ロシア国防省、海軍向けの戦闘艦艇を新たに発注/インドネシアが独自開発の航空用爆弾を試験/RIAノーボスチの映像ニュースなど

ロシア国防省、海軍向けの戦闘艦艇を新たに発注

http://en.rian.ru/russia/20120221/171435411.html

サンクトペテルブルグのSevernaya Verf(北方)造船所は、ロシア国防省から海軍向けで合計13隻の艦艇建造を受注したと発表。その内訳はコルベット6隻、フリゲート6隻と調査船1隻とされている。
コルベットは20385型、フリゲートは22350型。

また2月1日には20385型のGremyashchy、22350型のAdmiral Golovkoが起工された。基本型にあたる20380型はSteregushchyとSoobrazitelnyの2隻が引き渡し済となっている。

20380型は比較的シンプルだったが、20385型はロシア的に重武装化している。20381と20382というのは輸出向けに留まって、ロシア海軍向けは20380、今後は20385という事でいいんだろうか。

http://warfare.ru/?catid=271&linkid=2179

こっちだと細かいサブタイプに分かれてるみたいだが。

http://www.russian-ships.info/eng/warships/project_20380.htm

22350型は就役前でよくわからん。

http://warfare.ru/?linkid=2544&catid=270

http://www.russian-ships.info/eng/warships/project_22350.htm

というかこれらの新型艦が、最終的に何隻になるのか未だによくわかってない。
調査船は以前の契約と同じだと18280型っぽいが、これも就役前で情報がさっぱりだが、そもそも情報収集艦の類は情報があんまり表に出ないか。あっても外寸とか排水量とか武装ぐらいで。

ついでに2010年7月時点でのロシア海軍配置図

http://en.rian.ru/infographics/20100729/159992089.html

今年の全艦艇リストらしい。

http://russian-ships.info/eng/today/

サンクトペテルブルグ周辺の造船所では、CFRP製の船体を作ったというニュースが去年あった。

http://japanese.ruvr.ru/2011/08/22/54991256.html

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インドネシアが独自開発の航空用爆弾を試験

http://en.rian.ru/world/20120224/171510284.html

試験を実施した場所は、スラウェシ島の南部、州都マカッサルに近いHasanuddin空軍基地。第11飛行隊所属のSu-30が少なくとも3機使用されたという。
これらの爆弾はインドネシア軍の兵器製造センターであるPINDADで作られたもので、試験はSu-30MKで実施されたようだ。型式はBTN-250とBLA-50と書いてある。

情報がさっぱりであるが、BTN-250は250kg爆弾、BLA-50は50kg爆弾のようだ。

http://defense-studies.blogspot.com/2011/10/sukhoi-dilengkapi-bom-pindad.html

言葉のカベが。無誘導の低抵抗小型爆弾っぽい。

インドネシアは人権問題に絡んで米国から禁輸措置を受けたまんま、かれこれ十年以上が経過しており、軍装備面ではロシアへの接近を強めた。航空用の搭載兵装を国産化も、これに沿った動きとなる。

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RIAノーボスチの映像ニュースなど

Tu-22M3Mに関連するもの。

http://en.rian.ru/video/20120203/171118298.html

マイクロUAVのテストがモスクワ近郊の演習場で行われてるようだ。

http://en.rian.ru/video/20120210/171248710.html

それはそうと最近のつべは旧ソ関係が凄すぎて怖い。
Tu-22M3のローパスと着陸。

http://www.youtube.com/watch?v=o-osnXmmAlo

全く関係ないがYak-36の動画なんて初めて見たわ。

http://www.youtube.com/watch?v=ZLAvU22kueQ

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更に全く関係ないが、2人のロシア人がソニーに対し、特許権侵害の訴えを起こしたとか。

http://en.rian.ru/business/20120224/171515346.html

背面タッチパネルの特許を持ってると主張し、販売差し止めを求めているみたい。

ロシア軍が欧州製軽ヘリコプターの導入を検討/Su-25後継機が2020年までに引き渡される計画/ロシア陸軍はブーメランAPCを2013年から配備する/ロシア西部にS-400防空システムが配備される

ロシア軍が欧州製軽ヘリコプターの導入を検討

http://en.rian.ru/mlitary_news/20120222/171457863.html

ロシア軍需産業筋の情報によると、ロシア軍は多目的軽ヘリコプターとして、ユーロコプターのAS350×15機とAS355×30機、計45機の導入を検討しているとのこと。金額はおよそ60億ルーブルに上る。
ロシア国防省はこのクラスのヘリコプター100機を、主に訓練用途で発注する可能性がある。

導入にあたってはユーロコプターとロシア企業のJVを組む形で、大部分がロシア国内で組立てられるようだ。

このクラスは、Ka-226やカザン・ヘリコプターのAnsatがどうにか市場に投入されたぐらいで、Mi-34(S2と思われる)はテスト中。まだ大量発注をかけるほどの状況にはなっていないのが現状。

AnsatはMAKSに出てきたのが2005年なのだが、そこからの進展がかなり遅い。ちなみにカザンヘリコプターは1990年代に、ユーロコプターと共同してAS350の派生型を開発する計画を持っていたが頓挫、Ansatを独自開発することになった。

http://kazanhelicopters.com/index.php?id=8

http://www.airwar.ru/enc/uh/ansat.html

http://www.airliners.net/search/photo.search?airlinesearch=Kazan%20Helicopter%20Plant&distinct_entry=true

旧ソ連時代を見てみても、このクラスのヘリコプターは層が薄い。AS350は1970年代の設計だが、これに相当する機種がぱっと出てこないんよね。

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Su-25後継機が2020年までに引き渡される計画

http://en.rian.ru/mlitary_news/20120221/171427430.html

ロシア空軍は、Su-25SMに代わる新型のCAS機を、2020年までに配備開始する計画。
この機体についてもあまり情報が出てないものの、ステルス技術の導入、多様な兵装の搭載/運用能力、最新のセンサと航法システムを有するとのこと。

2020年まではSu-25の近代化で凌ぐ見通しで、現在Su-25SMに改修された機数は30機以上、2020年までには80機を改修することになっている。

生残性や要求されるロイタリング能力も考えると、ステルスと言ってもF-117みたいなのではなさそう、というかSu-25にRAM適用したような機体なのかもしれん。

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ロシア陸軍はブーメランAPCを2013年から配備する

http://en.rian.ru/mlitary_news/20120221/171439032.html

ブーメランAPCは、現用の装輪APC、BTR-82AとBTR-80を更新するもので、2013年から導入を開始し、2015年から本格配備するとのこと。

このAPCについては情報が乏しく、この記事でも詳細不明と書かれているが、水陸両用であることは間違いなく、また現用車輌とは全く別の新型車であるとも述べられている。
様々な派生型が構想されているようで、その車体はAPCまたはIFVとしてだけではなく、自走砲などにも使われるようだ。

メーカーはGAZグループのVoyenno-Promyshlennaya Kompaniya、VPK。

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ロシア西部にS-400防空システムが配備される

http://en.rian.ru/mlitary_news/20120221/171436474.html

ロシア西部、国境付近という以外の情報が出ていないが、欧州MDに対応する行動であるため、飛び地のカリーニングラードという可能性が高いようだ。
その他には、既にモスクワ近郊で首都を防衛するための2個部隊が配備されている。

Rosoboronexportによると、2015年まで海外輸出を行わず、ベラルーシとカザフスタンへの展開も2014年後半以降になる可能性があるという。
現在の構想では、S-400の配備によって、2020年までにロシアの防空システムの基盤を固めることになっている。

3DSが500万台突破/AOUショー関連その他

3DSが発売52週で国内500万台突破

http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2012/120220.html

GBAが58週、NDSが56週だったらしい。1万値下げが効いたようだ。逆ザヤ状態もそれほど長く続かないと発表されている。国内は携帯機がメインプラットフォーム化しているのもあって順調だが、海外は目標未達成だっけか。

若年層向けの新規参入プラットフォームとして、海外ではiPod Touchとかが根を張りつつあるとはよく言われるものの、販路がDLしかないから売れてるタイトルというのがさっぱり見えない。アングリーバードそんなに面白いかなあ。
国内じゃソーシャルと萌え産業の一部が入ってきてるだけ、という印象が強く、まだゲームハードという認識はあまりされていないだろう。
今のパッケージタイトルは、限定版で売り逃げを図るといった歪な売り方をするものも増えており、末期的な様相になってしまった。

萌え産業ももう無理だと思う。この10年、テンプレの上にテンプレが重なっただけで、ほとんど新しいものが生み出せていない。アニメとか見てても、なんかビショウジョPVみたいな感じになっちゃってるし、流し見しても全くキャラが入ってこない。特に深夜系。
ぶっちゃけ、絵描きに描きたいもんだけ描かせてもろくなもんができねーと思います。ラノベとかも、ここまで気持ち悪いタイトルばっかじゃなかったような気がする。エロゲ的道具立てというか。

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MHFの杉浦氏がソーシャル参入を語る

http://www.4gamer.net/games/147/G014717/20120216032/

久しぶりにちょっと面白いインタビューになっている。
ソーシャルからコンシューマへの誘導とかは、SCEも似たような話をしていた。まあ言いっぱなしの会社よりはカプコンの方が説得力あるな。実現性はどうだか知らんが。

そっち方面ではグリーのトラブルが表面化している。
IP提供側から見れば、できの悪いプラットフォームに載せると危ない、というだけの事であるが。

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120221_513419.html

複製→オク→ぼろ儲けとか、もっと以前から報告されていたみたいな話もあるが真偽不明。この手の事例としては、かつてMMORPGで管理者が不正を働いて云々とかもあった。

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最大往生

http://www.4gamer.net/games/146/G014693/20120217084/

完の文字があるが、一応完結編なのか?
着替えってなんだと思ったら、おおよそ大復活のスタイル選択が着替えになって、難易度選択も兼ねるっていう事なのね。
難易度調整に関しては360参入以来のコンシューマ向け移植、果てはタッチパネル端末対応まで随分やったので、そこらへんのノウハウが生きてるのだろう。
やることは大差ないものの、キャラ絵の真中がCタイプというのは微妙に新しい。

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スターウォーズキネクト

http://www.4gamer.net/games/134/G013436/20120220059/

最初はジェダイモードとポッドレースしか出てなかった記憶がある。最終的にはダンスとランコア(ランカー、ランコールなどと表記されたこともあった)が入ってミニゲーム集のカラーが濃くなった。ゲーム表現として、クローンウォーズのアニメがいい橋渡しになっている。
買うとしたらディズニーよりはこっちだけども。

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アンダーディフィートHD

http://www.4gamer.net/games/143/G014328/20120217083/

STGそろそろ打ち止めっぽいし限定盤買っとくか。DC版は買わずじまいだったし。
とは言え、UE3バリバリの2D/スプライト/ドット絵時代オマージュなゲーム(シャドウコンプレックスなど)が一通り出た後では、見た目はかなりきつい。コレクターアイテムと言えよう。
下手にリアルを謳わない方がまだマシだと思うんだよなあ。そういう意味では、ボーダーダウンの方が向いてるのではないか。

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http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120222_513678.html

コナミ開発力大丈夫なのかというか、MGSライジングが丸投げになったあたりでやばさが極限に達した。人が抜けてるという話もあるが真偽不明だし。

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Vistaのサポート期間が延長される。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120220_513275.html

まあXPより先に終わるのは、どう考えても納得はできなかった。
うちでは64bitに移行したいというのもあるので、そこまで使う予定はない。8を待たずに7買ってしまうかもしれん。

それとWin8ロゴ公開。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120220_513300.html

今風というか、SNSくさい。というか地味。

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ヤマト新作

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120217_512834.html

リメイクだけど。
なんか旧作にかかわった人がまだ現役で好き勝手できるタイミングを狙ってぶち上げた感が無くもなし。

新キャラの紹介文が既に死亡フラグ立ってるように見えて面白い。2作目ほどではないものの、結構な割合で戦死するはず。まあどこまでトレースするかしらんけど。結城信輝の名前を久しぶりに目にした…

ブラジルF-X2選定でラファールが最有力か?/スイスのF-5後継機選定の流出文書

ブラジルF-X2選定でラファールが最有力か?

http://www.reuters.com/article/2012/02/13/brazil-jets-idUSL4E8DD11W20120213

ロイターの2月13日の記事。ブラジルF-X2の選定で、ラファールが最有力であるとの匿名政府関係者の談話が載っている。
この情報源によると、F-X2の36機の選定において、現大統領とその助言者は、ダッソーとの取引が最も良い条件であると考えている、という。F-X2では、ラファールの他、F/A-18とグリペンが最終選考に残った状態で、政権交代などの大きなイベントを経てずるずると遅延してきた経緯がある。この契約は40億ドル程度の価値があり、その後のメンテナンスサポートや追加発注があれば、より大きな取引に繋がると考えられている。

この展開は、インドMMRCA選定の結果が大きく影響しているとのことで、2/6の週にブラジルの国防相がインドを訪問し、MMRCAの取引条件について情報を収集した模様。

ボーイングの副社長はこの報道が出たときシンガポールにいたが、ブラジルF-X2はまだ決定事項ではないと述べるに留まる。
ブラジル側にとっては、米国製の機材が載ったエムブラエル機の海外輸出に制限が掛けられたりした件で、米国からの技術移転がうまく行くか懐疑的とも言われる。

このところダッソーの売り込みが積極性を増したのは、今年、2012年4月から5月に選挙を控えたサルコジ大統領が、その対策の意味も込めてテコ入れを図った、というのも大きな理由になってるようだ。
選定プロセスはかれこれ10年以上続いており、大統領は3回変わって大きく揺れた。前大統領は2009年にラファール導入の意志を明確に示したが、契約には至らなかった。この辺、空軍の現場が抵抗したとも言われていたはずだ。現大統領は前大統領に近い立場と見られていたのだが、2011年1月に大統領になったらすぐF-X2を白紙に戻してしまった。同年2月にはF/A-18を評価するコメントを出しているものの、技術移転の条件が折り合わなかったとされている。

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スイスのF-5後継機選定の流出文書

スイスで欧州製の3機種のうち、グリペンが選定されたが、流出文書で一騒動あった件の続き。
これが元のコピー。あまり衆目に触れる文書ではない点も含めて興味深い。

http://kovy.free.fr/temp/rafale/pdf/12332.pdf

Excelかなんかでグラフを抜き出して纏めたのがこれ。

http://rafalenews.blogspot.com/2012/02/switzerland-evaluation-report-quick.html

妙にラファールの評価が高いような気もするが。

プーチン大統領候補の防衛政策/ロシアが先進軍事技術研究機関の設立を準備/インド海軍の演習をAKアントニー国防相が視察

プーチン大統領候補の防衛政策

http://www.spacewar.com/reports/Putin_pledges_400_ICBMs_for_Russia_in_10_years_999.html

3月4日のロシア大統領選に向けた政権構想の一部で、現体制の延長上にある案と言える。装備の近代化とも重なっているため軍拡とも断定しにくいところではあるが、とりあえず次の10年で導入する新装備とその概数が示された。

戦略兵器ではICBMとSLBM合わせて400発、SSBN8隻。これでボレイ級SSBNは全部で10隻となり、Tu-160、Tu-95(とTu-22M3)が近代化改修、戦略ロケット軍にはYars移動式弾道ミサイルシステムが配備される。他には水上艦艇50隻、軍用宇宙機(衛星含む?)100機。
このうちICBMおよびSLBMについては、耐用年数越えで更新されてないのが多数あることも考慮する必要がある。右の記事にあるが、Bulavaの配備は大統領令が立案され、契約間近。ただし国内ではその能力と安全性について危惧の声もある。
RS-24 YarsはまだNATOコードネームなし?
あと、PAK-DAは開発中の可能性が高い。

他は第5世代戦闘機(PAK-FA)を含む固定翼機600機、回転翼機1000機以上。S-400(SA-21)SAMシステム×28個連隊分、Vityaz防空システム×38個師団分、Iskander-M(SS-26)戦術ミサイルシステム×10個旅団分、MBT×2300輌、自走砲など×2000輌、その他軍用車両×17000輌。
MBTはどうなるんかしら。AK-12も。

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ロシアが先進軍事技術研究機関の設立を準備

http://www.spacewar.com/reports/Russia_may_set_up_defence_research_agency_999.html

ドミトリ・ロゴージン副首相は、バウマン技術大学で学生と面談し、「先進的な軍事技術の研究機関」の設立を議会に提案すると述べた。これは米国のDARPAに範をとった組織であり、関連する法整備を進めるため、近いうちに草案を議会に提出するとのこと。

DARPAそれ自体は約140名と少人数のスタッフで運営され、基本的にメーカーや教育機関との連携で動く組織。軍事用途に特化した産学協同という側面もある。基本的に、国内の教育・産業・技術基盤がしっかりしてないと難しい体制であるため、今のロシアがどのように組織するのか、興味深いところだ。

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インド海軍の演習をAKアントニー国防相が視察

http://www.spacewar.com/reports/Antony_witnesses_Indian_Navy_battle_readiness_exercise_999.html

ベンガル湾で実施されたインド海軍のTropex演習において、AKアントニー国防相は2月14日と15日、INSヴィラートに乗艦して視察を行った。
Tropex演習では、水上艦艇と潜水艦が40隻以上、多数の航空機とUAVも参加している。
INSヴィラートは艦齢50年を数え、かなりの老朽艦になっているものの、2009年10月の改修では衛星画像の取得や戦場認識システムなどネットワーク対応が強化され、2010年代を通じて現役に残ることになった。

この演習には空軍のSu-30MKI、ミラージュ2000とジャギュアが対抗勢力として参加し、AWACSの管制下で活動した。対艦戦闘を想定した洋上演習は初めてだったようだ。
INSヴィラートが仮想目標とされ、シーハリアーのBVR戦闘、SAMによる巡航ミサイルの夜間迎撃などを含む防空戦闘の訓練が行われた。このほか、シーキングやCH-47などの回転翼機を飛ばしたり、コマンドウ部隊のデモンストレーション、INS RanvirからのブラモスSSMの試射など、一通りやったみたい。
またAKアントニー国防相は、新造艦のステルスフリゲート、INS Shivaikにも乗艦したとのこと。

2012年のAMDの展開/Atom N2600オンボードM/B/Keplerの歩留まりの話

2012年のAMDの展開

ソース元は例のトルコのやつから。
大筋では正しい可能性が高いが、まだ非公式情報。スケジュールが守られないこともあるので、いろいろ加味すると実際この通りになる可能性は結構低そう…

Aシリーズは、Q2にTrintyの上位製品、Q3に下位製品が投入される。型番は5000番台。全てTCありで、最高クロックは0.5~1GHzほど上昇する。

http://www.cpu-world.com/news_2012/2012021501_AMD_Trinity_Desktop_APU_Specs_Revealed.html

今までに報告されているFX-4100のOCスコアを参考にするなら、このクロック差でもK10コアのLlanoを上回れるか微妙なところであったりする。が、Aシリーズだとキャッシュの量が違うし、現行のFXじゃクロック変動が怪しいとかの話もあって、直接比較していいのかよくわからない。チップセットが新規設計で、CPUコアが変更されるから、TCの制御を含めてもう少しマシになる可能性もある。
GPU部分はメモリというボトルネックが変わらずあるため、あんまりかわらんのではあるまいか。メモリ周りの改良が効くのかどうか。

FXシリーズはQ3投入のFX-83xx/63xx/43xxからPiledriverコアに切り替わる。プラットフォーム自体はAM3+から変更されない。
一方、現行のBulldozerがまだ打ち止めにならない事は、FX-6120とFX-4150がCPU対応リストに載って明らかになったが、ここにきて8コアの95W版が投入されるという話が出てきた。Q1途中からのFX-8140(4.1/3.2GHz)がそれで、他のと同じく100MHzずつクロックが上がる。
クロック上げてTDP下げられるなら、少なくとも製造プロセスの問題は改善されつつあるはずだが、別にステッピングは変更されてないっぽい。

 

さてAMDとしてはTrinity以降の展開を急ぐ必要があるものの、Intelにはあまり急ぐ理由は無く、むしろSandybridgeの在庫が捌けなくて困ってるとかでIvybridgeの本格出荷を先送り、Win8のリリース時期に近付く可能性があるらしい。一説には6月とも言われている。

http://www.digitimes.com/news/a20120215PD215.html

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Atom N2600オンボードM/B

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120218/etc_jetway.html

D2700の動作クロックとともに消費電力が引き下げられた、本来は組込かネットブック向けのもの。パフォーマンスは期待できず。ベンチなど見た限りでは、N570と大差ない。

TDP3.5Wなので、無理しなくても完全ファンレスはできそうだ。が、静音を謳うメーカー製の超小型PCでもかなり静かなので、実用上はそこまでやらんでも、という気はする。
Endeavor NP30S(中身はAMD C-60)は、29820円でOSついてくるし、動作音は待機時22dBと小さい。通常時消費電力8.9W、最大構成でも16W、定格最大(USBとかも定格最大とした数字?)を全部足しても47.6W。

http://shop.epson.jp/pc/np30s/spec

C-60はTDP 9W。ACアダプタ出力は40W。
TDP10W以下になったら消費電力的には誤差の範囲に入ってくるというか、周辺パーツの効率の方が大事になってくる。もうネットブックでいいじゃんという感じだ。あと、相変わらず64bit非対応なのもなあ。
N2600のは国内では出てないんだっけ。まあN570でも大差ないわけだけど。一応、PowerVRが入ってGPUは多少パワーアップしている。

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Keplerの歩留まりの話

http://www.xbitlabs.com/news/graphics/display/20120216125300_Nvidia_Kepler_Yields_Lower_Than_Expected_Chief_Executive_Officer.html

NVの次世代GPUはKeplerと呼ばれてるが、規模的にGTX580後継みたいなGK104を、GF114の後継のように660Tiとか670とかで売るといった話が出たり、性能のリークはさっぱりで、かと思えば全モデル同時発売とか噂が錯綜しまくりで、今ひとつ先が見えてない状況にある。
そこに今度は28nmの歩留まりがイマイチだ、という情報が出てきた。先代のことも考えると、割とありそうだなあ、とは思うが、NV自体もだいぶ混乱している感じがするので何とも言えない。4月になればわかる。たぶん。

 

イスラエルがM.346を選定/イスラエル空軍F-16 Block30のMLU、およびBarak2020改修/EADS Cassidianによるドイツ空軍トーネードの近代化改修

イスラエルがM.346を選定

http://www.flightglobal.com/news/articles/israel-selects-alenia-aermacchi-m-346-for-trainer-deal-368392/

2月16日、イスラエル国防省はA-4後継機を兼用する次期高等練習機として、アレニア・アエロマッキM.346の採用を発表した。今のところ発注機数は30機程度となっている。
これまでの経緯は何度か取り上げているので省略。今後の話について少し。

イスラエル側ではIAIとエルビットのJV、TORが整備から運用全般を担当し、イスラエル空軍と飛行時間単位で取引する形をとる。アレニア・アエロマッキは2012年中盤には正式契約、2014年に1号機納入というスケジュールを想定している。
M.346のエンジンは米国製のハネウェルF124なので、FMS経由でイスラエルに売られることになる。これは特に問題なし。

M.346の最近の状況としては、2月上旬にイタリア向け(6機)の2号機が納入済み、今年後半にシンガポール向け(12機)の1号機が納入予定。イスラエル向けが30機以上になるなら、これまでで最大の取引となる。

次は米国のT-Xがあるが、だいぶ先送りされそう。

http://www.flightglobal.com/news/articles/usaf-delays-t-38-trainer-replacement-to-2020-368456/

T-Xを担当するAETCによると、IOC獲得がFY2017予定からFY2020予定になるみたい。契約は1年遅れのFY2016。

T-Xの候補は、BAEシステムズ(ノースロップ・テクニカル・サービス)のホーク、LMのT-50、アレニア・アエロマッキのT-100(M.346)、ボーイングの新型機(V字尾翼の想像図が出た)と、大体出揃っているものの、ノースロップグラマン本体が別の提案を準備しているとも言われる。
T-Xは、T-38(500機以上が現役)よりも少ない、300~350機の導入が計画されている。
T-38は、空中給油機能の欠如や、5G以上の機動が不可能なことなどから、F-22/F-35パイロットの訓練には性能不足と判定され、F-16が併用されている状況。さらに2010年代後半にかけてF-35の訓練が本格化すると、問題はより深刻になる。

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イスラエル空軍F-16 Block30のMLU、およびBarak2020改修

http://www.flightglobal.com/news/articles/israel-to-perform-structural-upgrade-to-f-16cd-fleet-368087/

イスラエル空軍におけるF-16C/D Block30はBarak1とも呼ばれている。これらについて、MLUに相当する改修が計画されており、現在はBarak1の構造解析によって状況把握を行っている段階。まだMLUの詳細は公表されていない。また平行でアビオニクスとコクピット内機器などの換装が主体の、Barak2020改修が実施される見込みとなっている。

Barak1よりも古いF-16A/Bについてはアップグレードの予定はなく、段階的に退役していく事になるが、その予定はF-35Aの導入スケジュールに影響を受ける可能性がある。

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EADS Cassidianによるドイツ空軍トーネードの近代化改修

http://www.flightglobal.com/news/articles/pictures-cassidian-flies-upgraded-tornado-for-german-air-force-368322/

ドイツ空軍トーネードの改修は、ASSTA 3.0と呼ばれるもので、2012年中頃に改修1号機が引き渡される事になっている。改修にはLink16の装備と、新型の通信装置、デジタルビデオ、ボイスレコーダを追加し、LJDAMのインテグレーションも含む。

2月8日には新たなソフトウェアをインストールして初飛行が実施された。写真はこの時のものらしい。尾翼にスペシャルマーキングがあるが、どこが違うのかはよくわからん。アンテナとか増えてると思うけど。
場所は1960年代からこの手の試験でよく使われているIngolstadt Manching飛行場。現在はEADS Cassidianが所有している。

同社はASSTA 3.1を計画中で、これはラファエルのReccelite偵察ポッドの映像を機上で確認するためのカラーディスプレイが追加されたりする。
これらの改修によって、ドイツのトーネードは少なくとも2025年まで現役に留まると予想されている。同国の保有するトーネードは電子戦型のECRを含めて150機以上とされる。

リンクス・ワイルドキャットの艦上トライアルが完了/MDヘリコプター社は年内に新型ヘリの飛行試験を開始する/韓国沿岸警備隊がS-92を採用/ベルの民間向けヘリコプター展開について

リンクス・ワイルドキャットの艦上トライアルが完了

http://www.flightglobal.com/news/articles/pictures-lynx-wildcat-completes-at-sea-trials-for-uk-368516/

AW159リンクス・ワイルドキャットの艦上トライアルは原型機を使用して、Type 23フリゲートのHMSアイアン・デュークで実施された。英国防省の発表では、1月中旬と2月上旬の2回、それぞれ10日間ずつの日程で行われており、フライトデッキへの着艦回数は390回を数えたとのこと。このうち148回は夜間の着艦で、76回はNVGを使用した。FAAの2名のパイロットが評価・採点を行い、詳細な分析は年内いっぱい続く。

AW159を最初に装備するのは英陸軍航空隊AACで、発注機数は62機。今年Q2から引き渡されることになっている。海軍の方では試験部隊の700W NASが最初になり、12月に最初の1機が引き渡される。発注機数は28機。

トライアルの次の段階では、捜索レーダー、EO/IRセンサペイロードの試験と、ミサイルの試射などが予定されている。
開発は最終段階に差し掛かっており、輸出については、メーカーではデンマークと韓国向けに売り込んでいる。どちらも海軍向けの、艦載ヘリとしての提案になるようだ。

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MDヘリコプター社は年内に新型ヘリの飛行試験を開始する

http://www.flightglobal.com/news/articles/heli-expo-md-helicopters-to-launch-new-aircraft-this-year-368245/

ヘリエキスポにおいて、MDヘリコプターのオーナー、リン・ティルトン氏が、未発表のヘリコプターの飛行試験を年内に開始すると述べている。
詳細は明らかになっていないが、業界筋では昨年言及されたMD540Fコンセプトの事ではないかと見られている。同社が新型ヘリコプターを開発するのは10年以上ぶりということになる。

MD540Fは、MD530系の後継機となるもので、6枚ローターと強化された着陸装置を持ち、機体重量は1660kg以上。当初から軍用の、軽偵察ヘリコプターとして考えられてる模様。

リン・ティルトン氏がMDヘリコプターのオーナーとなって、経営再建に取り組み始めたのが7年前の2005年だそうだ。しかし、巨額の投資(当人は数億ドル規模と主張している)もなかなか実を結ばず、大きな発注が入ることはほとんど報じられてこなかった。
今年になってアフガニスタン国軍向けの米陸軍発注を請けている。まだMD530×6機だが、オプション契約には楽観的な見方を示した。
一方、サウジアラビアとのMD900(EMS型)の商談は流れたらしい。

日本ではエアロパートナーズ社とかが扱っている。

http://www.aeropartners.co.jp/products_md.html

NOTARだけじゃやっていけんのか。
一般的な民間ヘリコプターってだんだん大きくなってるし、新規の中型機でも持ってこないと、厳しいかもしれん。
あの卵型胴体も既にノスタルジックな香りなのか。しかしH-6系と同じく、ベトナム時代とあんまり変わらん姿で活躍してる機種も少なくないので、もう少し生き延びてほしいところだが…

http://www.mdhelicopters.com/v2/index.php

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韓国沿岸警備隊がS-92を採用

http://www.flightglobal.com/news/articles/singapore-sikorsky-to-supply-korea-coast-guard-s-92-helicopter-368216/

シンガポールにてシコルスキーが発表したところでは、韓国沿岸警備隊が多目的重ヘリコプターとしてS-92を採用、2013年12月に1機を引き渡しとのこと。この契約は2011年12月19日に正式に調印されている。
3機を追加して全部で4機になる可能性があるようだ。

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ベルの民間向けヘリコプター展開について

http://www.flightglobal.com/news/articles/singapore-bell-to-revitalise-commercial-portfolio-368327/

現在、ベルの収益は防衛6対民間4といった具合で、民間部門の方がやや弱い。このためベルでは、民間部門を強化し、収益を防衛部門とほぼ同等にまで引き上げる計画。

シンガポールエアショーでの談話なので、韓国のAH-XおよびKAH向け提案の話が出ている。AH-Xは36機の導入予定だが、KFXと同じで技術移転を経て自国製のKAHに繋げるというもの。ベルではAH-X向けにAH-1Zを提案したことは認めているが、KAHについてはコメントしていない。

また、V-22をアジア太平洋地域の各国に売り込んでいて、機体の特性からも、この地域に適するとしている。緊急輸送やSARといったミッションに対応でき、ヘリコプターとターボプロップ輸送機の2機分の働きをできるとか何とか。
狭いところに降りられて、ペイロードがそこそこ大きく、ターボプロップ機並みの高速、というところまでは事実だと思う。

あとは開発中のベル525が、もう一つの大きな柱として期待されてる。スーパーミッドサイズというやつで、最大16人乗り。競争が激しいところではあるが、主に資源セクタでの採用を見込む。
小型のティルトローターはAWに譲ってしまったため、今のところ新機軸はない。

Peugeot 208 GTi Concept/シルバーストーン・クラシックでフェラーリF40が集結/Gibbs Technologies Phibian / Humdinga II 水陸両用トラック/英国で考案された水害対策住宅

Peugeot 208 GTi Concept

http://www.gizmag.com/peugeot-new-208-gti-concept/21502/

ジュネーブショーに出展予定。
プジョーでGTi、と言えばそりゃ205ではあるが、現代的な3ドアハッチバックだから、どっちかというと2003年の206RCを連想させる。2Lターボから1.6Lターボになるのも、WRCの移り変わりと重なるようだ。このエンジンはRCZ搭載のものと同型で、6MTで最高出力203bhpを発生する。
1984年の205GTiの市販モデルは、最高出力104bhpだった。

208系ではもうひとつ、XY Conceptというのが出展予定。1.6LのeHDiディーゼルエンジン(最高出力115bhp)を搭載し、回生ブレーキと併せてリッター31.6km走る。トルクは285N・mあるというから、走行性能は十分以上だろう。見る位置によって色が変化する塗装も特徴らしい。でもディーゼルは音が致命的にダサい。というのはなんとかなったんだろうか。個人的にはプジョーはわかんないけどVWのでイメージよくない。

大きく重くなりすぎた207から、208で軽量化する流れを、205への回帰という言い方をしている。
でも205なんて1000kg割ってたわけで、100kg軽くなった程度じゃ206じゃないのやっぱり。

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シルバーストーン・クラシックでフェラーリF40が集結

http://www.gizmag.com/ferrari-f40-world-record/21463/

シルバーストーン・クラシックは、同サーキットで毎年7月中旬に3日間開催されるモータースポーツ系のイベント。往年の名車やドライバーが登場する他に、歴史に残る有名な車を集めてその節目の年を祝う、といったこともやっている。ジャガーEタイプが大挙してパレード走行したのは50周年の年だった。
フェラーリF40は2007年に20周年を迎え、この年は40台が参加している。今年はさらに台数が増えて50台以上になりそう、という話。

F40の生産台数は1315台。フェラーリ創立40周年を記念して作られ、またエンツォ・フェラーリ最後の作品としても知られている。
当時、英国においては30万ポンドで売り出されているが、その後は100万ポンドを超える価格で取引されたそうだ。
最近のオークションでは、走行距離300マイル未満の1991年型F40ベルリネッタが、78万1000米ドルで落札された。この金額は新車時の30万ポンドにほぼ等しいという。

今年のシルバーストーン・クラシックは7月20日から22日にかけて開催され、揃って50周年を迎えるACコブラ、ロータス・エラン(初代)、MGBの記念イベントと、英国のBMWファンクラブであるBMW Car Club GBの60周年イベントも予定されている。

http://www.silverstoneclassic.com/

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そしてフェラーリ250は相変わらずアホのような値が付いていた。

http://www.gizmag.com/ferrari-250-gto-record-price/21521/

2000万ポンドで落札と書いてある。
この250は、1963年9月製造。1962年型としては最後に作られた1台で、オクタン・マガジン誌によればシャシ番号5095GT。最初はフランスにおいてレース活動に投入され、1967年にオリジナルの状態に戻されてフランスのコレクターに売却。30年近く経った1996年にクラシック・フェラーリのディーラーから売りに出され、サムスン社長が350万ポンドで買った。その次の2007年の売値が1570万ポンドと暴騰。この時落札したのは英国の不動産屋だったそうだ。現オーナーの氏名は公表されていないものの、2000万ポンド以上で転売されるのかは定かでない。

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Gibbs Technologies Phibian / Humdinga II 水陸両用トラック

http://www.gizmag.com/gibbs-amphibious-phibian-humdinga/21388/

デトロイトに拠点を置くGibbs Technologies社は、過去に数種類の水陸両用車両を開発している。
この記事のは最新のもので、Phibianは4WD、船に引込式のタイヤをくっつけた感じの割り切った外観だが、ツインターボ付きディーゼルエンジンとカーボンファイバ製の軽量ボディで、陸上の高速走行も可能となっている。水上航行モードへの転換はボタン押して10秒で完了し、2基のウォータージェット推進により30mph以上で航行できるという。
定員は、乗員3名、乗客12名。貨物は最大1.5ton積載可能。軍事、人道支援向け。

Humdinga IIはもっと小型でPhibianと同等の性能を持ち、2つの車種を組み合わせて運用することにも配慮されている。
V8ガソリンエンジンは最高出力350bhpで、乗客5~7名、貨物は750kg積載可能。パトロールや緊急展開向け。

軍事または準軍事用途が主体で、その意味でもシュビムワーゲンの末裔といった雰囲気が漂う。

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英国で考案された水害対策住宅

http://www.gizmag.com/amphibious-house/21524/

英国のBaca Architectsが設計した水害対策住宅が、同国で初めて公的な建築許可を得ている。大雑把に言うと基礎工、土台の内側を空洞のプールとして洪水時には水を流し込み、水位の上昇とともに住宅全体が浮く。一種のポンツーンのような構造となっており、最大で2.5m浮き上がる。この数字は100年に1回程度の水害を想定したものだそうだ。
現在は、バッキンガムシャーのテムズ川沿いに建設する準備を進めている。

この住宅の設置面積は225平米で、河岸から10mの位置に建てられる。
Flood Zone 3bの中に建設された、古いバンガローを置き換えることが想定されている(Flood Zone 3bというのはFunctional Floodplainと定義される。日本の河川法で言えば堤外、高水敷に相当?)。従来、洪水被害を避けるためにはそのまま建物を高くする必要があったが、土台を庭より1階分高くしなければならなかった。

そもそも日本では堤外地に住宅をガンガン建てるという発想がないものの、世界的にはこうした浮上式の住宅は例が無いわけではない。この記事でも英国で初となっている。
英国で認可された背景にあるのが、オランダ、Maasbommelで2005年に建設された同種の建物32棟(と水上住宅14棟)が、2011年2月の洪水において、うまく機能したという事例。ニューオーリンズにもあるらしい。

コスト面では20~25%ほど高くなるが、Baca Architectsでは将来の気象変動、治水政策への変化をも踏まえて計画しているとのこと。
日本ではやたらに川に近付く必要もないというか、湿地帯の保全とかそういう方向性ならアリかもしれない。
こうした住宅が普及しても、簡単に水がつく居住地では衛生問題も出てきそうだが、人口減少時代になると土地利用もそんなにうるさくなくなる…のかなあ。

Radeon HD 7770/7750/ZMS-40搭載製品は中国市場へ先行投入見込み/ルネサスMP5232/HP t610/t510シンクライアント

Radeon HD 7770/7750

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20120215_511922.html

http://www.4gamer.net/games/145/G014573/20120214074/

http://www.anandtech.com/show/5541/amd-radeon-hd-7750-radeon-hd-7770-ghz-edition-review

性能比較では、Anandの旧世代製品との消費電力比較が面白い。あとベンチ用タイトルの選択とかも。
もはやFF14だのMHFベンチだのはローカルすぎるんでは…という気がしないでもない。

一時代を築いたRadeon HD5000番台の中でも、5770/5750は発売当初、突出したワットパフォーマンスの高さで好評だったが、次の6770/6750は名前変えただけで発売され、大ブーイングを浴びた。そういうわけで、5770/5750の直接の後継製品が久々に登場したという事になる。
実際のところは、NVが決定的な対抗製品を出すに至らなかった(550Tiなどはクロックを上げてピークパフォーマンスで優位に立つが、電力効率は悪化)ということもあって、それでも事足りていたという感じではある。

7770/7750では28nmプロセスになった分、順当に電力効率が上がって、パフォーマンスもそれなりに向上している。例によってゲーム関係でパフォーマンス出てない云々はあるものの、このへんはドライバというか個別のプロファイルで細々と最適化して…という話になるので正直重視してない。現時点でやりたいゲームが入ってればもっとまじめに見るが。というかタイトル選択が日本ローカルすぎて以下略。
価格は、5770/5750の発売当時よりは1ランクずつ安く、末期となった6770/6750よりは少し高い、といった印象。

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ZMS-40搭載製品は中国市場へ先行投入見込み

http://asia.cnet.com/creative-targets-chinas-tablet-market-with-its-hanzpad-62213439.htm

ZMS-40はクリエイティブ傘下のZiiLabsが開発している。Coretex-A9の4コア、1.5GHzに、96個のGPU/メディア処理ユニットを内蔵したSoCで、競合するのはTegra3など。

クリエイティブが中国市場に投入する製品は、ハイエンドがHanZpad GSというモデルで、割と普通の1280×800の10.1インチIPSマルチタッチ液晶ながら、7.85mm厚で480gと軽量、かつ公称22時間動作。見た目は個性的ではないが、ZiiOよりだいぶ垢抜けた感じに。
またRAM1GBで、microSDHCスロットは64GBまで対応。

ZMS-40の能力が垣間見えるのは、本体と外部出力で別々のコンテンツが表示可能、つまり完全なマルチモニタ出力が可能な点。スペックの上では、最大解像度は2560×1600まで可能ということになっている。

中国ではまず、学生向けのパイロットプログラムで配布されるということだが、一般向け価格も中国以外での展開も今のところ不明。

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ルネサスMP5232

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120215_512135.html

http://japan.renesas.com/press/news/2012/news20120215.jsp

LTEに対応したSoCで、アプリケーションプロセッサ部はCortex-A9/1.5GHzの2コア相当らしい。製造プロセスは28nmで、150~300ドルの低価格帯のデバイス向けに設計されつつ、フルHDプログレッシブの映像とかも扱える。GPUはPowerVR。
LTE対応で先手を打った形ではあるものの、海外じゃLTEの立ち上がりが微妙。

これもZMS-40と同じくPOPというやつなのかな。今のルネサスで28nmと言ったら、自社製造止めてTSMCだけのはずだし。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120215_511949.html

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HP t610/t510シンクライアント

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120215_511946.html

上位はAtomに代えてAMDのGシリーズ、T56N(E-450の工業向けというやつ)になり、下位のVIA製品はNanoからEdenに、ってEden復活した?Eden X2 4300/1GHzって中身は概ねNano-X2なんじゃろか。組込向けなのは間違いないようだが。

http://www.via.com.tw/en/products/processors/edenX2/

Edenつったらこれだと思ってた。

http://www.via.com.tw/en/products/processors/eden/

シンクライアントと言えど、ずいぶん普通のPCに近付いてきた観はある。