CES2015にてBroadwell正式発表など

Broadwell正式発表

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150106_681481.html

正式発表はCES2015の場でありつつ、YプロセッサのCore-Mは既に採用製品が出回っている。更に言えばSKUまで発表されたのはUプロセッサ。
Yプロセッサについては、14nm最初ということもあって出来があんまりよろしくなく、最初のリビジョンのCore-Mは採用製品が出るか出ないかのうちにディスコン。今回発表された製品群はすべて新リビジョンになってる筈だ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20140906_665480.html

最初のリビジョン(Eステッピング)がどのぐらいダメだったかを知る手がかりとしては、秋のYOGA 3 Proと、年末のLavie Uのベンチ結果がある。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20141224_681423.html

ついでにスペックシート。

Core M-5Y70

http://ark.intel.com/ja/products/83612/Intel-Core-M-5Y70-Processor-4M-Cache-up-to-2_60-GHz

Core M-5Y71

http://ark.intel.com/ja/products/84672/Intel-Core-M-5Y71-Processor-4M-Cache-up-to-2_90-GHz

スペックシート上の差は小さいが、性能差はそれ以上に出ているから、旧リビジョンのYOGAのはクロックが上がりきってない可能性も高い。特に3D系のベンチがダメなので、GPUに難があるっぽいのは容易に見て取れる。とは言えここまで差がつくと、筐体設計の方にも問題があったか、もしくは仕様変更のしわ寄せが行ってそうな感じでもある。cTDP下げ目に設定されてるかもしらん。

一方、Haswell-U代表が熱対策に問題ありと評されたSurface Pro 3、という時点で比較対象としてやや微妙ではあるものの、Lavie Uのベンチ結果を見る限りはYプロセッサで先代Uプロセッサ並、と言っても差支えないレベルには仕上がっている。ここはLavie Uを素直に褒めるべきかもしれん。
えらく高いけど、値段を言えばYOGA系も安くないし。

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設計の自由度が増すYプロセッサがU並の性能ということで、フォームファクタも多様化するかと思ったが、今のところそうでもない。CESの展示ではNECのFristaというのが出てた程度。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150107_682744.html

記事中で触れられている通り、普通のPCと違う形態というだけで売り方が難しいのは確かなので、これを本気で売るなら、ハウスメーカーに置き場所を考えてもらうとか防水構造としてHAのセンターにでも配してもらうとか、でなければどこぞのブランド付けて抱き合わせ販売でもした方がよさそう。

Intel謹製のハードウェアとしては、NUCが大きなモデルチェンジで、法人向けとコンシューマ向けの2つのラインに分かれる。リークというか、事前に出てた情報のそのもの。
ZBOX Pシリーズに似ているが、こっちはAtomより上位のCore iを積める。

http://www.intel.com/content/www/us/en/nuc/overview.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150106_682503.html

この時点の展示では、法人向けが従来型の筐体に似た形で、コンシューマ向けが2.5インチ内部ベイ無しの薄型筐体となっているものの、最終的には2.5インチベイ有りのコンシューマ向けも出るらしい。ストレージにはM.2が使えて、充電用の黄色いPowered USB端子も見える。
共通の仕様としては独自拡張モジュールを内蔵可能となった。NFCモジュールとかTVチューナモジュールが例として挙がっている。Intelからは発売しないみたい。

サプライズ的な発表となったのがIntel Compute Stick。

http://www.intel.com/content/www/us/en/compute-stick/intel-compute-stick.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150106_682502.html

FCC通ってないので正式な仕様はまだ不明。
この発表では、Linuxモデルが用意されるというのが大きいところか。また先に発売された同様の製品とは異なり、Core Mも選べるようになる予定。Atomより上の性能ともなれば、さすがに無視できん存在になる。個人的に。
また、例のやつはカバーがほぼ密閉っぽく見えて気になったのだけども、Intelのはわりと穴だらけ。こっちの方が熱対策とか真面目に考えてそうだなあとは思う。

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Btoadwellとは直接関係ないところでは、Quarkの方の展開としてウェアラブル向けのCurieというのが発表された。Edisonよりも小さい。
全体として、CoreプロセッサよりもIoT関連の方が扱いは大きかった、とある。まあBroadwellは発売済みだったしなあ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150108_682924.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150110_683319.html

ゴーグルとかで有名なOakleyと提携だそうで、ウェアラブル向けとしては「アリ」な方のブランドと言えるだろう。

基調講演のその他の話題として、RealSenseの話とiRobotとの提携も挙がってる。RealSenseは、もはや嫌でも目につく外付けカメラなどを必要としないので、いつの間にか浸透してきそうなイメージがあるな。

あとマカフィーが買収後の社名変更により、Intel Securityという何の面白みもない関連企業丸出しのネーミングになったみたい。