OS無し11.6タブレット/IntelのプレスイベントでSoCのAtomの技術的解説が行われる/Lenovo Miix2 8/WD Black2/Dell UP3214Q/Zotac ZBOX nano QA01/iBuyPowerが発表予定のSteam Machine

OS無し11.6タブレット

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625465.html

タブレット端末でOS無しというのはかなり珍しいというか、国内の正規輸入では初かと思う。
CPUはCeleron 1007U、メモリ4GB、ストレージは64GBのmSATA。チップセットはNM70なので、I/O周りの仕様は1007Uオンボードのマザーボードと概ね一緒で、筐体に合わせて各コネクタを配しているようだ。タッチパネルの仕様は1366×768の10点マルチタッチとあるが、パネル自体の仕様は特に書かれてない。

動作電圧と連続稼働時間は不明だが、バッテリ容量は6000mAh。ものとしてはAMD Z-01のタブレットに近い感じで、SoCのAtomを使った現行タブレットとは別系統の製品と言える。タブレット化したネットブック/ネットトップだ。

で、アーキテクチャ的にはx86なので、Windowsを始めとする各種OSは何でもインストールできてもおかしくないが、ドライバとかの都合もあるんで満足に動かすにはWindows系しかないのかなあ。タッチパネル使わないんだったらこれにする意味ないし…

x86向けのAndroidとしては、Android-x86というオープンソースプロジェクトが存在しており、XP以前の古いノートPC等で使おうといった試みもそれなりに盛んみたい。

http://www.android-x86.org/

いまのところ4.3のテスト版までリリースされているものの、安定版とか言い出したら使えなさそうな気も。かといってChrome OSはブラウザだけだしな。
4.4は新しい仮想マシンのARTとかいうのが実装されているのでアップデートとしては結構でかいようだ。

何にしても、OS分安いって程ではない微妙価格だしカスタマイズはメーカー直販のBTO以下だし、I/O周りも何の特徴もなく、どこら辺がメリットなのかよくわからん製品だ。少なくとも一般コンシューマ向けとしての存在意義はほとんど無い、というか対応OSを指定している時点で人柱向けのアレとも言い切れず、謎は深まるばかりであった。

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IntelのプレスイベントでSoCのAtomの技術的解説が行われる

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131127_625370.html

Intel Dynamic Platform & Thermal Framework (DPTF)という熱管理の仕掛けについて説明されてる。多数の温度センサからの30以上のパラメータで熱管理し、熱的に厳しい薄型ファンレス筐体のタブレットでもまともに動くようになっている、というのが趣旨かな。BayTrailじゃなくてCloverTrailから入ってるそうだ。

具体的には局所的な上限温度を設定して、温度がそこに達したらクロックを制限して温度を一定に保つ、といった例が出ている。こうした動作プロファイルは、メーカーでBIOSに書いて提供する形になっているというから、スペック上はほぼ金太郎飴状態のAtomタブレットでも、その挙動には違いが生じる可能性がある。更にBIOSを書き換えれば当然のように挙動には違いが生じる。これだともうデスクトップみたく、ユーザで設定できた方が有益という気もするが、下手にいじると熱で死ぬ可能性もあるからメーカーとしては解放したくないのだろう。プラットフォームがデスクトップからノート、タブレットへと移り変わるごとにカスタマイズ性が低くなっているので、何かできた方が面白いのに。そのうち脱獄じゃないけど非公式BIOSとかは出てきそうだがそんなもん怖くて入れられるかみたいな。

この時期になんでこういう話が出てきたかというのは、微妙に想像がつく。
某所で最近話題になってるのが「ベンチ時にクロックが上がらない個体がある」っていうやつで、その合間にかんこれがどうこう、というのが定期的に(死活問題の人もいるんだろうけど正直言って今時スーパーパイかよとは思った…)。
思い返せばZ2760の時にも、電源繋いでなかったらクロックががっつり落ちるという話があった。あれもメーカーがそういう設定を選択した結果だっただけで、Atomタブレット全部って事じゃなかったのかね。
現行でも、同スペックでも違いがあるっぽい話はユーザー間で出ており、その中でも富士通のやつはZ3770、つまり現世代Atomで最速モデルということになってるから、それが余計に不満を募らせる結果に繋がってるようでもある。

ということは、何にしてもベンチとかんこれ専用BIOSで解決ですかあ、みたいな比較的どうでもいい結論。

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Lenovo Miix2 8

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131126_625086.html

8型IPSで1280×800のWin8.1タブレット。このタイプの製品としては国内での正式発表がトリになったが、発売はわりと早くて12月6日予定。重量350gで、この種の製品としては世界最軽量と称している。3Gモデルの国内導入は無しと明言されているのでそっちが必要な人はDell一択となるだろう。

製品としては、Officeの種類と容量が固定された2種類に限定されている。

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WD Black2

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131126_625076.html

 

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20131126_625232.html

ウェスタンデジタルが128GBのSSDと1TBのHDDを合体して2.5インチHDDの筐体に収めた製品を発表している。発売日は12月6日予定。
SSDとHDDは独立しているが、I/FはSATAが1つ。製品出荷時はSSDのみ認識で、OSから設定してHDDが別ドライブとして有効になると書いてあるから、BIOS上でもSSDで認識しそう。そもそもHDDをブートドライブにすることは可能なのか?など、繋いでみないことにはよくわからんことも多い。

普通のデスクトップでも使えるけど、やっぱり2.5インチベイのあるノートPCか薄型ケース向けかなあ。
ノートでもmSATAと2.5インチベイが同時利用できれば、これは必要ないと思う。ばらで買って足した値段より高いし。

ばらしたら壊れた。らしい。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/20131127_625188.html

やや関連でOCZが潰れ、東芝が買う(ほぼ確定?)って書いてある。去年のIndilinx買収が結果的に失敗って感じなのかな。電源とかUSBメモリにも手を出してたけど…

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625458.html

 

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Dell UP3214Q

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625499.html

4K解像度(3840×2160)の31.5型IGZOパネル採用モニタ。349800円。

ちょうど1年前の業務用製品発売時の記事があった。これが45万ぐらいからスタートしたから10万ほど安くなっている。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20121128_575601.html

ざっと計算すると、解像度は140dpiぐらい。24のフルHDや17のSXGAの100dpiよりちょっと細かい。価格未定の小さい方の4Kモニタ、23.8のUP2414Qだと185dpiぐらいになるが、まだRetinaほどではない。
4Kモニタでdpiの呪縛から逃れられない古いアプリケーション使うなら、32がいいとこかもなあ。24ならほぼアウトかと思う。

dpi的なところを保つにはより大きな画面の、いっそTVで…という気もしてくるが、ちょうどパナの広告企画でスタパレポートがあったりとか。

http://ad.impress.co.jp/special/viera1310/entry07/

件のマルチモニタ環境、確かEIZOの広告企画で取り上げてたんだよなあ、とか思いつつ読むと趣深い。
現時点で4Kの規格もまだどうなるかよくわからんとこがあるので、テレビとしてはアレだがモニタとしては最高じゃん?とか決断して買う人もいたりするのだろうか。35万出せるんなら30万円台の4Kのテレビも普通に買える理屈だ。

4Kの規格の問題については夏頃に記事になったりもしたけど、その後の進展はあんまりないと思う。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20130709_606578.html

HDMIの時もいろいろあったのを思い出す。
結局LAN接続可能とかいうのは実用になってるのか?

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Zotac ZBOX nano QA01

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625464.html

元祖NUC的なZBOX nanoシリーズにA4-5000のモデルが出た。
でも販路が狭いのか流通量自体が少ないのか、あんまり見かけない。今となってはHaswell搭載のNUCおよびBRIXの隙間に置いてもらえるかどうかという感じだ。

プロジェクタ搭載BRIXとか便利かも。会社で。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/625/406/html/brix9.jpg.html

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iBuyPowerが発表予定のSteam Machine

http://www.engadget.com/2013/11/25/commercial-steambox-prototype/

Valveがテストに使うやつはCore iにGeForceだったことから、そっちが推奨されるのかと思ったらAMD系のプラットフォームのやつが出てきた。AMDのマルチコアCPUにR9 270が組み合わされ、Steam OSのネイティブゲームが1080pで60f安定が可能という触れ込みになっている。

正式発表はCESということなので、CPU部分がKaveriであることはほぼ確定事項のように見られている。
DGでパフォーマンスを稼ぐのかとかゲームタイトルとかはよくわからん。

KaveriにミドルGPUというのは次世代ゲーム機でも検討されたプランであるかのように伝えられているところだ。
こいつが来年499ドルで発売できるんだったら、1080pで限界を露呈しちゃう次世代機って何なのっていう感じではあるな。コストが見合わない、開発時期の問題、まあいろいろ事情はあったのだろうけど、世代交代のタイミングが相当悪かったのは間違いないだろう。
mantleなど伸びる要素はあるものの、現時点じゃ両次世代機ともショボイ。

ピアッジョがP.180アバンティIIのUAV型P.1HHを開発/MQ-8Cが初飛行/QF-16が初の無人飛行を実施/SR-72の開発が公表される

ピアッジョがP.180アバンティIIのUAV型P.1HHを開発

http://www.gizmag.com/hammerhead-uav-italy-flight/29889/

11月14日、シチリア島のトラパニ空軍基地において、P.180アバンティIIのUAV型が初飛行に成功した。Selex ESとピアッジョが2011年から共同開発しているもので、メーカーではこの機体をP.1HH “Hammerhead” UAVと呼んでいる。

ターボプロップ双発を推進式に配置し、カナード付きのスリーサーフィス、アスペクト比の大きな主翼といった特徴は原型機と同様で、燃料効率の高さを受け継いでいるとされる。

8月8日の高速タキシー試験中にちょっと地面から離れたらしいが、本格的な初飛行は今回が最初ということになる。降着装置とフラップはフルダウンのままで、飛行速度は170kt程度に留めて約12分間、地中海上を飛行したとのこと。

この日の飛行は遠隔機体制御系にあたるRemote Vehicle Control and Management System (VCMS)と地上側の管制ステーションの機能確認が主な目的だった。VCMSはSelex ESが開発したシステムで、ミッションマネジメントのソフトウェアは既存のskylSTARを使用、哨戒や広域監視、環境データ収集といった任務に対応する。
2015年の就役を目指しているとのこと。

P.180のMPA型というのは既に形になっており、基本的にはそれをUAV化したものと言っていいと思われる。無人機とすることで運用の融通が利かなくなるケースも出てくる反面、滞空時間は長くでき、ミッションペイロードも増やせるなどの利点がある。

UAV化に当たっての変更点は、主翼の延長、機体構造の強化、そして主翼は輸送を考慮して取り外し可能な構造とされたとのこと。滞空時間は16時間に達するものの、このサイズのUAVとしてはそれほど長い方ではない。まあそこは進出速度とのトレードオフなとこもあるわけだし。

主なセンサ類については、鼻先についてるEO/IRセンサが米国のFLIR製、レーダーはSelexのSeaSpray 7300で、AIS (Automatic Identification System、いわゆる自動船舶識別装置)も装備する。

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MQ-8Cが初飛行

http://www.gizmag.com/mq-8c-fire-scout-maiden-flight/29648/

http://www.northropgrumman.com/mediaresources/Pages/NewsArticle.aspx?art=http://www.globenewswire.com/newsarchive/noc/press/xml/nitf.html?d=10055694

10月31日、USNとノースロップグラマンが開発中のMQ-8Cファイアスカウトが、ベンチュラ海軍基地(NBVC)にて初飛行に成功した。12時15分離陸、飛行制限空域内を7分にわたって自律飛行した。その2時間後に飛行場周辺での2度目のフライトが行われ、高度500ftまで上昇したとある。
アビオニクスや制御系はMQ-8Bから新しいエアフレーム(シュワイツァー333からベル407)に移植した形であるが、1年で初行までこぎ着けている。
鼻先のEO/IRセンサがやたらと小さく見えるな。

MQ-8Bは滞空時間8時間以上、最大ペイロード320kgだったが、MQ-8Cは滞空時間12時間、最大ペイロード1180kgに達するから、単純に滞空時間で比較すると、C型はB型に対して1.5倍、ペイロードで比較すると同じく4倍弱の能力を有することになる。
つまるところ元になったエアフレームの規模まんまの差があるわけだが、ノースロップグラマン側の担当副社長のコメントを見るに、特に艦上運用においては、より長い滞空時間、より大きなペイロードのニーズがあったというから、結局のところ有人の中型ヘリコプター程度の機体規模は必要っていう結論ともとれる。
小型VTUAVを搭載する案はあちこちで検討されていると思われるが、運用に一定の限界があるのも確かだろう。とは言え何となくUSN好みの「全部入り」が要求されてこうなった、という感じがしなくもない。

MQ-8Bを艦上で試験運用したフネは2隻ともO.H.ペリー級で、特に制約なしにLAMPS-IIIを運用できるやつだった。
つまり中途半端な小型VTUAVで有人ヘリコプターを補完するとかより、もう代替できた方がいいわってなったのかもしれないし、管制の都合で多数の機体を運用できる訳でもないんだったらでかい方が…となったのかもしれないが、何とも言えない。少なくとも当面は有人機を残した方が、都合が良さそうな気はする。

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QF-16が初の無人飛行を実施

http://www.gizmag.com/boeing-f16-jet-unmanned-drone/29203/

http://www.boeing.com/boeing/Features/2013/09/bds_qf16_09_23_13.page

9月19日、ティンダルAFBにて、QF-16に改修された無人のF-16が初飛行した。元は15年ほど前にモスボール処理された機体だったそうだ。
改修を担当しているのはボーイング。現在改修済みのQF-16は6機が存在し、2015年からの引渡しを目指してLRIPの開始準備を進めているところとされる。

このフライトでは2人のパイロットが遠隔操縦し、メキシコ湾上にて40000ftでの巡航飛行から最大速度Mach 1.47を記録、更にバレルロールやスプリットSを含む一連の高機動飛行を行った。よく知られているようにF-16の許容最大荷重は9gだが、この飛行では7gに留めている。チェイス機が2機ついたが特に問題は生じず、自爆装置を使う必要はなかったようだ。

現代レベルの昼間戦闘機をシミュレートするにはこのぐらいは必要、という時代になってはいるしF-16の製造数もF-4を上回って相当数がモスボール処理されているとは言え、第4世代戦闘機を標的機にしちゃうのも米国ぐらいなもんだろう。

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SR-72の開発が公表される

http://www.lockheedmartin.com/us/news/features/2013/sr-72.html

http://www.aviationweek.com/Article.aspx?id=/article-xml/awx_11_01_2013_p0-632731.xml

http://www.gizmag.com/lockeheed-martin-sr-72-blackbird/29634/

SR-72というのは当然正式のディジグネーションではないと思うけど、とりあえずロッキードマーチンのスカンクワークスがSR-71の後継となる戦略偵察機/攻撃機を開発しているということが、11月付のAW誌のスクープ記事で明らかにされている。

この機体は無人機で、TBCC双発、巡航速度はMach 6に達する極超音速機。基礎となる技術は、同社が手掛けたHTV-3X極超音速デモンストレータやBlackswiftと密接に関連する。1時間で地球上のかなりの領域をカバーするためPrompt Global Strikeを実現する手段にもなり得る。LMはとりあえず、SR-72を偵察衛星と亜音速のプラットフォームとのギャップを埋める存在と説明する。

AW誌の記事で重要なところは、TBCCの実用化に目処が立っており、しかも戦闘機クラスの機体に搭載できるっぽい、というところだろう。さすがに詳細は述べていないものの、2018年には実証エンジン1基を積んだF-22ぐらいの大きさのflight research vehicle (FRV)を飛ばし、2030年代には就役するとされている。このタイミングはhigh-speed strike weapon (HSSW)のスケジュールとも重なる、と考えられており、LMとしてはX-51(の実用機)とかを出し抜ける可能性が十分あると見ているようだ。

FRVについては先述の通り、全長60ftと戦闘機サイズのTBCC単発で数分間程度、Mach 6での飛行が可能。有人飛行も考慮されており、2018年から2023年まで飛行試験を行う。SR-72自体は全長100ft程度の双発無人機として計画されている。

概念図は懐かしのオリエントエクスプレスを連想させる…のは平面形だけで、意外と普通のジェット機に見えなくもない。

この時期に敢えて公表に踏み切ったのは、やっぱ軍事予算削減とかレイオフとかそういう関係なんだろうなあ。

というのはともかく、いろいろ興味深い話が書いてあるんで後で追記するかも。

Aeromobil flying car/空飛ぶ自転車F-Bikeの試作機が公開される/軍用練習機風個人向けジェット機Saker S-1/B.777Xがドバイエアショーにてロンチ/パリショーを今更振り返る

Aeromobil flying car

http://www.gizmag.com/klein-flying-car-first-flight/29448/

10月16日付。スロバキア在住のステファン・クラインさんが20年間かけて開発している空飛ぶ車、Aeromobil Version 2.5が、原型機の初飛行にこぎ着けた。このての個人プロジェクトでは、米国系は大体飛べばいいだろうとばかりに開き直ってデザインが絶望的なのが通例であり、欧州系の方がかっこいいことになっている。と思う。

公式の方がわかりやすいな。

http://www.aeromobil.com/

主翼を折り畳むだけで地上走行モードになる。車としては前輪駆動の2人乗り。双垂直尾翼の翼端にある後輪は、後輪というより尾輪に近い。全長は6mあるが全幅は1600mmとBセグメントのコンパクトカー並。構造は鋼管フレームのレーシングカーに近いもので、ボディは炭素系複合材を使い、重量450kgとなっている。エンジンはRotax 912だから最大出力は100馬力程度。自動車としては航続距離500kmで燃費は7.5L/100km、最大速度160km/h以上。
主翼を展開するとスパン8200mm、航空機としては後部のプロペラを使う。航続距離700kmで1時間あたり15Lのガソリンを消費、最大速度は200km/h以上とされている。フラップの面積、作動角を大きく取っており、さらに主翼の取付角は可変で2~3度上向きにできるため、STOL性は高い。最低速度60km/hでも飛行できるとある。また航空機モード時は後輪操舵になるらしく、操舵系統は2つある。

クラインさんの20年間の試みの数々は公式の方で見ることができる。最初の1.0はボックスウイング風で全幅を抑え、公道も走れる航空機みたいなものだったが、細い胴体はいかにも単座という感じで余裕がない。その次の2.0で、折り畳み翼形式の基本ができあがる。以後尾翼周辺をいじりまわして今のデザインに至った模様。

クラインさん一家は3代にわたるパイロットの家系であるが、その中でもステファン・クラインさんはパイロットの資格を持っているのみならず、機械工学と美術を学び、それぞれの分野で実績を残したエリートだそうだ。ちなみに映像の中でステアリングを握ってるのが本人。

日本の感覚だと、普通に公道走ってるだけである意味衝撃映像だな。

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関連して、Terrafugiaは7月末のエアベンチャー・オシュコシュ2013にて、初めてのデモフライトを実施したそうだ。

http://www.gizmag.com/terrafugia-public-flight-demonstration/28701/

20分間のフライトを2回と書いてある。こちらの開発は7年目に突入しているが、2012年の初飛行の後も細かな改修を続けている状況らしい。27万9000ドルという値段は決まっているものの、引渡日は未定。

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空飛ぶ自転車F-Bikeの試作機が公開される

http://www.gizmag.com/flying-bicycle-f-bike-test-flight/27924/

6月14日付、プラハ発。

これも去年出てた話題の続きで、自転車に飛行能力を付与するというどう見ても詐欺っぽい代物と思えたのだが、どうやら試作に進んで屋内での飛行試験を済ませたらしい。

6つのローターを回す動力は、だいたい当初計画通りの47kW。これで飛行時間3~5分でMTOWは170kgとなるのだが、機体自重が85kgあって、搭乗者の体重を差し引くと…まあ…実質ペイロードは…
電動自転車を開発していたはずが、どうしてこうなった感が凄い。実行力はすげえ。

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軍用練習機風個人向けジェット機Saker S-1

http://www.gizmag.com/saker-s-1-personal-jet-mach-099/27759/

ビジネスジェット機の世界では、ガルフストリームとセスナ/テクストロンがMach 0.925から0.935で最速を競っている頃、またもや練習機風自家用機の計画が発表されている。この種の計画は時々出てくるが、実用化に至ったものはほぼない。
S-1はLIFTなども含む上級練習機に匹敵する飛行性能を持っており、巡航速度Mach 0.95、最大速度Mach 0.99を目指すという。

詳しい性能は公式参照として、外寸は全長40.5ft(12.3m)、全高15ft(4.6m)、スパン27ft(8m)というからM346などと大体同じ。普通の個人向けジェット機よりも格納庫が小さくて済むメリットはある(2人しか乗れないけど)。また空虚重量5500ポンドで最大ペイロードは6000ポンドとされ、エンジンはFJ44-4の双発で射出座席はオプション。100ガロンの増加タンクを搭載可能なハードポイントが2カ所ある。
その他の特徴としては、軍用機の操縦訓練を受けなくても飛ばせるように考えられているところ。

計画が順調に進んで型式証明が通れば、2019年からデリバリ可能とされている。おおよそ既存のコンポーネントの組合せらしいので、形にすること自体はそれほど難しくないかもしれないが、無意味に外形がF-35風なのは、却って問題になるかもなー。

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B.777Xがドバイエアショーにてロンチ

http://www.gizmag.com/boeing-launches-777x/29818/

http://www.newairplane.com/777x/

http://www.boeing.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/2013/11%E6%9C%88/2013%E5%B9%B4%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC

11月18日付。
777Xの全体像は去年のFGの記事から把握できる通りで、エンジンはGE9X、主翼は空港での取り回しを良くするための折り畳み構造が採用されている。ICAOコード対策。見たところウイングレットは付けてないが、飛行時のスパンは71.1m案となった模様。これで競合に対して燃料効率は12%ほど優位に立つとしている。

現時点での発注数は、-8(350席、航続距離9300海里、3億4980万ドル)と-9(400席、航続距離8200海里、3億7720万ドル)を合わせて225機。2020年の就航を目指す。

なお、777Xというのはまだ正式名称ではないそうで、その発表は後日とされている。7E7→787と同じような扱い。

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関連で9月17日、787-9が初飛行。

http://www.gizmag.com/dreamliner-787-9-first-flight/29097/

http://www.newairplane.com/787/787-9/frontiers/

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対するエアバスA350XWBは、7月21日のパリショーでサプライズ出展とデモフライト(というか、3度目の試験飛行の途中でル・ブールジェに立ち寄ったというか)を実施していた。

http://www.gizmag.com/airbus-a350-xwb-paris-air-show/28021/

今年はパリショーも流していたので今更だが写真特集を見直し。

http://www.gizmag.com/in-pictures-paris-air-show-2013/27992/

軍用機のデモフライトではSu-35が話題になり、民間機ではアグスタウェストランドの電動ティルトローター機、Project Zeroが話題になった。

http://www.gizmag.com/project-zero-electric-tilt-rotor-aircraft/26561/

初公開は3月。翼内にローターを内蔵する形式はXV-5やオムニプレーンなど前例がないわけではないが、実験機の域を出ず、実用に至ったものは存在しない。この機体の特徴的なところはローター軸を傾斜できるようにしたティルトローターであることで、2011年から飛行試験を進めていたもの。ローターを電動機で回すだけでなく、飛行制御系から降着装置に至るまで、全てが電動アクチュエータによって動作することから、純電動動力機であるとされている。実用化の段階ではディーゼル発電機とかを積む必要が生じるかもしれないと言ってるが、油圧の伝達系などは存在しない。

電動とするメリットのとしては、電動機出力が大気密度に左右されないこと(ローターの効率はおいといて)、熱と音を発しないことが挙げられている。

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Clip-Air

http://www.gizmag.com/clip-air-modular-aircraft-epfl/27861/

こちらもパリショー出展ものらしい。
Clip-Airは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)で構想されている、鉄道と航空輸送を組み合わせた全く新しい輸送手段。 画像みたまんまなので説明不要な感じではあるが、全翼形式の大型輸送機で客車など3台までを同時に運べることになっている。輸送機の方はナチスドイツ時代のダイムラーベンツProjekt BとかCとかEとかFとかそれを元ネタにした?ミデア輸送機(ガンダムの)とかそんな感じだ。ネット上だとあんまり資料ないなあ。とりあえず個人製作のCGでしょうかこれは。

http://www.luft46.com/mlart/mldbce.html

さてこの場合のペイロードはカプセルと呼ばれており、1台あたりの全長は30m、重量30ton。客車とした場合は3つで450人と書いてあるので1つあたり150人乗れる。貨物などの専用カプセルも当然可能。よくわからないけど着陸して切り離したら、台車みたいのに乗っけるのだと思う。

今後は全長6m程度のスケールモデルで検討を行うことになっている。実現するとしても、さすがに相当先の話だろうな。

Zee.Aeroが特許出願した「空飛ぶ車」/Volocopter実用化へ前進/SkyRunner/ESTOLAS/ガルフストリームG650が西回り世界一周速度記録を樹立/サイテーションXの型式証明のうち高速飛行試験が完了、セスナ(テクストロン)が世界最速を主張する/ホンダジェットのHF120エンジンがFAAの型式証明試験を完了

gizmagをダシにちょっとずつ常態化してゆきたい。

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Zee.Aeroが特許出願した「空飛ぶ車」

http://www.gizmag.com/flying-car-zee-aero/29890/

空飛ぶ車、もしくはフライングカーの概念は、裏庭発明家のお気に入りであり絶えることがないわけであるが、ここで紹介されているのはZee.Aeroという企業が発表したものとされている。

この手のアイディアは大抵、車に主翼と推進システムを取り付けるか、飛行機の翼を折りたたんで公道走行可能にするか、あるいはVTOL型(ヘリ型とティルトローター型を含む)の3通りであるが、Zee.AeroのこれはVTOL型と飛行機型の中間のような感じだ。
言葉で説明すると串型翼のウルトラライトプレーンで、細い胴体の両脇に4基ずつのローターを配置、推進プロペラは後主翼の内側に1基ずつある。前主翼はほぼ低翼、後主翼は上半角のついた高翼で、翼端はほぼ90度の下反角をつけてあり、スタビレータも兼ねると思われる。
地上では前後とも主翼を折り畳めば駐車場1台分の占有で済む、というような絵が描いてある。
動力はローター部が電気モーター、推進部がエンジンとされ、高速巡航時にはローターを止めるようだ。材料には炭素系複合材を使う。

真っ先に目を引くのは8基のローターだが、このメリットとしてはまず冗長性が挙げられている。何らかのトラブルが起きてもヘリコプターのように一瞬に全ての揚力が失われる可能性は低く、より安全運行できる、という理屈なので、個々のローターは動力も独立してると見られる。もう一つは操縦性で、サイクリックだのコレクティブだのとめんどくさいピッチ制御しなくても、それぞれの揚力バランスを変えるだけで飛行制御できる。

このアイディアはZee.Aero創設者のIlan Krooという人が考えたもの。航空力学を専門とするNASAの科学者だそうだ。
事務所はGoogleの近所らしいが、関係ないみたい。

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Volocopter実用化へ前進

http://www.gizmag.com/e-volo-electric-eighteen-rotor-volocopter-maiden-flight/29882/

Volocopterは、モーター駆動の多数のローターを有する回転翼機、という点でZee.Aeroと共通するが、こちらは既存のヘリコプターの延長上にある…と言っちゃってもいいのか迷うところ。

以前、E-Voloというドイツの企業が開発中の最初のプロトタイプが飛行したという記事があって、そのときはたくさんのローターの中央に人がむき出しで座ってるというシュールな画だった。

http://www.gizmag.com/first-manned-multicopter-flight/20345/

そこから2年ちょいで、だいぶまともなヘリコプターっぽい格好の2号機が完成した模様。枝分かれしたローター基部に、2人乗りの操縦席がぶら下がるような感じのデザインになっている。ローター配置も見直され、ほぼ別物だ。最初は完成形が1人乗りで、こんなんだった。

http://www.gizmag.com/first-manned-multicopter-flight/20345/picture/146303/

今回公開されたものはVC200 Volocopterと呼ばれており、中心から伸びる6本のアームの先端6カ所にそれぞれ2枚ブレードのローターを取り付け、その先を2つに枝分かれさせてその先端12カ所にもローターを取り付けてあるので、ローターの総数は6+12の18基となった。おそらくアーム強度の都合で、外周は一本のリングで結合されている。

この機体の設計仕様としては、連続飛行20分間、巡航速度は高度6500ftで100km/h(54kt)以上。動力源は6系統のバッテリシステムで、2系統は故障しても安全に着陸できるとしている。また最悪の場合はアームを切り離して?パラシュートを使って降りる事も可能とされる。

多数のローターを統合制御するという形式のため、伝統的な形のFBWみたいな飛行制御の仕組みには囚われないのも特徴となる。VC200ではそれぞれが単体で機体制御できる20台の独立した制御系を備えるそうだ。たぶん人間乗っても操縦するという感覚じゃないと思われるが、敷居を低くする意味でもUAV技術の応用みたいなのが無難なんだろうなあ。

記事の最後で、屋内での飛行試験の様子を撮影した動画が貼ってある。
騒音が小さい事は、最初のプロトタイプでも確認できていたが、開発陣は軽量な炭素系の材料を使ったことに伴う振動の発生などが未知数と考えていたようだ。しかし予想に反し、オンボード映像でも振動が少ないのは見て取れる。

そういや今回、マルチコプターって単語出てきてないが、2年の間に何があったのか。

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SkyRunner

http://www.gizmag.com/skyrunner-flying-parasail-car/29627/

2008年のグッドウッドにて発表されたParajet Skycarは、軽量なバギーをパラセイルで飛行させるアイディアを提示した。それから5年ほど経ち、晴れて実用化されたな空飛ぶ車の一つになりそうな流れとなっている。
名前はSkyRunner、コンセプトはまあそのまんま。パラセイルの収納部と推進用のプロペラがある以外は普通の単座バギーで、パラセイルを準備してから速度60km/hほどに達すると離陸する。

航空機としてはウルトラライトプレーンみたいな扱いらしく、スポーツパイロット免許があれば空港の滑走路を使う必要はない。性能としては、車体重量420kg、1Lのエコブーストエンジン(たぶんフォード製)で、最大速度は地上で115mph(185km/h)、空中で66mph(89km/h)。航続距離は地上で500マイル(燃費でいうと56.5mpg、5L/100kg)、空中で200nmだから322kmか。

2013年10月末現在SkyRunnerは、light sport Aircraftとしての型式証明を申請中。既に予約者から前金にあたる1500ドルを受け取っていて、来年デリバリを目指しているそうだ。予価は11万9000ドル。

一部マニア向けに見えるが、燃費も悪くないし孤立した領域での運用と考えれば意外と実用的かも、と書いてある。
記事にあるMaverickも、まだ死んでないっぽい。

http://www.mavericklsa.com/index.html

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ESTOLAS

http://www.gizmag.com/estolas-extremely-short-take-off-and-landing-all-surface-hybrid-aircraft/29790/

ESTOLASはExtremely Short Take Off and Landing On any Surfaceからきた名称で、欧州委が災害救援を目的として検討しているもの。計画に携わる人物としては、ラトビア、リガ工科大のAlexander Gamaleyevという名前がまとめ役として挙がってる。

ホバークラフトのローターをVTOLに使う航空機…といったものであるが、なんとなく旧ソ連時代の円盤翼機を連想させるシルエットである。アイディアとして新しそうに思えるのは、エアスカートの部分にヘリウムを充填し、飛行中にデッドウェイトとなるのを回避しようとしているところか。どっちにしても空気抵抗にはなるわけだが。
一言で言えば、SESと航空機のハイブリッドに飛行船まで加わる凄い乗り物。
見た目はポッド式の推進装置といい、ホバークラフトに主翼と機首をくっつけた感じ。複合材を多用して極めて軽い機体に仕上げる予定のようだが…

検討段階では4つの機体サイズ案があり、計画値では最小はペイロード3tonで離着陸距離75m、最大は同400ton超で175mだそうだ。
既に概念設計は完了しており、次に風洞実験、無線操縦の実験機に進む。この計画は2014年4月までの24ヶ月間の予定で進められており、実用化に進めるための選択肢(設計ライセンスの提供、VCもしくはJVのパートナー探しなど)まで調査することになっている。

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ガルフストリームG650が西回り世界一周速度記録を樹立

http://www.gizmag.com/gulfstream-g650-around-the-world-record/29506/

カテゴリとしては「非超音速機」による記録ということでなんか微妙な感じはするけど、飛行距離20310海里(37614km)を41時間7分、という記録が示されている。G650は最高速度がMach 0.925で民間向けのジェット機としては最速の部類に入るから、記録達成も必然と言えるだろう。

その飛行ルートはサンディエゴを離陸後、10時間10分で太平洋を横断してグアムに到着、続いてドバイまで10時間、カーボヴェルデ(北部大西洋、セネガルの沖600kmに位置する島国)まで8時間52分、そこからサンディエゴまで10時間10分といったもので、給油に要した時間はトータル1時間半とのこと。フライトはパイロット5人で2013年7月1日に実施されたそうだ。
結果、平均時速は915km/hに達し、22の都市間飛行速度記録も付随して達成された。
これらの記録はNAAに認められたそうで、G650は38の記録を保持していることとなる。

ただしこの先、セスナのサイテーションXという強力なライバル(最大速度Mach  0.935と言われている)が控えているので、幾つかの記録が破られるのは時間の問題との見方もあり。全てではない理由は、後述。サイテーションXは年内に型式証明取得予定で、2014年からのデリバリを目指している。

記録。それは常にはかない。(だっけ?)

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サイテーションXの型式証明のうち高速飛行試験が完了、セスナ(テクストロン)が世界最速を主張する

http://www.gizmag.com/citation-x-faa-testing-fastest-civilian-aircraft/29660/

10月末までにサイテーションXの飛行試験時間は1300時間を超えたが、この過程で最大速度Mach 0.935がFAAによって認められている。これまでの非超音速機最速は前項で触れた通り、Mach 0.925のガルフストリームG650だった。

速度が勝れば関連する速度記録でも優位に立てるわけだが、実は2機種の性能で決定的に違うのが、航続距離。G650の7000海里に対してサイテーションXは3242海里に留まる。つまり世界一周とかだと給油回数が増えて不利になるのが目に見えてるわけだ。

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ホンダジェットのHF120エンジンがFAAの型式証明試験を完了

http://www.gizmag.com/hf-120-ge-honda-aero-engines/29528/

いろいろあったが、年内に型式証明が出て、2014年からついに量産体制がとられることになる模様。ホンダでの研究は1986年から始まったそうで、今までよく投げ出さなかったと思う。正直F1より先に投げるんじゃないかと。藤野社長の執念が凄かったということで宜しいんでしょうか。この人のことはよくしらねえんだけど。

http://www.gereports.com/jet-son/

こっちの元記事では、GEの歴史におけるHF120の意味合いについても触れられてて興味深い。近年のGEはビジネスジェット機市場から遠ざかって久しかった。有名なのがJ85派生のCJ610で、これはリアジェットに採用されたものだ。この辺は1960年開発のターボジェットが元なので、時代が全然違う。違うんだけど直径はHF120と同じ18インチだったりする。

GEnxと同じ試験リグ使ってるらしいのだが、GEnxはHF120に対して直径で6倍ぐらい大きい。

BayTrail-MのノートPC/dynabook Tab VT484/70ppmのインクジェットプリンタ/変態ケースの大物2つ

BayTrail-MのノートPC

BayTrail系のプロセッサは普通のノートPCに近いモデルにも入ってくる。Core i系との差別化がよくわかんなくなってくるので、Pentium/CeleronはAtomと同じ並びのローパワー系に統一しちゃってもいいんじゃねえかなあ。タブレット以下がAtomとかで。

・HP Pavilion 11-h000 x2

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131121_624559.html

ENVY X2のZ2760から、BayTrail-MのCeleron/Pentiumに変更されたX2の新型、なんだけどENVYでなくPavillionになった。
CPUパワーはそこそこ上がってパネル解像度等は変わらず。11.6インチなのでやや重めだ。このサイズだとOfficeは安く付けられない、んだったっけか。
Z2760に組み合わせたメモリは、だいたいLPDDR2/533MHzの2GBとかだったのに対し、BayTrailではDDR3L/1333MHzとかも普通になってるので、圧縮とかファイル操作とか異様に遅かったところは解消されるだろう。

・dynabook N514

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131118_623830.html

こっちはCeleron N2810という2コアCPUであるが、メモリは4GB積んでてストレージはHDD。静電タッチパネルで連続稼働4時間となんか微妙極まりないスペックであり、8万すんだったらUプロセッサのCeleronかi3の方が無難なような気も。
あ、D-SUB 15pinがあるのか。古いプロジェクタ使うとかなら有益かもしれぬ。

 

タブレット向けのローパワーなプロセッサをノートPCに入れるというのはAMDのでもある。
HPのは、日本で普通に買える製品としては珍しいが、特別これ買うと幸せになる理由があるわけではない。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131121_624545.html

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dynabook Tab VT484

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131118_623828.html

BayTrailタブレットとしては、世界でも最初に発表された製品の一つとして注目された(予価300ドル台だった)はずなのだが、蓋を開けてみると国内向けは案の定、ローエンドが5万円スタートであったおわり。
なお年内はキーボードプレゼントキャンペーンあり。

こうなると富士通の2560×1600のやつがよさげに見えてくる。メモリ4GBだしGPSあるし防水だし、Office無し直販なら8万だし。

http://www.fmworld.net/arrows/tab_wifi/qh/1310/spec/

でも解像度でかすぎじゃないかという疑念が拭えない。

なんかクロックが上がりきらないとかで揉めてるのな。以前はAC繋いでないとクロックが下がりっぱなしとかいう話もあったし、まあ最大クロックが定格からの上昇幅がでかすぎて、微妙に胡散臭くはあった。

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70ppmのインクジェットプリンタ

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/20131119_624081.html

コンシューマ向けではインク買うより本体が安いだのネタ扱いされがちなHPのプリンタであるが、あの給紙機構については議論の余地なくすんばらしい完成度を誇った。無線LAN搭載して間もない頃の複合機を買って数年になるけど、紙詰まりしたり印字がずれたりしたことは1回もない。個人的には静音性よりもずっと価値がある。

他にも自動のカラーキャリブレーションがイマイチすぎたり、WLANがしょっちゅう迷子になったりと弱点は多々あるものの、給紙機構は凄い。マジで。そういうのが再確認できる記事。
日本のメーカーが高い技術力を持っているというのは確かなのだが、海外のトップメーカーにも日本のメーカーにない強みが色々ある、という話。細部と数字にこだわるのは、長所にも短所にもなる。

個人的には今年、車のタイヤで似たような経験をした。円高終了直前で安い、というだけの理由で輸入タイヤ買ったところ、モータースポーツで勝ちまくった実績が伊達ではなかったと実感。正直言って、外車愛好癖の皆様が過剰に持ち上げてるだけという偏見があったのは事実だ。偏見は良くないですねウム

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変態ケースの大物2つ

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20131108_622851.html

液晶メーカーのAIOが発売しているTANKは、24インチ液晶を組み込んである。ATXが入るケースで、メンテナンス性を重視したら物凄いでかさになった、という感じだ。
パネルにはFRPを使用して軽量化に努め、LANパーティ用途での持ち運びを想定した取っ手はあるものの、重量は17.6kg。アークがこれ使ったゲーミングPCみたいのを売り出す予定になっている。

将来液晶パネル部分を交換できるかは微妙な感じ。しかし液晶の進歩もリフレッシュレート120Hzで一息ついてる感があるのでしばらくは使えるのかな。

もう一つはちょっと前のだが、パネルが強化ガラスのミラーシェードみたくなったもの。フレームはアルミ。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20131108_622851.html

メーカーはIn-Winで、touという名前が付いている。99800円。

光り物がスタンダードと化して久しい自作PC界隈であるが、光ってるところが見えるのは精々メッシュの隙間かパネルの一部をクリアにする程度だった。クリアパネルは結構増えているけど、電源切ってたら微妙にもの悲しいという欠点がある。touはパネルをミラーシェード化、OFF時は中を見えなくすることで、この問題を一挙に解決したと言える。
何かいろんなものが映り込みそうだけど。

強化ガラスの厚みは3mmとそれなりで、しかも大きさフルタワー級、自重は相当あると思う。

PS4に続いてXbox Oneがロンチ

PS4ロンチから一週間後の11月22日、Xbox Oneがロンチされ、プレイ配信などもだいぶ増えてきた。これでハードウェアは両方出そろった事になる。

PS4が発売後24時間で100万台突破というプレスリリースを出し、

http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20131117_ps4_million.html

これに続いて、Xbox Oneも発売後24時間での100万台突破をアナウンスした。

http://news.xbox.com/2013/11/xbox-xbox-one-momentum-announcement

PS4は北米のみ、Xbox Oneは世界13カ国という違いがある。PS4は欧州発売を控えているので、また景気のいい数字を並べてくるのは間違いなし。
100万台というのがユーザの手元に渡った数なのかどうか、というとどっちも微妙な感じだが、とりあえず半年ぐらい前に噂された供給不足と問題は、どちらも回避できた模様。

年内の供給量については、それぞれ500万台とも700万台とも言われているのだけども、これはもう1ヶ月2ヶ月で作れる量じゃないので、大量生産を開始した時期次第と思われる。どっちも今年Q3以降なのは間違いないとして、早々に月産100万台ペースを超えてれば実現可能だろう。

PS4は発表当初ぐらいのタイミングでは夏前から製造し、年内1600万台とか言ってたが、展示機すら表に出せなかった時点で、それは無くなっていると思う。
あとフォックスコンの工場でサボタージュとかなんとかいう話はとりあえずおいておこう。ややこしくなるから。

ついでにオンライン接続の実働数の参考としてはBF4Statsがある。

http://bf4stats.com/

って、今見たら集計表示されてないんですけど…

*

Xbox Oneの初期不良に関する話題としては、IGNがドライブ不良を報じている。ここのは単に読み取りができないだけでディスクが傷つけられたりはしないみたいだ。

http://www.ign.com/articles/2013/11/22/xbox-one-early-adopters-reporting-hardware-problems

他は今のところ、アップデート中に電源落ちた系のトラブルが散見される程度か。
ドライブ不良は個人的にも360の時に一回引いてるのだけども、あのときは半年後ぐらいのコアシステムの初期不良の件で、供給元が一社でなく、静音のアタリと思われてた方が実はハズレ、というオチが付いていた。

実は PS4でもドライブ不良は報告されていたりする。

特に新型のハードウェア立ち上げ初期は、とにかく大量に作らねばならないはずで、供給元が複数になったりとかトラブルの可能性は高くなるだろう。まあちゃんと交換してくれればいいだけの話。
そういや今世代って、店頭での交換対応を受け付けない店も出てくる位の惨状だったなぁ…故障が増えるのはもはや避けられぬのであろうか。

*

続いて分解ガイド。

Xbox One

http://www.ifixit.com/Teardown/Xbox+One+Teardown/19718

ばらしやすさは8/10。PCに近い作りなので、薄型デスクトップとかばらして何があるか判ってる人なら問題なさそう。

PS4

http://www.ifixit.com/Teardown/PlayStation+4+Teardown/19493

PS4の方は、完全分解するにはやや手順が多くなるものの、HDD交換とかも可能になってるから一定の分解は容易い感じ。こちらも8/10になってる。こうしてみると吸気は側面っぽいな。

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ユーロゲーマーのハードウェアテスト記事。

http://www.eurogamer.net/articles/digitalfoundry-xbox-one-hardware-test

http://www.eurogamer.net/articles/digitalfoundry-hardware-test-playstation-4

とりあえず温度とか騒音とかを見てみると、Xbox Oneの騒音はアイドルからゲームプレイ中までどんな状態でもだいたい同じなのに対し、PS4はSCEの人がファン速度可変と言ってた通り、ゲームプレイ中は10dB上昇している。

この結果から、

・騒音が変わらず排気温度が上がる(アイドル35度からゲームプレイ時49度まで)のは、ちゃんと排熱できてそう。
・騒音が上がっても排気温度があまり上がらない(アイドル40度からゲームプレイ+UI表示時45度)のは、夏場がちょっと不安か。

といった予想が成り立つ。

消費電力はPS4が1~2割高いが、それよりもブルーレイ再生の時点で100W超えてるのが目立つ。コンパニオンチップが予定通りの機能を果たせなかったという話もあったし、

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20131029_621310.html

何するにもメインプロセッサを使っちゃうとすれば、PCのメディアプレイヤーで再生してるのと似たような感じになってるのかもしれない。ちなみに専用のBDプレイヤーは消費電力15Wとかだ。

http://www.sony.jp/bd-player/products/BDP-S5100/spec.html

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ロンチの熱気が冷めてくると次はソフト勝負になってくるはずだが、当分はどっちも世代またぎの縦マルチ乱発によりグダグダになりそうな気がしないでもない。

両機種の性能差についての話題は驚くほど減った。というか激減した。いったい何だったのか。想像はつくけど。

日本で買えるWindows8.1タブレット/APU 13

日本で買えるWindows8.1タブレット

これから12月にかけ、Surfaceほかの第一陣に続くWindowsタブレットがいろいろ発売される。だいたいAtom Z3740を採用したものだ。残るはレノボと東芝ぐらい?

・Dell Venue 8Pro / 11 Pro

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131114_623558.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131114_623620.html

8Proは8.1インチ、11Proは10.6インチ。8ProはOffice入りが2000円高い。11Proは同じ筐体でAtom Z3770からYプロセッサのi5まで選択可能だが、Surfaceと異なり標準でOffice入りではない。
アクティブスタイラス、SIMスロットが選択可能で、バッテリ交換可能な構造も前モデルより引き継ぐ。
このうちアクティブスタイラスはワコムからSynapticsに変わってる。まあ大して期待するもんでもないけど。

・Acer Iconia W4

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131108_622712.html

8インチクラス。前モデルの液晶を改善してCPUの世代を新しくしたものと言える。でも日本じゃ前モデルを夏に売り出したんで、モデルサイクルが異様に短くなっちゃった。
ハードウェアが同一でOfficeはPersonalとHome & Businessの2通りあり。

・ASUS Trancebook T100TA

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131029_621383.html

この中で唯一発売中なのがT100TAだが、内蔵ストレージが32GBで他より見劣りする感じ。500GBのHDDとバッテリを増設できるキーボードが付属するのが特徴的ながら、これは本体と同じぐらい重量があるため合体すると1kgを超える。
またこの製品は、海外ではSurface 2よりも安価な349ドルからで、より安い競合製品として挙げられている。しかし日本では別に安くないから当てはまらなかった。

http://japan.cnet.com/news/commentary/35039242/7/

最近の円安を見込んだ傾向により、発表時点の予想価格は1ドル120~130円程度を見込んでいたものの、徐々に値を下げている。

DellがSurface並で来たので、追随せざるを得ない情勢か。
本国のDellが32GB標準で400ドル切る感じなので、結構頑張ってるのがわかる。1ドル100円前後。

http://www.dell.com/us/p/tablets-touch.aspx?&~ck=mn#!tablets-windows

円高時のピークではほぼ為替レートまんまの価格競争になっていたところであるが、そこから円高前(下手すると個人輸入で商売できそうなぐらいの乗せ方)に一気に戻っちゃったもんだから割高感は否めない。ユーザからすると値下がり待ち傾向になるのもやむなしであろうか。

*

この他、すぐに入手可能ではないがAMD A4-1200のタブレットもMSIから発表されてる。

http://www.msi.com/news-media/news/1618.html

またドスパラあたりが売り出すかどうかは定かでない。Z-01のはあんまり売れてなさそう。ストレージは速いのだが。

その次はAPU 13で発表されたTemash後継のMullinsが入ってくる見込み。AMD謹製のデモンストレータとしてCESで発表されそうなのがDiscoveryというやつ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/20131115_623720.html

タブレットにコントローラを合体可能となっている。パフォーマンス的にどうなのさ?という疑問は当然生じるのだけども、APU 13ではmantle関係でかなり景気のいい話が語られていた。ただゲーム用途としては、mantleでパフォーマンスが出てくる時期でなければ真価を発揮できないのも確実なので、実製品は相当先になるんではないかと思う。
APU 13については後述。

*

で、なんかWindowsタブレットひとつ欲しいんだけど来年でないと揃わない感じになった。
NokiaのRTタブレット出ないかなあ。クアルコムの人がTegra4じゃ相手になんねーよ的なことを言ってるやつ。

http://japan.cnet.com/news/service/35039073/

今のところ無難なのはDellかSurfaceだ。
Surface 2は非x86のWindowsマシンという点では興味がある。足りなそうなのはDTCP-IPクライアントぐらいかね。

http://hothardware.com/Reviews/Microsoft-Surface-2-Windows-RT-81-Tablet-Review/

このレビューだと結構ベンチ結果がいい。

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APU 13

http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/14/apu03/index.html

モバイル向けプロセッサでKaveriが来年発売(デスクトップが先行で1月14日発売)し、ローパワー系はJaguarコアが次世代のPumaになる。プロセスルールが変わらないのは痛いが消費電力は下がって電力効率はだいたい倍になる見込み。
Instand Go(旧呼称Connected Standby)に対応し、GPUコアは改良されるが、Puma世代でもHSAには非対応の模様。これは多分消費電力との兼ね合いもあるはず。他にセキュリティ用途のARMコア(Cortex-A5)は載る。とりあえず機能面でAtomには追いつきそうだな。

Kaveriについては最初の基調講演で発表されたようだ。

http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/13/apu02/index.html

理論上の演算能力は、公約の1TFLOPSより微妙に低い856GFLOPSに留まった。A10-6800KはGPUクロックが844MHzだったので、720MHzは結構低めに見えるな。
Steamrollerコアになる他、TrueAudioも載る。

mantleについての講演はあんまり詳しく紹介されてないので、スライドを掲載したフランスのサイトを貼っておこう。

http://www.hardware.fr/news/13445/apu13-amd-mantle-premiers-details.html

やはり気になるのはこれでしょうか。

http://www.hardware.fr/medias/photos_news/00/43/IMG0043438_1.jpg

Crossfire UnleashedはGCN同士なら何でも非対称CFが可能になるという代物で、APUも例外ではない。RichlandまでのDual Graphicsが長らく微妙な状態になってた事を思えば凄い進歩である。

gdgdになってきたのでどっかで仕切り直したい

具体的には何も考えてねえけど。

*

今月の積みゲーはVO4。
操作系がどうもダメで、チュートリアル途中までやって放置してた。サントラで割と満足したってのもある。
VOシリーズ遊んだのはOTまでなので、CPU戦中盤までライデンEとかで歩きRTぽちぽちが当たりまくるのは新鮮だった。この非誘導弾のオートエイム補正は家庭用で調整された部分らしく、発売当時アケ勢の不評を買ったと今更になって知る。ゲームスピードの件は予備知識としては知ってた。

シングルの実績はだいたい終了するも機体はまだ全部揃ってない。
難易度的には途中から手に負えなくなってくるけど、公式チートみたいのもあるので間口は広いと言える。

シングルプレイでは味方AI育成要素があるが、あくまでオマケって感じ。上限まで行っても微妙に弱いので、ミッションモード中盤ぐらいからは、勝手に死んでるケースも多くなる。いっそ無制限に強まるぐらいの方が面白かったかも。それか上限廃して極端な数値にできたりミッションごとに振り直せるとか。
この辺のシステム、ひょっとしてマーズの時と似たような感じなんかしら。やってないからわかんないわ。

あと、アル・ディメオラのCDをすごく久しぶりに出して聴いた。

*

VO4のあと久々にFM4を起動したら、ホライズンの後にやるとまた違った味わいがあるなあと思った。60fpsなのもいいが、もっと単純に対向車無しもいいよねみたいな。
FM4を買った時は、FM3から削られたコースや車種(特に石畳のロングコースとポルシェ。後者はDLCで追加された)、フェラーリ実績とかが気になって、今ひとつのめりこまず終わっていった。具体的にはキャリア10シーズンだっけか、とりあえず一周したあとライバルモード少々やった程度。今にして思うと、3で燃え尽きたという感じも多少あったと思う。

改めてプレイすると、AI難易度ハード以上でのメーカー/車種限定イベントはなかなか難しい。中間加速も重要になったので、4WD化で一気に前に出るだけでは不十分、S/C換装の方が効果的だったりすることもある。

あと買った時の感想文とだいたい同じなんで省略。

読み直して思い出したけど、そういやリアルマネーで買えるカートークン導入+クソ高い車種追加ってのも萎えたなぁ。
日本でもそういうのが出始めてるみたいだけども、それもうゲームじゃないでしょっていう感覚は今でもある。

*

さらにその後、旋光の輪舞DUOをやってみたのだけども、これは相変わらず微妙だった…のでコンティニュー連打でアーケード一周クリアだけして再び積む。アーケードだとB.O.S.S.使ってくる分ストーリーモードよりは面白かった。

改めて考えてみると、コマンド統一してキャラ増やすのが正解だったかどうか。どうも似たような戦術をとってしまいがちになるし、その代償がカットインの解像度劣化とよくわかんないストーリーの意味不明さ増強だしなあ。
アズレウスはかっこいいんだけどなあ。

*

リッチなグラフィックス(というか画面の暗いUE系…)の最新ゲームより、古めのゲームの方が目が疲れにくいというのが改めて確認できた。
見た目がゲーム性に直結してるかというとそうでもなく、むしろ視認性が悪いだけであるため冷静に考えたらメリットはあんまり無いので、そこにばっかり金かけられてもやっぱ困るわという感じだ。

*

11月15日、PS4が海外で発売されたものの、これまで賛辞を惜しまなかった大手ゲームメディアが発売直前情報として、自分のところで入手した本体の故障を報じるという予想外の展開になっていた。

IGN

http://www.ign.com/articles/2013/11/14/broken-playstation-4-systems

Eurogamer ※ソニーの見解として不良率0.4%と追記あり。

http://www.eurogamer.net/articles/2013-11-14-sony-investigating-reports-of-defective-ps4s

他に、一般ユーザのUnboxingな動画配信中にダメになる事例もあった模様。
これらの故障が一部ロットに限ったもので運が悪いだけなのか、RRoDみたいな大規模無償修理対応or訴訟沙汰に発展するのかは今のところ不明。

発表当初から不安視されていた熱の問題に関しては、事前公開された公式分解動画が参考になる。

http://japan.cnet.com/news/service/35039623/

目に付くのは小さめのシロッコファン。本体の長辺が305mmだから直径100mm程度だろう。APU全体のTDPが100Wオーバーとすればそれなりに風量が要ると思われる。ちなみに自作PCにおける例としては、スリム系mini-ITXケース定番のSamuel17に120mmファン載せても、TDP95W程度までと見る向きが多いな。これトップフローだからまたちょっと違うけど。

http://www.scythe.co.jp/cooler/samuel17.html

自分がFX-8300と一緒に買ったファンレスクーラー、Silver StoneのHE02はTDP95Wまで対応。でかい。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/sebuncha/20121031_569587.html

ファンレスでもエアフローあればリテールファンより冷える。凄い。
リテールクーラーのファンを無くしたらM/B温度に影響出るかと思ったが全然変わらなかった。

PS4のヒートシンクについては、サイズはそれほどでない。がそこはエアフロー次第の部分もあるのでまあいいとして、この場合気になるのは、ヒートパイプの台がメモリチップまで覆うサイズなのかどうか、というところか。GDDR系でメモリむき出しで済んでたのは、結構前だと思う。

…とは言え、いきなり起動しませんとかそっち系は悪名高きRRoDともまた様子が違う。
これはさすがにファームかなんかのトラブル、もしくはハードウェア自体の故障が疑われるところだろう。

ちなみにうちの最初の360はドライブ不良で3時間ぐらいしか使えなかった。

*

追記:

http://www.ign.com/wikis/playstation-4/PS4_Problems

IGNがPS4購入者向けのアンケートを開始している。所詮アンケート程度の話ではあるが、そもそもこういうのが発売日に設置されること自体が異例。
今見ている結果だと約半数故障ということになっちゃうので、これはちょっとおいといて、故障状況の比率を見てみる。
ハードウェア起因のトラブルと思われるのが、電源入らない1割以上、青点滅または画面出ない3割で、合計すると4割強。
エラーコード表示またはネットワークトラブル4割弱で、コントローラが数%、残りはその他ということになり、この結果をまともに受け取るには、いくらなんでも盛りだくさんすぎる感あり。逆にマジなら相当まずい状況だろう。

北米でのAmazon評価も☆1と☆5ばっかりの両極端(どっちもAmazonで買った客が多い)で、これもあちらとしては異例っぽいが省略。

異例と言えば、量産された実機じゃなくてデバッグ用の機材で競合と比較する動画が出たりしたのも異例だったな。

ついでに後藤記事でARMベースのサブシステムがうまく動かず、APUが処理するバックグラウンドのタスクが予定より多くなってる的な話が出てたので、参考として。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20131029_621310.html

これが事実だと、またぞろボトルネック問題が噴出してきそうなのだが。しかも初期型だけ。