Mk.38 mod 2 Tactical Laser System/スピットファイア75周年イベント/HALE-Dが初飛行するもヘリウム漏れトラブル

Mk.38 mod 2 Tactical Laser System

http://www.gizmag.com/mk-38-mod-2-tactical-laser-system/19346/

4月にBAEシステムズが受注したもので、ボーイングDES(Direct Energy System)が下請として入ることになったようだ。

http://www.baesystems.com/Newsroom/NewsReleases/autoGen_1113718157.html

Mk.38は25mm機関砲(M242ブッシュマスター)の艦載砲システムで、mod 2はFCSを強化し遠隔操作する現用タイプ。

http://www.youtube.com/watch?v=7B5GZAoFi9o

http://www.youtube.com/watch?v=vZb0yW9tmOQ

このMk.38の砲システムはそのままで、半導体レーザ発振器を増設したものになる。予想図では、EOセンサの反対側に砲身と同軸に配置している。
ボートぐらいの小型艇や無人機といった、精密射撃を要求される目標に対してレーザを使用する。既存システムに乗っかるので、インテグレーションも簡単、としている。また目標によって出力は可変。

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あまり関係ないがBAEシステムズ公式にミーティアの分離テストの映像があった。機体はIPA1と書いてある。

http://www.baesystems.com/AboutUs/MeteorBeyondVisualRangeAir-to-AirMissileBVRAAM/index.htm

さらに関係ないが三笠の写真にBAEシステムズのロゴが乗ってるのがものすんごい違和感。

http://www.sjac.or.jp/common/pdf/kaihou/200702/070201.pdf

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スピットファイア75周年イベント

http://www.gizmag.com/supermarine-spitfire-75th-anniversary/19335/

http://www.goodwood.co.uk/revival/news-and-coverage/articles/supermarinespitfire2011.aspx

9月16日から18日にかけてのグッドウッドリヴァイバルで、スピットファイア75周年イベントが行われるそうだ。英国人のスピットファイア愛には触れるまでもないとして、会場のグッドウッドサーキットはRAFウェストハンプネットの跡地にあるし、WW2当時、グッドウッド創設者の祖父にあたるフレディ・マーチ9代リッチモンド公爵は、合板製プロペラを製造する会社を所有し、自らも飛行士であり航空技師でもあったとかなんとかで、縁は深い。

http://www.goodwood.co.uk/revival/welcome.aspx

このイベントのために、多くのフライアブルなスピットファイアが参加準備を進めており、1ダースかそれ以上というWW2以来のスピットファイアの編隊飛行が見られるかもしれない、とのこと。

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HALE-Dが初飛行するもヘリウム漏れトラブル

http://www.gizmag.com/lockheed-martin-hale-d-airship/19360/

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/28/360081/helium-anomaly-forces-lockheed-airship-down-on-maiden-flight.html

HALE-Dは高高度飛行船型の長時間滞空プラットフォームのデモンストレータで、LMではHigh Altitude Airship (HAA)と呼称している。無人飛行船。

http://lockheedlfcu.org/products/HighAltitudeAirship/index.html

場所はオハイオ州のアクロンから、イイ感じに上昇していった映像が公開されてるが、

http://www.youtube.com/watch?v=x2mYxoPGghA

このあと高度32000ftに上昇したところでヘリウム漏れが確認され、離陸から3時間未満で着陸することになったとのこと。計画では60000ftまで上昇する予定だった。

監督する米陸軍SMDCは、急いで着陸させる指示を出したものの、南西に流されてペンシルバニア南西の森林に降下してしまったそうだ。27日の朝方に離陸して、回収には夜までかかってる模様。
LMはヘリウム漏れの調査を行う事になるが、いきなり脆弱性を露呈した格好になった。

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FXシリーズの価格続報/ゲームネタなど

FXシリーズの価格続報

ちょろちょろと噂は出ていたが、今度はAMDの公式が言及してる。

http://sites.amd.com/us/promo/processors/Pages/fx-entry.aspx

http://sites.amd.com/us/promo/processors/Pages/fx-rules.aspx

上田新聞さんのとこが見やすい。クロック等はまだ確定情報来てないんだよなあ。

http://nueda.main.jp/blog/archives/005805.html

4M8Cで300ドルっていうと、i7-2600Kの価格294ドルと大体同じ。ただし価格を性能比で決めてるか、戦略的に決めてるかも不明なので、まともに論じるのは無意味。個人的な感想としては、当面のパフォーマンス的にはその辺の性能が出れば十分ではないかと。あとは計画通りアップデートを進めていけば問題ない。無理かもしれんがナ。
その次に控えるSandy Bridge-Eの実性能は、どこまで上がるかよくわからんし(TB込みのピーク性能とAVXは確実に上がるみたいだが)、Ivy Bridgeは延期だし。

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以下ゲームネタ。

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ルートダブル開発再開

http://www.yetigame.jp/w/

正直、ゲーム的には何の関心もない(記憶喪失という単語でおなかいっぱい)のだが、この文章は立派だ。

核施設というのがタイムリーつっても、どうせ大ネタは「奇跡」のギミックみたいなもんであって、放射能は、上昇する水位や減ってゆく酸素と同様の、単なる添え物と見るがどうだろうか(でまかせ)。

ゲームの歴史では、不謹慎度の頂点にチェルノブがあるからなぁ。しかも多重に悪ノリ。アレに比べればこれぐらい大したことないような感じがする。あの頃は良かった、と言ってしまっていいのかわからんが。ウィキペ見てTVで取り上げられ云々てのは初めて知った。

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FORZA 4

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20110728_463730.html

10月13日発売か。今年はたぶんこれで終わる。またリミテッドを買うことになるだろう。

マジでスピードホイールだけなのね。

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メルルレーティング修正

http://www.4gamer.net/games/130/G013030/20110729079/

こんなことがあったのか。お色気シーンをプロモで露出させすぎて煩型の目に止まった感じ?まあスカートめくり看板とはさすがにどうかと思ったけど。あとは数の問題か。結構売れたらしいしな。

つーかメーカー側も無理してAにするメリットあったのか謎。AとBを区別して置いてる店なんてあんまり無い気もするが。つまり、単にめんどくさいことになっただけと思えるのだが別の理由があるんじゃろか。
普通はDとZを固めてある程度で、あとはジャンル毎に並んでるとこが多い。

CEROの判断に対して、たとえばPRAYのように「これでDなの?」みたいな話が今まで無かったわけではないが、あのへんは何しろ本数もそんなに出ず、社会的な影響も微々たる物だったのは確かだろう。あと、グロに比べてエロ規制はユルユル(CEROより自主規制の方が強い印象)、という先入観はあったので、ちょっと驚き。
表現規制関係の機運が高まってるから、状況が変わってきてるのかもしれない。まあ余計なことはあんまりしない方が業界的に良いとは思う。

レーティングという話じゃないが、コールオブフアレスの最新作(東欧のデベロッパがメキシコ麻薬戦争を下世話に描いたゲーム)が海外発売され、評価が軒並み低い。ネタがネタだけに政治的低得点っぽい雰囲気も漂う。

まあそんなもんよね、というお話。

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ウィッチャー2

http://www.cyberfront.co.jp/title/witcher2/

買おうかなぁ…

Piper Altaireのモックアップ展示/Sirrus Vision SF50の中国企業への情報開示一時差し止め/エムブラエルがビジネス航空分野の回復を予想/Evector EV-55が初期飛行試験を完了/有鉛ガソリン包囲網/KAI Naraon

エアベンチャー関係の続き。VLJ関連で動きが出始めたようだ。

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Piper Altaireのモックアップ展示

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/27/360022/oshkosh-pipers-altaire-single-engine-jet-mock-up-makes-oshkosh.html

Altaireは、試作に終わった単発VLJのPA-47 パイパージェットを改良したもので、胴体径がやや拡大されるなどの変更点があるようだ。公式サイトにはレンダリングイメージと予価、性能などの詳細が既にある。

http://www.piper.com/home/pages/PiperJetAltaire.cfm

ウィリアムズFJ44-3APの単発。来年の初飛行を目標として飛行試験機の組立を開始する。その後も試験機3機を追加し、2014年には型式証明の取得を計画している。

パイパーはフロリダ拠点なので、2004年のハリケーンで被災した自社施設を再建するのに、560万ドルを費やしたそうだ。

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Sirrus Vision SF50の中国企業への情報開示一時差し止め

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/27/360021/oshkosh-cirrus-loses-access-to-vision-jet-prototype.html

6月28日、Chinese Aviation Industry General Aircraft (CAIGA)はCirrus Designを買収することで合意、これによりCirrus Designの設計したVLJのVision SF50も中国に渡ることになったのだが、これにエンジンを提供したウィリアムスは米国務省に判断を仰いだ。現在、最終的な判断が下るまで、機体はCAIGAの所有物になるが、エンジンはウィリアムズが保持したままの状態となっている。
このため、Cirrus従業員も試作機に近付けない状態になっているものの、飛行試験は既に完了しているため、開発行程に支障はないとしている。

本機のエンジン、FJ33-4A-19は基本的には民生用エンジンなので、即座に兵器輸出規制の対象になるわけではない。軍事転用などの可能性を加味してどう判断するかという話。
ただ、FJ33に含まれる高度技術としてFADECシステムがある。更に言えば、VLJ向けとしてはかなり有力な製品でもあるため、設計情報が流れてコピー品を開発でもされたら…というウィリアムズの懸念は背景にありそうだ。

そんなわけで、もしも「軍事転用も可能」などと認定されたら、Cirrusはエンジン換装を余儀なくされることになる。
これについてCirrusのCEOは、特に問題ないだろうと述べている。ただし結論が出るまで6ヶ月以上かかるかもしれないとのこと。ウィリアムズのコメントは今のところ無いみたい。

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エムブラエルがビジネス航空分野の回復を予想

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/27/359958/oshkosh-video-embraer-sees-recovery-in-business-aviation.html

エムブラエルの5月と6月の業績は非常に好調だったということで、これが3~4ヶ月継続するようなら市場の回復は確かな物になるとしている。需要を牽引するのは個人所有、リース、企業カスタマー向け。
6月には米国内、フロリダ州メルボルンに組立工場を開設、年末までには最初のPhenom 100を組み立てる計画。ここでは2012年からPhenom 300の組立も行われることになっている。

その後の記事で、1月にFAAに指摘された、失速警報に関する問題への対策の件が出てる。設計変更のため、デリバリを一時停止するという判断のようだ。

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/29/360159/oshkosh-embraer-links-plunging-phenom-deliveries-to-service.html

そのときの記事。

http://www.flightglobal.com/articles/2011/02/02/352680/faa-flags-stall-warning-problem-for-phenom-100.html

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Evector EV-55が初期飛行試験を完了

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/26/359961/oshkosh-evektor-completes-initial-flight-testing-of-ev-55.html

今年の6月18日から、5回の飛行試験を行って、初期の試験計画を完了した。累計飛行時間は4時間ほどになっているとのこと。この後も飛行試験は数ヶ月続き、並行して1号機の製作を開始することになっている。

EV-55はまずチェコ軍への採用が見込まれ、軍当局も型式証明取得の支援を行ってはいるが、正式発注は未決状態。しかしチェコ以外からも、手頃な軍用軽輸送機としての引き合いは何件かあり、大きな関心を持った国もあるとのこと。
途上国のチャーター便など民間向けでは、セスナ402と404、An-2などの代替機として売り込むため、潜在的需要は相当数ある。

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有鉛ガソリン包囲網

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/28/360033/oshkosh-general-aviation-faces-new-threat-on-leaded.html

航空機向けの有鉛ガソリンは環境負荷の上で大きな問題となっている。米国では、例によってカリフォルニア州の規制が厳しい。これを連邦法レベルに引き上げようという動きがあり、FAAでも有鉛ガソリン転換委員会を設置して議論を続けている。
ライカミングとGAの各機体メーカーは無鉛ガソリンへの転換を支持しているものの、まだ準備には数年かかる。

Swift Fuelという企業は100SF Avgasというのを代替燃料として提案し、ブースも出したようだ。こちらも認証が済むまで2~3年かかるという。

http://www.youtube.com/watch?v=1IP77AWzrVA

こっちのPDFの方がわかりやすいな。物性も出てるし。
GAMI G100ULというのが併記されているけど、1割ほど高価らしい。

http://www.100octaneformyplane.com/uploads/Avgas_Tech_Briefing_20100724.pdf

現用の標準燃料について。CFIJapan.comという航空機免許取得を支援する人のサイトから。

http://www.cfijapan.com/study/html/to099/html-to099/071a-Fuel.htm

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KAI Naraon

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/29/360162/south-korea-private-plane-conducts-maiden-flight.html

http://japanese.joins.com/article/017/142017.html?servcode=200&sectcode=200

今更だけども一応。エアベンチャー関係ない。

英国政府が地元のヘリコプター製造を支援/バングラディシュがDo228NGを購入/ブラジルのLCC、アスールがATR72-600を追加導入/Terrafugia Transition “flying car” の量産試作機公開/エクリプス500、生産再開への道のり

英国政府が地元のヘリコプター製造を支援

http://www.spacewar.com/reports/Britain_boosts_helicopter_manufacturing_999.html

5200万ドル以上の公的資金を投入して、製造と研究開発を支援すると発表。
英国のヘリコプター製造メーカーと言えばアグスタウェストランドだが、英国務長官がアグスタウェストランドのヨービル工場を視察した際に、3590万ドルの融資を発表したとのこと。ヨービル工場は、AW169の設計開発が行われているところだ。また研究開発に関してはTechnology Strategy Board Schemeに従い、合計1630万ドルを交付する。これは先進的な回転翼機の研究開発を促進し、中小企業のサプライチェーンと大学での技術者育成に利益をもたらすとしている。

横の記事はBAEシステムズの利益が22%下がったと書いてある。

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バングラディシュがDo228NGを購入

http://www.spacewar.com/reports/Bangladesh_orders_Ruag_Dornier_turboprops_999.html

バングラディシュは、スイスに拠点を置くRUAG Aviationから、海洋監視と救助任務向けとしてDo228NG×2機を購入した。

Do228は、ドルニエ社が2002年に倒産するまでの20年間に、200機以上が製造された。その後を引き継いだのがRUAGで、HALがライセンスを受けて部品を製造する体制になった。2009年時点、世界で150機ほどが現役と言われている。インド国内向けの機体も数多い。

インドの隣国、バングラディシュが購入したDo228NGは、Do228-212をベースとして、STOL性や不整地滑走路、簡易飛行場での運用などの特徴はそのままに、デジタルグラスコクピット化、航法・通信系の刷新、キャビンの再設計、複合材料を使用する5枚プロペラ、まともなシートなどを備える、現代の機体として改設計されたもの。最大定員は乗員除き19名。
全長、スパンとも59ft、エンジンはギャレットTPE-331-10の双発で、最高速度290mph、最大高度28000ft。
同級の機体としては、An-28と運輸12、ショートSC.7、DHC-6ツインオッターなど。

RUAGはツインオッターのオーバーホールと近代化についても取り扱っており、ベルン-ベルプ工場で14週間かける契約を初めて獲得している。

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ブラジルのLCC、アスールがATR72-600を追加導入

http://www.spacewar.com/reports/Brazils_Azul_adds_European_jets_to_fleet_999.html

ブラジル国内では新興中産層の増加によって、国内外旅行需要がかなり大きくなっている。一方では所得格差(最貧層はアフリカ系とネイティブ系)が拡大するばかり…という問題点(それとセキュリティの問題)もはらんでいるが、これを受けての動き。
ブラジル中央銀行の統計では、ブラジルからの海外旅行に費やされた金額、前年同月比で39.9%増の14億ドルとのこと。

2010年のファーンボロで、アスールはATR72-600×オプション20機、総額2億2700万ドルの契約を発表した。今月の契約で10機を加えることになる。

ATRは、ラテンアメリカ諸国で強い存在感を示す。航空会社の有する機体が50機、その他を合計して120機ほどが当地で現役とのこと。イタリア起源だけどEADS傘下、まあ欧州メーカーはだいたいEADS傘下なんだけど。
アスールは、自国のエムブラエルからE190/195を導入してエアラインを立ち上げたが、現在のところ、追加発注する気配はないそうだ。

公式がポルトガル語でお手上げなのでウィキペ参考。

http://en.wikipedia.org/wiki/Azul_Brazilian_Airlines

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Terrafugia Transition “flying car” の量産試作機公開

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/28/360035/oshkosh-video-terrafugia-developing-production-prototype-of-transition-flying-car.html

オシュコシュのエアベンチャーにて。Terrafugiaがメーカー名(マサチューセッツ州拠点)で、Transitionが製品名。

2009年からの原型機による飛行試験は28回を数えたそうだ。この量産試作機はオーストリア製の水冷4気筒4ストロークエンジン、Rotax 912を搭載予定で初飛行は2012年3月という計画。このエンジンは超軽量飛行機や軽量スポーツ機向けで、出力は80ないし100馬力みたい。

http://en.wikipedia.org/wiki/Rotax_912

自動車としては、米国内では車検を通せるとのことだが、路上から離着陸するといったことは推奨してない。ただし米国に限って言えば、アラスカ州を含む幾つかの州では合法らしい。そうなのか。
あと、現時点で100件ぐらいコミットメントがあるらしい。

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エクリプス500、生産再開への道のり

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/28/360039/oshkosh-video-eclipse-aerospace-on-target-to-restart-production.html

こちらもエアベンチャーの話題。

エクリプス・エアロスペースは、18ヶ月以内にエクリプス500の製造を再開すると発表した。ただし再開する前に、既製造分260機の型式証明を再取得し、改修を施す必要がある。
2009年末、この会社を買収したメイスン・ホランドCEOは、当初24ヶ月での製造再開との計画を公にしていたが、これを12ヶ月先送りして36ヶ月とする。

型式証明の再取得というのは、エンジン(PW610F)の静翼にカーボンが堆積する問題を、一部部品(燃焼室ライナー)を交換して解決したために生じた。これは既に完了しており、高度41000ftでの飛行にも支障はなくなったとしている。
製造再開にはサプライヤーと改めて交渉しなければならず、先はまだ長い。そういえば富士重工もサプライヤーだったっけ…
また、シコルスキーの支援についても触れているが、それを反映するように企業カラーもオレンジから青に変更しているということだ。これは、サプライヤーとの交渉にも大きな後ろ盾となるだろう。

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今年のエアベンチャーは死亡事故とかオーバーランとか、アクシデントが多いみたいだ。

米国を目標とする中央ヨーロッパのサイバー・ギャング/ソーシャルメディアという戦場

いわゆるサイバー戦関係はキリがないので流してるのだが、米政府から国際犯罪関係で出てきた記事を幾つか拾ってみる。

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米国を目標とする中央ヨーロッパのサイバー・ギャング

http://www.spacedaily.com/reports/US_targets_Central_European_cybergangs_999.html

国際的、組織的なサイバー犯罪は、その国の政府内の腐敗分子を取り込んでいることが多いため、結果的に国が保護するような形になっている。国家対国家という図式の中では、政府がそれを利用するケースもある。

サイバー犯罪ネットワークの代表例として中央ヨーロッパで活動している組織を挙げ、米国民に対して1年間に総額10億ドルの被害を与えたとしている。
しかし、米国にはそちら方面の捜査官が不足しており、危機的状況という。

あるアナリストによると、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、特にチェコ共和国とハンガリーを名指しし、EU内における、主要な犯罪ネットワークセンターになっているとのこと。
また欧州の民間防犯団体、フレアネットワークの1月の発表では、ハンガリーが違法ポルノの世界的な中心地であるとしている。中央ヨーロッパの風俗産業=犯罪・違法ポルノ、というわけではないにしても、その総額は73億ドルだそうだ。エロは強し、とばかりも言ってられん感じだが、本能に根ざした産業はやっぱ強い。

あと、ボットネットの起源も中央ヨーロッパとしている。東側ブロックでは、冷戦終結までその手の技術者の数はそれなりに国が抱えてたと言われてるが、それが自由化でクビになった後、ゲーム作る者もいれば犯罪に走る者もいる、というイメージ。

Lulz SecurityとAnonymousに対し、国際協力による捜査が成果を挙げつつある例。

http://www.spacedaily.com/reports/Britain_arrests_suspected_LulzSec_spokesman_police_999.html

横の囲み記事は中国経由のハッキングで、韓国SKコミュニケーションズのSNSと検索エンジンから、3500万人分の個人情報が漏れた可能性ありと書いてある。

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ソーシャルメディアという戦場

http://www.spacewar.com/reports/Pentagon_looks_to_social_media_as_new_battlefield_999.html

米国防総省は、今年アラブ世界で相次いだ一連の反政府暴動をきっかけとして、ソーシャルメディア(具体的にはFacebookとTwitter)上のプロパガンダにどう対抗するかを考え始めている。

具体的な研究を行うのはDARPAで、「ソーシャルネットワークの新しい科学」を研究するための専門家を求めている。7月14日の提案では、計画の目標として、「故意または不正確なメッセージング(この場合は投稿文か?)と誤情報」を追跡し、「敵の情報操作に対抗するメッセージング」を研究することとある。

米国の軍高官の中には、ソーシャルメディア上の長年にわたる対米批判と中東の一件を関連づけたり、個人的にソーシャルメディアを使ってアラブ世界に影響を及ぼすことの重要性を説いた人もいたそうだ。

ここまでだとかなり漠然とした話だが、具体例として「政府要人が今どこにいるか」という情報がソーシャルメディア上に出たとき、当局がうまいこと正確な情報から逸らして誤魔化した、というものが挙げられてる。ただし詳細は明かされてない。北アフリカ某国?という感じだが、まあこういうのは死活問題だわね。下手すると個人レベルでも起こり得る事象だ。

この研究はSocial Media in Strategic Communication (SMISC)と呼ばれ、4200万ドルほどかけてクローズドなソーシャルメディアを対象に実験を行う。一例として、2000~5000人規模のボランティアを使ってそれ用のソーシャルネットワーク、あるいはネットゲームに放り込む、というプランが書いてある。

HP Pavilion g6-1100(AMD)/全没式の油冷PCケース/3DS値下げ

HP Pavilion g6-1100(AMD)

http://h50146.www5.hp.com/products/portables/personal/g6_1100_amd/

モバイルAシリーズのA4-3300Mを採用した、ローエンド帯のノートPC。HPではモバイル級にSSDモデルのE-350製品、dm1-3200を改めてラインナップしたので、価格だけで見ると逆転現象が発生している。EシリーズはメーカーによってはCULVに近い扱いで、独自の位置にいる製品もある。

A4-3300Mは2Cの1.5GHz/TC2.5GHz、基本はデスクトップのAシリーズと同じくK10ベースに改良が加えられてる。この辺は評価機のレビューに出てる通りのはず。総合的には現行AthlonII X2とだいたい同等。
クロックが低い製品はTDP枠35W、4コアと2コアで違いはない。ダイも共通と言われている。そこそこのGPU統合してもTDP枠変わってないことからも電力効率の高さはわかる。
AシリーズのGPUは、動作クロック、メモリバス幅の関係で、SP数ほどの性能を出せないのはわかっている。A4-3300Mの場合はHD6480Gだが、dGPUのHD6300よりは高性能じゃないかと予想。

この製品の位置付けとしては、DTR的なあんまり持ち運ばないノートPCで、一通りの拡張性と光学ドライブを有する普通の安売りノートだ。USB3.0とかギガイーサは無い。4コアじゃないので、パフォーマンスレンジ的にはE-350製品との比較になるが、ある程度CPUパワーが欲しければこっちのがいい。メモリは一番安いの買ってDDR3-1333のSO-DIMM2枚とかに入れ替える方が良さそうだ。
4万円台はi5-2410Mとかも買えるので、選択肢がやたらに多くなった。レノボあたりがもっと安く出してくる可能性はあるが、G475より安くは出ないだろうし、他がネットブック上位で3万円台半ば、という状況から見て、ローエンドの数千円の最安値競争みたいな感じになりそう。あとはテンキーあった方が良いとかそんなレベルの話(個人的にはテンキーいらんけども)。
なおインテルモデルはi3-2310Mの同筐体で拡張性なども同様。こちらは量販店向け専用で、バッテリ駆動時間が若干劣る。コネコとかで見る限り、中心的な価格帯は5万円台みたいだ。

この調子だと4コア版はマジでi7-2630Mクラスの値段になりそうだなぁ。いや、これでも十分なんだが。2コアでもTC2.5GHzあれば、CPUパワーはそんなに問題にはならない。と思う。

追記。
ASCIIでレビュー載ったが、CPUパワー不足でMMDが重いというくだりがいきなり出てきて、なにこのいたいたしい人、と思ったらいつもやってんのか…前の記事(vaioの)しか見なかったけど。
基本的に値段なりの性能ですよ、というのだけは同意するが、評価が適当すぎてリンク貼る価値はない。まあHPもAMDも、もっと広告費払えよと。

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全没式の油冷PCケース

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110730/etc_hardcore.html

ここ1、2年のPC関係では、ケースにキャラ絵貼っただけーみたいなのが話題になる程度だったが、久々に大物のあたまわるい製品が出た。個人の一品モノとか、ブレードサーバを液体に浸けるというのは聞いたことあるような気がするが、これはタワー型のケースそのものに液体を満たす。油槽式とでも言うべきだろうか。液体を満たす都合上、重量は70kg級。GTX580差したモデルの予価は50~60万…って、案外安いな。普通のハイエンド構成だとしたら、その3倍程度か。いいケース買ったら結構いくしな。
当然の如く密閉構造で、ユーザが後からいじれるのはHDDベイだけみたい。

これをWSにして仕事してみたいかというとアレだけど、まあ格好いいと言えば格好いい。HPCテックは前述のブレードサーバの液例も取り扱ってるところのようだ。

http://www.hpctech.co.jp/wp-content/uploads/hardcorecomputer.pdf

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3DS値下げ

http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2011/110728_3.pdf

と補填策(VC配信)

http://www.nintendo.co.jp/info110728/index.html

これに今までの購入者(特に最近のカラバリ買った人)がどう反応するかとかは、コメントする権利ないので省く。

流石任天堂、PS Vitaの1万落としとはやることがえげつない。と思ったが、任天堂のハード・ソフトとも新ハード出して端境期であるという以上の落ち込みという要因が大きいか。3DSのロンチも、主力タイトルまで半年以上とかよりも、値段が大きなネックになったのは間違いない。
かようにハードの交代は難しい。成功しすぎたらなおさらだ。

ハード交代という面では、Vitaは最初からPSP互換性無しとか、厳しいとこからのスタートであり、おまけに価格競争にも曝されることになる。
E3じゃ、3DSを意識しまくった価格を出してきてたわけで、そっちが下げてきたらこっちはどうするの?というのは当然予想できる展開ではあった。下げるにしても2割、5000円差程度ならまだなんとかなったかもしれないが、4割、1万円となると対応が難しい。どう考えても大赤。

3DSの短期間での値下げが、いわゆる負けハードのそれと異なる点があるとすれば、先代DSとの互換性が保たれてること。それにDS現行機種と同価格になるということは、買い換え需要にも繋がる。
DSはムチャクチャ売れたが、その買い換えを促進するには、スマートフォン勢(とPSP)が浸食する前でなければならない。15000円になれば、それらに対しても十分な競争力を確保できる。

Vita対策という以上に戦略的な値下げという印象は受ける。逆ザヤ覚悟だろうし、同業他社にとってはえげつないし、賭けには違いないとも思うけど。

企業戦略に関しては、円高とかも避けて通れない話ではあるが、どんどんシャレにならんようになっとるな。グローバルに。

個人的な話、ぷよぷよとかあの辺やるのに買うのもアリかと思えてきた。まあDSで十分なんだけど。

F-35C CF-3、カタパルト射出試験/JLENSが耐久試験を完了/LMのF/A-18E/F向けIRSTがマイルストンBを通過/RQ-4グローバルホークがMP-RTIPセンサを搭載して飛行を実施

F-35C CF-3、カタパルト射出試験

http://air-attack.com/images/single/1116/An-F-35C-test-aircraft-CF-3-is-brought-to-launch-position-on-a-test-catapult.html

http://www.youtube.com/watch?v=_mZK8v_hn5Y

カタパルトとの適合性試験が先週から始まり、7月27日にはNASパタクセントリバーにおいて初のカタパルト射出試験が行われた。

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JLENSが耐久試験を完了

http://www.spacewar.com/reports/JLENS_Successfully_Completes_Endurance_Test_999.html

レイセオンのJoint Land Attack Cruise Missile Defense Elevated Netted Sensors (JLENS) が耐久試験を成功裏に終えた。試験はソルトレークシティ近郊のユタ・トレーニング&テストレンジで実施されたとのこと。

JLENSは30日間の連続滞空を可能とするエアロスタット型のセンサプラットフォームで、2機一組で係留され、高度1万ftまで上昇できる。1機は360度の地上監視レーダーを、もう1機は火器管制レーダーを搭載、それぞれが別個の通信およびセンサシステムと統合できることになっている。

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LMのF/A-18E/F向けIRSTがマイルストンBを通過

http://www.spacewar.com/reports/Infrared_Search_and_Track_Sensor_System_Achieves_Critical_Development_Milestone_999.html

開発は、マイルストンBを通過したことにより、EMDフェーズへ進むことになる。

LMのIRST開発は、F-14Dに搭載した物が最初で、これは累計で20万飛行時間を記録したとのこと。現在でも、F-15輸出型に搭載するためのIRSTを供給しており、製造ラインも稼働を続けている。
米軍向けのIRSTは、海軍のF/A-18E/Fだけでなく、空軍のF-15Cにも搭載する方向なので、LMはボーイングの下請という形で関わる。

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RQ-4グローバルホークがMP-RTIPセンサを搭載して飛行を実施

http://www.spacedaily.com/reports/Global_Hawk_Completes_First_Full_System_Flight_With_MP_RTIP_Sensor_999.html

Multi-Platform Radar Technology Insertion Program (MP-RTIP)は、制式ディジグネーションがAN/ZPY-2となる。RQ-4B Block 40の眼となるセンサで、元を辿ればE-10 M2CAへの搭載が予定されたMP-RTIPを継承、小型化したものだ。HALOプロテウスでテストしてたのが有名。

http://media.defenseindustrydaily.com/images/AIR_Proteus_MP-RTIP_Runway_lg.jpg

E-8 JSTARSの後継としてNATOのAGSにも入ってるので、存在意義は大きい。

http://www.nato.int/cps/en/natolive/news_57711.htm

単純に考えるとE-8Cの連続滞空時間はたかだか9時間程度(E-10計画値は11.5時間)、対してグローバルホークは32時間と圧倒的に長い。
速度はE-8Cの最大巡航510ktに対して340kt程度(E-10もほぼ同等)なので劣るが、巡航高度が42000ft(E-10もほぼ同等)に対して60000ftと高い分、監視範囲は広くなる。価格は、さすがにB.707ベースのJSTARS(E-10はB.767-400ERベース)との比較なら、最大25人からの機上オペレータを必要とする機体よりも、エアフレーム分だけでも大分安上がりのはず。AN/ZPY-2の値段は幾らなのかね。

台湾でスパイ容疑の元将軍に終身刑/台湾領空を中国のSu-27が領空侵犯か/中国艦艇など

台湾でスパイ容疑の元将軍に終身刑

http://www.sinodaily.com/reports/Taiwan_general_who_spied_for_China_gets_life_999.html

台湾軍人のLo Hsien-che少将が逮捕されたこの事件は、台湾史上最悪のスパイ事件の一つで、2004年5月から少なくとも5回にわたって中国側に情報を渡した容疑になってる。軍事高等法廷の判決は終身刑で、極刑は免れたものの、この種の犯罪としては最高刑となる模様。まだ上告もできるみたい。

詳細は公式に発表されていないため、以下地元報道からの情報。
2002年から2005年に掛けてタイに赴任した際、ハニートラップに引っ掛かる。陸軍通信網と電子情報のトップだったため、米国から導入したC3システム(台湾は16億ドルかけて導入)にもアクセスできる立場だった。AH-64D調達関連の情報や、台湾の軍用地下光ファイバ網についての情報が中国に渡ったとされている。金銭的には100万ドル受け取ったという報道も。

米軍関連は最初から情報コントロールされてそうな気がするが、台湾の防衛体制自体の情報が漏れた可能性については相当叩かれているみたいだ。国防計画自体の見直しを迫る声も大きい。
また台湾の治安部隊には、中国から少なくとも10人の浸透工作員が送り込まれている、との元台湾エージェントの発言もあり。

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台湾領空を中国のSu-27が領空侵犯か

http://www.sinodaily.com/reports/Taiwan_says_Chinese_fighter_jets_entered_its_airspace_999.html

さる情報筋によると6月27日、中国本土を離陸したSu-27×2機のうち1機が、台湾海峡の中央線を越えて台湾側に侵入したと報道されている。これに対して台湾国防省当局は、単に6月27日に中国軍のSu-27×2機が台湾海峡を通過した(関心を引いたが挑発的ではなかった)、と発表。

時系列に沿っていくと、まず米軍のU-2が台湾海峡のこちら側から情報収集を行っているところを中国軍機が迎撃、台湾海峡上へ進出したため、台湾からもF-16×2機が緊急発進、これに対してSu-27は1機が引き返したが、もう1機は台湾海峡中央線を越え、F-16と接触するまで飛び続けたとのこと。

台湾側は国民党政権になってもあんまり変わらないというか、中国でもそれに対する圧力みたいのが強まってるのかもしれん。

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ついでだから7月19日付で上がった「井岡山」LPDの画像でも。071型の2番艦にあたる。中国海軍初のLPDで、NATOコードネームは玉昭(Yuzhjao)。

http://tuku.military.china.com/military/html/2011-07-19/178846_1841440.htm

全長210m、全幅28m、満載排水量19000ton。726型エアクッション揚陸艇×4隻、大型ヘリコプター、兵員及び車輌多数搭載可能。詳細は「日本周辺の軍事兵器」とか参照。

http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/071%b7%bf%a5ɥå%af%b7%bf%cd%c8Φ%b4%cf

LPDとしては、巨大化の一途を辿る米艦艇を別とすれば標準的で、ミストラル級とかに近いサイズ。

 

近代化改修された「青島」052型駆逐艦(#113)。

http://tuku.military.china.com/military/html/2011-07-25/179687_1849311.htm

古い資料のから違ってるのはSSMのキャニスタ(YJ-83?)、37mm4連装砲塔4基が中国製ゴールキーパー2基に、格納庫上のレーダー撤去、舷側の24連装ロケット(?)。センサ類はよくわからん。

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博物館入りしたJF-17/FC-1原型3号機

http://tuku.military.china.com/military/html/2011-07-28/179949_1853597.htm

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イランの新型攻撃ヘリコプター

http://tuku.military.china.com/military/html/2011-07-28/179952_1853639.htm

この国もどこまで本気でやってんのかわからんな。

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中国特警の制式装備

http://tuku.military.china.com/military/html/2011-07-28/179903_1852309.htm

何かの参考に。

Future Force 2020による英軍再編

Future Force 2020による英軍再編

7月18日発表の10年計画。
2015~2020年の5年で、軍用機調達を含む30億ポンドの予算増となる。

Flightglobalの記事はRAFと艦載機関連。

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/19/359642/uk-defence-spending-boost-to-safeguard-chinook-and-f-35.html

RAFではCH-47×14機の追加(2014年以降)、新たなISRプラットフォーム(New Airseeker)としてRC-135ベースの機体×3機の導入計画を続ける。後者は米国で余剰となったKC-135を改修中。

RNではQE2級空母をCATOBARとし、同時にF-35Cの導入も確定事項となる。

その他RAFの英国内での配置転換とかの話が出てる。
2013年を目処にRAFルーカーズのタイフーンをRAFロシーマスに移動する。スコットランド方面(北方)のQRAはRAFコニングスビーとRAFロシーマスに集約する関係。このため、受入側のロシーマスでは、施設の拡張工事を開始することになっている。

http://www.raf.mod.uk/rafleuchars/

http://www.raf.mod.uk/raflossiemouth/

RAFルーカーズとRAFキンロス(ニムロッド退役後、閉鎖されている)は英陸軍へ移管される。

http://www.raf.mod.uk/rafkinloss/

RAFラインハムはMoD直轄みたいな形で将来防衛技術訓練活動(MoD’s future defence technical training activitiesとある)に使われるようだ。

http://www.raf.mod.uk/raflyneham/

英国防長官によれば9月までに新しく10年計画を策定して監査にまわすとのこと。アフォーダビリティの面から監査されることになる。

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http://www.spacewar.com/reports/UK_Defence_Equipment_Budget_Rises_As_Future_Force_Takes_Shape_999.html

航空関係は省略して、RNはType 26 GCSの開発、陸軍はウォリアーのアップグレードと書いてある。

その次がFuture Reserves2020Study(FR20)の話。簡単にまとめると、予備役兵の位置付けを見直し、より重視するという感じのレビューが出たようだ。英国で予備役が総兵力の20%未満のところを、2020年までに30%まで引き上げる。これはNATO諸国並かそれより高い比率になり、主に国土防衛を予備役兵が担う。

また、ドイツ駐留英軍2万人の引き揚げとかも踏まえて2020年の陸軍の編成を考えなければならないが、約6000人の5個MRB(Multi-Role Brigadesなので訳語上は旅団)に再編成するとある。展開地域別に訓練するみたいだ。人数多めのBCTみたいなの?よくわからんけど。
各MRBは、旧RAF基地と既存の陸軍基地に配置される。旧RAF基地への陸軍部隊の駐留は2014~2015年からの予定。

あと上級指揮系統の改編の話が出てくるけど、元がどうなってるかよくわからんのでパス。

パキスタン海軍が最初のUAV飛行隊を編成へ/フランスがMALE UAV調達でダッソーを選定/韓国がFX-III選定候補機種にPAK-FAを入れる/ガーナ、ジェット機の導入を議会が審議

パキスタン海軍が最初のUAV飛行隊を編成へ

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/25/359842/pakistan-navy-inducts-first-uav-squadron.html

http://asian-defence.blogspot.com/2011/07/pakistan-navy-has-inducted-first.html

パキスタンが独自開発した国産UAV、UQAB-IIを海軍が導入、最初の部隊はカラチのメヘラーン海軍基地で編成されることになる。

UQAB-IIを開発したのは、パキスタン国内の軍需など7社からなる企業連合体、Global Industrial & Defence Solutionsで、当初から海洋監視を主任務に想定したもののようだ。

性能としては、機体重量は20kgほどで、最大高度1万フィート、滞空時間4時間、航続距離150kmといったもの。ツインテールブームはRQ-2シャドーなどと似ているが、機体規模はずいぶん小さい。監視用のペイロードはジャイロで安定化され、昼夜を問わず映像を取得できる。小型で、マイクロUAVのちょっと上というクラスだが、離着陸には通常の滑走路を使用する。予想される能力からすると、海洋監視と言っても一地域全体といったレベルではなく、あくまで海軍基地や港湾の警備の延長といった感じ。最近の先進国の戦術UAVよりはだいぶ見劣りするものの、区分としては戦術UAVかな。

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フランスがMALE UAV調達でダッソーを選定

http://www.spacedaily.com/reports/France_tips_Dassault_to_supply_new_drones_999.html

フランス空軍のこのクラスのUAVは、EADSがIAIのヘロンから派生したHarfangを少数供給している。2020年以降に戦力化予定の英仏共同開発UAVまでのつなぎを、本格的に導入する必要があったようだ。

http://www.airforce-technology.com/projects/harfang-drone/

ダッソーは、こちらもIAIと組んでヘロンTP(イスラエル軍ではEitanとして配備済み)を提案、ゼネラルアトミクスはMQ-9リーパーを提案していた。選定されたのはヘロンTPで、IAIの機体を続けて採用することになる。
英国とイタリアはMQ-9を選定したが、まあフランスだからなあ。

ダッソーとBAEシステムズによる英仏共同開発は2010年10月に確定しており、今年6月にはTelemosという名前が公表されている。この名称はオデュッセイアの登場人物名から持ってきたみたいだ。ポリュペーモスがオデュッセウスに目を潰されることを予言したとかなんとか。そんな人。

参考として、defense-aerospace.comの選定前の記事。

http://www.defense-aerospace.com/articles-view/feature/5/126333/telemos-revives-france’s-uav-wars.html

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韓国がFX-III選定候補機種にPAK-FAを入れる

http://www.flightglobal.com/articles/2011/07/21/359800/south-korea-to-evaluate-pak-fa-fighter-reports-claim.html

どこまでマジなのか、正直まったくわからん。ロシアは普通に売るだろうけど。
PAK-FAの他にFX-IIIとして候補に挙がってるのは、F-15SE、タイフーン、F-35。

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ガーナ、ジェット機の導入を議会が審議

http://www.spacewar.com/reports/Ghana_debates_military_jet_purchase_999.html

候補として挙がっている機種はエムブラエルE190しかわからん。CT95とか、いやブレダってまだ飛行機作ってんの?みたいな。ここまで見当つかんのも久しぶりだ。

それはさておき、5機で1億200万ドルという金額が動くこともあって、汚職疑惑やら何やら、簡単には収まらない話になってるようだ。導入の議論は3年前、2008年の総選挙後から始まっている。何しろ裕福な国ではないから、緊縮財政の折、そんなもんより給料上げろという感じになるのも致し方ないところだろう。なおE190に関しては平和維持任務で人員輸送するための機体と位置づけられている。