OS無し11.6タブレット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625465.html
タブレット端末でOS無しというのはかなり珍しいというか、国内の正規輸入では初かと思う。
CPUはCeleron 1007U、メモリ4GB、ストレージは64GBのmSATA。チップセットはNM70なので、I/O周りの仕様は1007Uオンボードのマザーボードと概ね一緒で、筐体に合わせて各コネクタを配しているようだ。タッチパネルの仕様は1366×768の10点マルチタッチとあるが、パネル自体の仕様は特に書かれてない。
動作電圧と連続稼働時間は不明だが、バッテリ容量は6000mAh。ものとしてはAMD Z-01のタブレットに近い感じで、SoCのAtomを使った現行タブレットとは別系統の製品と言える。タブレット化したネットブック/ネットトップだ。
で、アーキテクチャ的にはx86なので、Windowsを始めとする各種OSは何でもインストールできてもおかしくないが、ドライバとかの都合もあるんで満足に動かすにはWindows系しかないのかなあ。タッチパネル使わないんだったらこれにする意味ないし…
x86向けのAndroidとしては、Android-x86というオープンソースプロジェクトが存在しており、XP以前の古いノートPC等で使おうといった試みもそれなりに盛んみたい。
いまのところ4.3のテスト版までリリースされているものの、安定版とか言い出したら使えなさそうな気も。かといってChrome OSはブラウザだけだしな。
4.4は新しい仮想マシンのARTとかいうのが実装されているのでアップデートとしては結構でかいようだ。
何にしても、OS分安いって程ではない微妙価格だしカスタマイズはメーカー直販のBTO以下だし、I/O周りも何の特徴もなく、どこら辺がメリットなのかよくわからん製品だ。少なくとも一般コンシューマ向けとしての存在意義はほとんど無い、というか対応OSを指定している時点で人柱向けのアレとも言い切れず、謎は深まるばかりであった。
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IntelのプレスイベントでSoCのAtomの技術的解説が行われる
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131127_625370.html
Intel Dynamic Platform & Thermal Framework (DPTF)という熱管理の仕掛けについて説明されてる。多数の温度センサからの30以上のパラメータで熱管理し、熱的に厳しい薄型ファンレス筐体のタブレットでもまともに動くようになっている、というのが趣旨かな。BayTrailじゃなくてCloverTrailから入ってるそうだ。
具体的には局所的な上限温度を設定して、温度がそこに達したらクロックを制限して温度を一定に保つ、といった例が出ている。こうした動作プロファイルは、メーカーでBIOSに書いて提供する形になっているというから、スペック上はほぼ金太郎飴状態のAtomタブレットでも、その挙動には違いが生じる可能性がある。更にBIOSを書き換えれば当然のように挙動には違いが生じる。これだともうデスクトップみたく、ユーザで設定できた方が有益という気もするが、下手にいじると熱で死ぬ可能性もあるからメーカーとしては解放したくないのだろう。プラットフォームがデスクトップからノート、タブレットへと移り変わるごとにカスタマイズ性が低くなっているので、何かできた方が面白いのに。そのうち脱獄じゃないけど非公式BIOSとかは出てきそうだがそんなもん怖くて入れられるかみたいな。
この時期になんでこういう話が出てきたかというのは、微妙に想像がつく。
某所で最近話題になってるのが「ベンチ時にクロックが上がらない個体がある」っていうやつで、その合間にかんこれがどうこう、というのが定期的に(死活問題の人もいるんだろうけど正直言って今時スーパーパイかよとは思った…)。
思い返せばZ2760の時にも、電源繋いでなかったらクロックががっつり落ちるという話があった。あれもメーカーがそういう設定を選択した結果だっただけで、Atomタブレット全部って事じゃなかったのかね。
現行でも、同スペックでも違いがあるっぽい話はユーザー間で出ており、その中でも富士通のやつはZ3770、つまり現世代Atomで最速モデルということになってるから、それが余計に不満を募らせる結果に繋がってるようでもある。
ということは、何にしてもベンチとかんこれ専用BIOSで解決ですかあ、みたいな比較的どうでもいい結論。
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Lenovo Miix2 8
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131126_625086.html
8型IPSで1280×800のWin8.1タブレット。このタイプの製品としては国内での正式発表がトリになったが、発売はわりと早くて12月6日予定。重量350gで、この種の製品としては世界最軽量と称している。3Gモデルの国内導入は無しと明言されているのでそっちが必要な人はDell一択となるだろう。
製品としては、Officeの種類と容量が固定された2種類に限定されている。
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WD Black2
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131126_625076.html
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20131126_625232.html
ウェスタンデジタルが128GBのSSDと1TBのHDDを合体して2.5インチHDDの筐体に収めた製品を発表している。発売日は12月6日予定。
SSDとHDDは独立しているが、I/FはSATAが1つ。製品出荷時はSSDのみ認識で、OSから設定してHDDが別ドライブとして有効になると書いてあるから、BIOS上でもSSDで認識しそう。そもそもHDDをブートドライブにすることは可能なのか?など、繋いでみないことにはよくわからんことも多い。
普通のデスクトップでも使えるけど、やっぱり2.5インチベイのあるノートPCか薄型ケース向けかなあ。
ノートでもmSATAと2.5インチベイが同時利用できれば、これは必要ないと思う。ばらで買って足した値段より高いし。
ばらしたら壊れた。らしい。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/20131127_625188.html
やや関連でOCZが潰れ、東芝が買う(ほぼ確定?)って書いてある。去年のIndilinx買収が結果的に失敗って感じなのかな。電源とかUSBメモリにも手を出してたけど…
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625458.html
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Dell UP3214Q
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625499.html
4K解像度(3840×2160)の31.5型IGZOパネル採用モニタ。349800円。
ちょうど1年前の業務用製品発売時の記事があった。これが45万ぐらいからスタートしたから10万ほど安くなっている。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20121128_575601.html
ざっと計算すると、解像度は140dpiぐらい。24のフルHDや17のSXGAの100dpiよりちょっと細かい。価格未定の小さい方の4Kモニタ、23.8のUP2414Qだと185dpiぐらいになるが、まだRetinaほどではない。
4Kモニタでdpiの呪縛から逃れられない古いアプリケーション使うなら、32がいいとこかもなあ。24ならほぼアウトかと思う。
dpi的なところを保つにはより大きな画面の、いっそTVで…という気もしてくるが、ちょうどパナの広告企画でスタパレポートがあったりとか。
http://ad.impress.co.jp/special/viera1310/entry07/
件のマルチモニタ環境、確かEIZOの広告企画で取り上げてたんだよなあ、とか思いつつ読むと趣深い。
現時点で4Kの規格もまだどうなるかよくわからんとこがあるので、テレビとしてはアレだがモニタとしては最高じゃん?とか決断して買う人もいたりするのだろうか。35万出せるんなら30万円台の4Kのテレビも普通に買える理屈だ。
4Kの規格の問題については夏頃に記事になったりもしたけど、その後の進展はあんまりないと思う。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20130709_606578.html
HDMIの時もいろいろあったのを思い出す。
結局LAN接続可能とかいうのは実用になってるのか?
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Zotac ZBOX nano QA01
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20131128_625464.html
元祖NUC的なZBOX nanoシリーズにA4-5000のモデルが出た。
でも販路が狭いのか流通量自体が少ないのか、あんまり見かけない。今となってはHaswell搭載のNUCおよびBRIXの隙間に置いてもらえるかどうかという感じだ。
プロジェクタ搭載BRIXとか便利かも。会社で。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/img/ah/docs/625/406/html/brix9.jpg.html
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iBuyPowerが発表予定のSteam Machine
http://www.engadget.com/2013/11/25/commercial-steambox-prototype/
Valveがテストに使うやつはCore iにGeForceだったことから、そっちが推奨されるのかと思ったらAMD系のプラットフォームのやつが出てきた。AMDのマルチコアCPUにR9 270が組み合わされ、Steam OSのネイティブゲームが1080pで60f安定が可能という触れ込みになっている。
正式発表はCESということなので、CPU部分がKaveriであることはほぼ確定事項のように見られている。
DGでパフォーマンスを稼ぐのかとかゲームタイトルとかはよくわからん。
KaveriにミドルGPUというのは次世代ゲーム機でも検討されたプランであるかのように伝えられているところだ。
こいつが来年499ドルで発売できるんだったら、1080pで限界を露呈しちゃう次世代機って何なのっていう感じではあるな。コストが見合わない、開発時期の問題、まあいろいろ事情はあったのだろうけど、世代交代のタイミングが相当悪かったのは間違いないだろう。
mantleなど伸びる要素はあるものの、現時点じゃ両次世代機ともショボイ。