画は3年延長された…というのが次の記事。

http://www.flightglobal.com/news/articles/riat-uks-seedcorn-mpa-project-renewed-for-a-further-three-414774/

因みにMR.2は35機が改修され、2000年代まで5個SQが活動していた。これがP-8×6機になるとするといかにも少ないが、一足先にP-8導入を決めたオーストラリアはMQ-4Cも買うことにした(6~8機程度)ので、そういうシステムで運用される可能性は高い。もしくはP-8を補完する小型MPAを導入するかだが、どのみちカネはかかるので妥協が必要になりそうではある。

http://www.flightglobal.com/news/articles/australia-to-buy-mq-4c-triton-396964/

もしP-8単体での作戦能力を高めようとしたら、P-8Iみたくなる。あっちも着々と増えてるけどまともに運用できてるんかしら。

http://www.flightglobal.com/news/articles/india-to-buy-four-additional-p-8is-414678/

参考までにオーストラリアのMQ-4C導入コストは、6~8機と運用施設等を全部合わせて1億4000万AUドルになり、FMSで供給、2020年から運用開始とされていた。IOCもまだなので、時期的にはこんなもんになっちゃうらしい。
英国はオーストラリアほどには監視対象の海域が広くないはずだけど、1機2機でまともに運用できるもんではない以上、そこそこのお値段になるのは間違いない。

以上を踏まえた上で、P-1はSDSR直前に駆け込みでRIATに参加した、という図式になるわけだ。

http://www.flightglobal.com/news/articles/riat-japanese-p-1-to-reach-full-capability-by-september-414770/

さらにボーイングも、P-8より安い方の選択肢として、ボンバルディアのチャレンジャー604をベースとしたMSA(maritime surveillance aircraft)を地上展示した。

http://www.flightglobal.com/news/articles/riat-boeings-maritime-surveillance-aircraft-heads-for-nordic-414801/

P-8の機材もコンソールの一部などを流用している。ただしソノブイランチャーとかを欠いているので、直接P-8の代わりにはならない。改修を担当するのはカナダのフィールドアビエーションという会社だそうだ。RIATの後は売り込み先のフィンランドへ向かった。

1001

さっき気付いたんだけど公開済み投稿数が1000超えてた。これが1001番目。

もう一つ二つ米軍関連を追加。

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JSTARS後継

http://www.flightglobal.com/news/articles/boeing-not-exclusively-teamed-going-into-jstars-battle-414582/

E-8後継機は2023年からの就役を目指しており、製造数は17機の計画になっている。USAFとしては今年の8月下旬から9月上旬にかけ、プレEMDの技術成熟/リスク低減フェーズへの参加チームを選定する予定。開発契約は16ヶ月後の2017年頃となる見込み。

現在のところノースロップグラマンとL-3とガルフストリーム、LMとレイセオンとボンバルディア、の2チームが活発にプレゼン等を行っている。先のパリショーでもアナウンスを行った。

http://www.flightglobal.com/news/articles/paris-northrop-l-3-and-gulfstream-team-for-us-jstars-413678/

ノースロップグラマンは、G550の機体を使ったデモンストレータを既に飛行させている。

http://www.flightglobal.com/news/articles/paris-lockheed-raytheon-and-bombardier-form-jstars-413786/

LMの方は、ボンバルディアのグローバル6000を使う予定。同社のグローバルエクスプレスBD700はセンチネルR.1(ASTOR)やE-11Aに改造された実績がある。モノとしてはセンチネルR.1の拡大版のような感じだろう。レーダーも同じくレイセオンだったし。

現用のE-8の機体を製造したボーイングは、まだ開発体制をはっきりさせていない。機体に関してはB.737-700BBJ1を検討しているとの事で、これは-700の機体に-800の主翼と着陸装置を組み合わせたビジネスジェット型の派生機。短胴のままの通常の-700よりMTOWが増し、航続距離も伸びた機体で、C-40Bとしても採用されている。C-40Bは司令部要員や政府関係者を乗せて飛ぶ特別任務機という位置付けの、民間型そのものに近い輸送機であるが、737-700自体はP-8やAEW&Cに改修された実績あり。
改修母体としては無難な選択と言えるが、BMC2やレーダーといった中枢部の搭載機材についてはサプライヤーがはっきりしていない。ボーイング曰く、ノースロップグラマンやレイセオンを含む複数メーカーと話し合いは進めているものの、他所はチームとして排他的な契約がまだ結ばれていないため、最終的な要求が出るまでは動かないということらしい。従って開発契約が出るまでは、FTBやデモンストレータにも手を付けない。

ボーイングからすれば、E-8と同等以上の大型機が採用されるだろう、という観測に基づいた余裕なのか、単にP-8とかKC-46で手一杯なのかは謎。あとロビー活動の手応えが略。

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MQ-5BハンターUAVがラストフライト

http://www.flightglobal.com/news/articles/pictures-us-army-hunter-uav-retires-from-20-year-home-414577/

米陸軍の現代的UAVの歴史は、ハンターUAVの訓練施設が設置されたアリゾナ州フォート・フアチュカから始まる。ここで同機のラストフライトが実施された。日付は7月10日だったようだ。

http://www.kvoa.com/story/29523707/hunter-uavs-last-flight-at-ft-huachuca

この日のフライトじゃないけど離陸の様子はこんな感じ。

https://www.youtube.com/watch?v=jFBs1oPzHkY

1996年に運用開始されたから、現役期間は20年に及び、その間に実施したミッション数12896、飛行時間は約10万時間に達するとある。その戦歴はコソボ、イラクから始まった。
MALE-UAVに分類される機体で、1992年のUAV-SR選定にまつわるLUTでは、更に先代のMD(当時)製のスカイオウルUAVと比較された。当時はまだIAI/TRWハンターで、選定後のディジグネーションはBQM-155となる。

http://www.designation-systems.net/dusrm/m-155.html

スカイオウルは、1980年にデベロップメントサイエンス社(後にBAEシステムズの一部門となる)が開発したR4Eスカイアイが元になっている。箱型の胴体が特徴的だった。

http://www.designation-systems.net/dusrm/m-149.html

こちらにはYPQM-149のディジグネーションが与えられたが、不採用のためYが取れることはなかった。

この頃、無人航空機の呼称がRPVからUAVになっていき、1997年からはディジグネーションの数字もリセットされた(MQ-5になったのは1999年)。形式上も現代的なUAVとそれまでの無人航空機の分水嶺に位置する機体とも言える。MALE、HALEなどの区分がでてきたのもこの頃だが、この日まで米陸軍としては最古の現役UAVだった。
MQ-5はRQ-7シャドウ、RQ-2パイオニアと並びツインテールブーム型UAVの代表格だが、2000年代以降はプレデター系に代表される、極端に細長い胴体のものや全翼に近い形態が流行した。ツインテールブームは1980年代以前を引き摺ってる古い…というか伝統的な形でもあった。最近ではスキャンイーグルの発達型にあたるRQ-21がツインテールブームを付けている。

スキャンイーグルと言えば2012年、イランがペルシャ湾にてカナダ海軍の同型機を捕獲、リバースエンジニアリング、RQ-21風のYasir UAVとして国産化という話があったが全然関係はない。2013年にはダマスカスで目撃されていたりもするらしい。

https://www.youtube.com/watch?v=IkMAVb_yF0w

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KC-46の開発遅延について

http://www.flightglobal.com/news/articles/usaf-still-hoping-for-18-kc-46a-tankers-by-2017-despite-414650/

2017年8月までに18機を納入する契約であるが、開発後半に差し掛かってから配線関係とソフトウェア開発で躓き、7~9ヶ月の遅延が見込まれる状況。ただしUSAF当局としては、スケジュール上のマージンが無くなっただけで達成可能という見解のようだ。LRIPはこの8月に判断される予定から、来年1月から4月の間まで先送り。LRIPのロット1は7機、ロット2は12機なので、都合18機という勘定だ。

2014年、EMD-1では400時間の試験飛行が予定されたが実績は3.5時間。これは767-2Cの初飛行をやっただけ。EMD-2での空中給油システム試験は10月または11月に予定されている。当初ボーイングはもっと早くできると言ってたけど、これでマイルストンCまで順調に行けば問題ない。

最後の方、日本も買えみたいな話になってるな…

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KF-16アップグレードの顛末

http://www.flightglobal.com/news/articles/lockheed-to-lead-south-koreas-kf-16-upgrade-414734/

進行中の案件だけど、2012年にBAEシステムズ(レーダーはレイセオン)が受注したはずのKF-16アップグレード

http://www.flightglobal.com/news/articles/seoul-names-bae-systems-for-f-16-avionics-upgrade-374962/

が、2014年フォートワースで改修を始め

http://www.flightglobal.com/news/articles/bae-commences-kf-16-upgrade-work-in-fort-worth-400780/

た数か月後にFMS取消、

http://www.flightglobal.com/news/articles/south-korea-kills-bae-systems-f-16-upgrade-programme-405695/

韓国とBAEシステムズが互いに法的手段に出る、

http://www.flightglobal.com/news/articles/seoul-counter-sues-bae-raytheon-in-f-16-imbroglio-414549/

という中でLMが改めて受注しFMSも通っている。さらにコストが問題視されたはずがLMの方が高かったりする。なんか色々おかしい。よくわかりません。

フォートワースの2機がどうなってんのかは不明。いいのか?