最近、自作PCも大きな転機に来てるかなあと思うことが多くなった。
曲がり角を曲がったの自体はずっと前で、ARMとx86のパワーバランスの関係がクリティカルなところを超えて、実製品にも影響を及ぼし始めたって意味だけど。

Haswell Refreshも妥協の産物ってのもよく言われてる通りだ。で、その象徴というべき製品のDevil’s Canyonが本日発売と。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/20140626_655188.html

G3258の方が入手難度高そうだなあ。増産とかあんのかしら。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20140625_655104.html

Pentiumから20年。
そういうわけで今回昔話多め。2、3行だがな。

*

SSD相場下がり目

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/price/monthly_repo/20140625_654975.html

SSDの価格変動は、円高終了以来あんまりなかった。例外はサムスンの840シリーズがちょい安めで出た位だが、市場価格にはそれほど影響を及ぼさなかったと思う。その他は大容量化と、M.2など新I/Fが出てきたりmSATA、PCIe接続型が増えたりで、下がる要素にはなってない。
記事中にある通り、今回CrucialがMX100というのを出して、

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hirasawa/20140627_655402.html

256GBモデルが15000円以下の売れ筋に入ってきた。2012年の840のローエンドも、容量単価は同程度で出てきたけど、あくまでローエンド、NANDはTLCというのがやや敬遠された感がある。
対してMX100の性能は前世代メインストリームのM500を超えてハイエンドのM550に近い。現行製品の中では確実に高性能な部類なので、C/Pは他製品よりも高い。

ついてで言うと512GBが25000円を切り、容量単価で言えば1GBあたり50円以下。
システムドライブの容量が気にならなくなったのは、多分500GB時代以降だったと思うので、これを入れとけばWindows時代の終わりまで使えそうだ。
と昔よりは安くはなっているものの、今の4TB HDDは1万5000円ぐらいなので容量単価では20倍以上の差がある。微細化進めても安くなんない時代に突入してるから、しょうがないと言えばしょうがない。
更に参考にならないことを言えば、確か2008年頃、Vistaと500GBのHDDを同時購入してシステムドライブにした時代には、500GBが8000円ぐらいで売ってたような気がするので、当時と比べてもまだ4倍ぐらい高い。

*

DDR4メモリ発売

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/price/monthly_repo/20140626_655224.html

現状、Intel X99チップセットで対応予定となってるだけのため、持ってても使い道はない。値段はまあご祝儀価格って奴で、大雑把にDDR3 2133の倍程度となっている。
チップはHynix、動作電圧は1.2Vだって。

関係ないがDDR3のOCメモリが相対的にお買い得な感じになってきた。
ローエンドだったはずの低速の方が上がりっぱなしなのに、OCメモリは需要があんまりなくてじわじわ下げてしまっている感じ。昔と違い、絶対的に高速なメモリを要求するシステムってのはAPUの上位製品ぐらいしかないわけで、これも時代の流れかもしれない。メモリは数字が倍々の時に買ってきたらそれなりに体感できたと思う。

*

SIGMA dp Quattro

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20140626_655138.html

ここから唐突にデジカメ。
Foveonのセンサは、結局メインストリームにならないまま進行しており、開発もシグマ一社のため何かと苦しい。とりあえず数を出さなきゃ話にならぬということで、一眼に拘らずレンズ一体型を出しているのは正しいと思うけど、新しいの出る度に旧モデル大暴落してるんだよな…嫌いではないが、一々高価なので手がでにくいのも事実。
高感度性能は従来と変わらずやや微妙らしい。こういう根本的なところの改良に関しては、開発規模からして厳しいのはわかる。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20140424_644489.html

形状が、最近よくある一種のレトロ志向デザインとは明らかに違っていて、「銀塩カメラから外したデザイン」を意図的に外していた頃のデジカメを少し思い出させる。が、よく見ると旧モデルをちょっと薄くしてバッテリパックを増設したみたいな感じだった。
どうしてそうなったかについては、上のインタビュー記事に詳しい。中の基板が2層から1層に減ったのね。

*

LUMIX DMC-FZ1000

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140612_652899.html

1インチセンサで比較的大口径のレンズ一体型、高倍率ズームということで、RX10のパナソニック版みたいなもんかと思ったら、4k動画撮影に対応し、センサ出力はFHD時60fps、画像処理エンジンとAF周りはGH4譲りとあって、どっちかというとGHシリーズのダウンサイジング版に近い。撮影時間の制約だけは弱点かもしらんけど(4k動画撮影からの静止画切り出し機能との関係?)、連続30分撮れれば記録映像とか以外の用途なら十分だと思う。

10万切るならRX10より安い。これでマクロ強かったら即死だった。A200のテレマクロが結構凄かったというのを最近のデジカメ触って実感した。

*

久しぶりにGT7の話題が出てたので。

http://doope.jp/2014/0634866.html

E3に行く代わりにニュル24時間に出場して予選で事故ってた人にプロローグすっ飛ばしていきなり来年出ると言われて信じる人がいるのだろうか…という根本的な疑問はさておき、

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140625_655023.html

なんか目玉にFIAGT独占とか持ってきそうな気がするんだけどF1の前科あるし。FIAのお金大好きは今に始まったことではないものの、果たしてどっちが儲けてるんだろうかという疑問も以下略。

元記事Eurogamer。

http://www.eurogamer.net/articles/2014-06-27-gran-turismo-7-is-in-the-works-standard-cars-set-to-stay

コメント欄がかなり手厳しい。GT6ではさすがに売上落としたから、風当たりも強いか。まあゲームサイトのコメ欄の住人などお察しの層ではあるが。
ぱっと見、スタンダードカー残すよ宣言は総叩き。スタンダードカーについてはPS2からPS4とか世代またぎすぎ、という指摘は全面同意せざるを得ない。

イスラエル向けのM346は国内呼称がラビ(Lavi)になったらしい

http://www.flightglobal.com/news/articles/israel-details-lavi-trainer-benefits-399383/

というのは3月のロールアウト式典時に明らかにされていた。

http://www.flightglobal.com/news/articles/pictures-first-israeli-m-346-lavi-rolled-out-397266/

2012年6月発注の30機のうち2014年3月に2機が引き渡され、2014年内に7機、2015年に18機、2016年に残りが引き渡しとなる予定。

従来の訓練は、A/TA-4は60機あってF-16A/Bも併用していたが、M346はA/TA-4の半数にとどまる。F-16による訓練は無くなり、シミュレータ等による地上訓練を活用することで、戦闘機パイロットは18ヶ月、後席要員のWSOなどは6ヶ月で完了するカリキュラムとなる。

*

フランス空軍で最後のミラージュF.1が退役

http://www.flightglobal.com/news/articles/france-retires-last-mirage-f1s-400553/

モン・ド・マルサン基地の2/33 “Savoie”偵察飛行隊のミラージュF.1が6月13日で退役となり、記念式典が催されている。

2/33のF.1のうち単座のCR型は11機、複座のB型は3機が稼働状態にあったが、同機種を運用する部隊はフランス空軍でここだけになっていた。
式典時、4機にはスペシャルマーキングが施されたとある。

これらのうち4機をフランスの革命記念日に飛行させることが決まっているが、その他のほとんどは廃棄処分となる予定。

FGのデータベースMiliCASによると、フランス空軍のミラージュF.1は1980年から87年にかけて製造された。フランスで余剰となった機体のうち57機がガボン、リビア、モロッコにおいて現役とのこと。

参考として2/33の公式。

http://groupe-savoie.fr/

*

PAK-FAが着陸時に火災

http://www.flightglobal.com/news/articles/fire-damages-pak-fa-prototype-on-landing-400255/

6月10日、ジューコフスキー基地での着陸時に、右エンジンから出火してエアインテークから煙が出たと書いてある。写真見た感じ背面まで火が回って結構燃えたっぽいけど、スホーイではすぐ消火したし試験計画に支障なしとコメント。試験用の機体は5機が存在するはずだが、機番055って5号機だっけ?

FGでは6月5日にUACの社長にインタビューしたそうで、その直後のこの事故となったようだ。

*

RAC”MiG”がMiG-35を基礎とする第5世代戦闘機を構想

http://www.flightglobal.com/news/articles/rac-mig-boss-eyes-fifth-generation-fighter-400087/

今更だが正式表記がRAC”MiG”になってるのな。
同社のSergey Korotkovによると、MiG-35を第5世代に発展させる構想は、社内で既に具体化しているそうだ。General Directorって役職は、日本で言う部長クラスかなあ。

正直MiGの戦闘機に関しては、あの系統の派生以外にやることないっていう感じでもあるが、PAK-FA/T-50とは明確に差別化できるとしている。機体規模の差からしても、その辺は事実だろう。
既存機のステルス改修型というのは、ありそうで実現していないので、ぜひ頑張っていただきたい。無理っぽいけど。

現在、MiG-29系の製造ラインは4月にロシア空軍から受注したSMT型16機の分が稼働していて、これに続くMiG-35の年内受注もまだあきらめてない様子。
輸出では、非公式にエジプト空軍が24機を発注という情報もある。ただしこの話についてはノーコメントだったみたいだ。

*

グリペン導入がスイスの国民投票で否決された件

http://www.flightglobal.com/news/articles/saab-responds-to-swiss-gripen-defeat-399390/

22機導入の政府間協定まで行ってから国民投票にかかる、という異例の展開。5月18日の投票では、反対52%という僅差で否決となった。

グリペン導入は、位置づけとしては2010年代後半からのF-5の後継だが、その後F/A-18も2025年から退役し始めるので、単にF-5の分が純減というだけに留まらない話になっている。
これと前後して、まともに24時間のアラート待機する気もないみたいなニュースがちょっと出てたがソースは忘れた。勤務時間外か何かでハイジャック機に対してインターセプトできなかったとか、そんな話だった。戦力のギャップ以前の話になるけど、スイス国防筋の意図的なリークじゃないかと思う。
国民投票の成り行きといい、永世中立という国是も形骸化してきてるのかね。

サーブとしては決定を尊重しますと表明しながらも、同じくグリペンEを導入するブラジルとの関係にも触れている。これから製造機数が変わると不都合大杉なのは想像に難くない。こちらの関係のタイムリミットは年内。
あと、スイス国内でも125の企業が関わるプロジェクトになってるのでその辺よろしく、というコメント。

FGのコメントとしては、逆にスイスからスウェーデンに輸出するピラタスPC-12の取引にも影響出るのでは?と書いてある。

*

一方チェコはグリペンのリース契約を12年延長し、2027年まで現状維持の14機を運用することにした。

http://www.flightglobal.com/news/articles/czech-government-signs-gripen-lease-extension-399415/

なおハンガリーも2026年まで14機のリース契約を結んでいる。

E3の中継待ちで、久しぶりにかんこれログインしたらストリーミングに差支えた。

それから今どうなってるのかと少し調べたら、潜水艦が普通に出るようになったというので、それを集めてしばらく遊ぶもまた飽きてきた様子。

なんつーか放置再開組には厳しいな色々と。かといって続けてる人も楽ができるというわけでなく、新規ユーザはカード間格差が意外に大きく入手難度の高いカードも増えて困惑、といった感じのような気がするので、現状が誰向けの形なのかよくわからない。好みの最強艦隊が編成不可の時点でキャラゲーとしても微妙な評価になりそうだし。

判定テーブルに関してだが、あくまでも放置前と同じような編成で戦線投入した上での体感であるが、戦闘結果の偏り(典型的なのが低レベルor少HPカードから標的にされる、こちらの攻撃はだいたい下から順)が悪化した代わりにレベル上げが効くようになってる、ような気がする。後者はレベル対レベルの補正値が重くしてある感じなのかなあと予想。同じところを回してて、レベルの上昇によりダメージの通り方と被ダメージが結構変わるときがあった。カード固有の隠しパラメータも追加されてそうな感じはするが、何とも言えない。
一にも二にも隠しが多すぎて、攻略とかそんなんじゃねえのだよな。調べたところでネトゲだけに調整やり放題だし。
ていうか攻略情報がパチスロ雑誌とか見てる感覚になったわね。期待値とかそのへんの数字がね。

絵が容赦なく差し替えられて独特のシルエットの頭身が違うとかも笑いどころであるが。新規カードの絵的にパンツ増し増し、毒吐きキャラの追加ほぼ絶望的?で、その手の方々のニーズに合わせた変化が見て取れるのも興味深い。

カード入手性に関しては、大型建造なんぞ入れるぐらいなら直に金で解決する選択肢があってもいいぐらいだと思うが、それやったら元来の○○ゲーなとこに非難集中で収拾つかんようになりそう。VITA版はこの辺をどう解決するか。あとはDLC地獄じゃなかったら考える。

*

以上は余談でE3。

とは言うものの、今にして思えばあんまり印象に残る出来事は無かったような気がする。凄く大雑把に印象だけ言うと、ソフトは暗ーい画面の超大作と海のものとも山のものともつかぬインディーに二極化が進み、中間規模のパブリッシャはますます影が薄い。新ハードがないのは仕方ないとして、SCEは例年通りPCゲームのデモ主体、MSはキネクトを投げ捨て、任天堂はデビルズサードを拾った、ってぐらい?
そういやスプラトゥーンも社内インディー的な経緯があると言ってたな。

大手が超大作志向に偏っているからこそ、そこからこぼれたのを拾って世に出すというのは一つの手だが、開発規模が小さいければそのまま安上がりってわけでもないだろうし、採算ベースに乗せるのが難しそうではある。
開発費と広告費との兼ね合いは明確に出てこない事が多くて、部外者からは何本売れれば成功と言えるのかよくわかんないし。そういう意味ではデビルズサードは売れそうに思えんが。

インディーのタイトルで気になったのはNo Man’s Sky。小規模開発であそこまでできちゃうのか、という驚きがある反面、PVを見てもゲーム内容というか目的というか勝利条件的なものがさっぱりわからなかった。

http://www.no-mans-sky.com/

自動生成ものは、単調になってしまったり作業ゲーと化したりで両刃の剣みたいなところがあるので、ゲームとしてまとめるのかは難しそうだ。そしてPV中の宇宙機がどう見てもインコム社製のスターファイターみたいだった。

クラウド関連は、まずPSNowみたいな直球のクラウドゲーミングは回線の要件が厳しいし、そうでない方のクラウドコンピューティングは、どれぐらいゲーム性に貢献してるのかがいまいち伝わってこない。ドライバター絶賛みたいのもあんまり出てこないし、現時点では単に投資乙としか。

*

そんなこんなでXbox Oneの日本展開に関する情報が揃ってきたが、DAY1エディションにFORZA5同梱とかは無し。これ北米発売時と同じ内容かな。
ロンチタイトルその他の情報。

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140620_654370.html

タイトルリストはこっちのが見やすかった。

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140620_654356.html

ざっと見るとメーカーの傾向は360の時と大差はない。EAはだいたい全部普通に出る。変わったのは無双が出ることか。
UBIのタイトルは全部遅らせるか無しにするぐらいやりそうな勢いかと思ったけど、明確にやらかしそうなのWatch DogsとCrewの2本だけなのね。
あとDestinyは、アクティビジョン担当のスクエニが他のタイトルを普通に出してるとこからすると、どういう経緯なのかよくわからん。でもあんまりこういうことやってても、市場全体の活性化には繋がらねえんだよなぁ、っていうのはPS3の時に十分わかってそうなもんであるが。かつてのアクティビジョンジャパンもこんなんやってたなそういや。

FORZA HORIZON 2はセッティングが本家と同様になるところの方に期待。ギア比と空力バランスとブレーキバランスと足回りをいじれないと乗れない車が多いので。
路外走行は案外どうでもいいっていうか、FUELなんかでやったけどわりと飽きる。言うなればGTAみたいので通行人に狼藉働き続けてもすぐ飽きるのと同じような。いや違うか。

*

あとSteam Machine関連で、DELLからAlienware Alphaが正式に発表された。

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140611_652919.html

とりあえずWindowsマシンとして出るというから、先行発売なのかと思ったらホリデーシーズンだった。画面写真は開発中ということで一切公開になっていないけど、いきなりSteamに繋がる感じのUIにカスタマイズされているらしい。組込み向けWindowsを利用しているのかもしれないが、よくわからん。

ハードウェアとしてはi3に750TiのカスタムGPU(クロックダウン版?)を組み合わせている。PS4やXbox Oneよりも素のパフォーマンスは高そうなので、あるべき姿の次世代CS機に近いかもしれない。

*

もう一つの話題はSTEAMBOYなる携帯タイプのモックアップだが、OUYAとかがアレした今のタイミングで公表する意味もよくわからん。こういう構想もありますよ程度に考えとけばいいのかね。

http://japanese.engadget.com/2014/06/15/steam-machine-pc-steamboy-2015/

iOSやAndroidでSteamのゲームを遊べるようになったら現実味も出てくるか。現状ではShieldもどきの域を出るものではない。