カナダ空軍の近代化/LRASM フェーズ2/米海軍EFL/MQ-9のセンサ開発で不具合

カナダ空軍の近代化プロジェクト

http://www.spacedaily.com/reports/Canada_upgrades_air_defense_radars_999.html

総額8000万ドルのうち、金額的にはF-35×65機の導入が最大の目玉で、移動式戦術レーダーシステム2セットが含まれる。これはハイチの時のような、災害時の展開でも運用する事を想定した装備。
タレスのカナダ現地法人との契約で、製造から納入まで全てカナダで行うため、雇用機会の創出も多少でき、全額がカナダの経済に流れる。

F-35の導入について、野党は反対の構えを見せている。カナダの財政も決して良好ではないから、こうした主張も一定の説得力はあるはず。

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LRASMのフェーズ2契約をLMが受注

http://www.spacedaily.com/reports/LockMart_Receives_Contract_For_Long_Range_Anti_Ship_Missile_Demonstrations_999.html

LRASMはLong Range ASMの略で、AGM-84ハープーンの後継と考えて概ね間違いない。海軍とDARPAが発注。
基本的な要求事項としてステルス性が求められており、フェーズ1でLMが2案の設計を行っている。次の段階がフェーズ2で、機体の製作と実射デモンストレーションの実施まで進む。センサについてはBAEシステムズも関与。

これらの試作は航空機搭載型のLRASM-Aと艦載型のLRASM-Bから始まるが、どちらの設計も両方に用いられるようになっている。前者は2発分のデモンストレーションまでの契約で6030万ドル、後者はVLSからの4発のデモンストレーションまでで1億5770万ドル。

LRASM-Aは、要求仕様と同じくステルス性を有するJASSM-ERのエアフレームを流用、センサとその他のサブシステムに変更があるが、亜音速巡航ミサイルという基本的なところは同一。
LRASM-Bは、ラムジェット推進の超音速巡航ミサイル、ラムジェットとセンサ一式が新規で優先的に開発され、ロバスト性とステルスおよび超音速飛行性能のバランスを取るようにしている。

どう考えても-Aの方が安く作れそうだが、安価でステルス性が高いのと、高価で速いのと、総合的に見てどっちが優れているかも調べたいということのようだ。-Bの想像図らしきものが載っているが、先端部にインテイクとショックコーンがあり、ヤホント/オニクス/ブラモス系のと似た感じに。
米国においては、超音速巡航ミサイルの技術はICBM以前に途絶えたはずで、ロシア製の現物を入手して研究したりとかもやってそうではあるな。

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米海軍研究所のFEL開発

http://www.spacedaily.com/reports/ONR_Achieves_Milestone_In_Free_Electron_Laser_Program_999.html

自由電子レーザと言うからには自由電子を作り出さないといかんわけで、12月20日の試験では、高エネルギー状態の自由電子を生成するインジェクタを動かし、良好な結果を得たという。これは予定よりも9ヶ月早いそうだ。ただし艦載試験は2018年ということになっているから、まだまだ先。

15kWの技術実証装置からかなり時間が経ってるが、FY2010には、目標とするMW級レーザの基礎研究と原型まで進んだ。

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MQ-9リーパーの新型センサが性能不足との判定

http://www.spacedaily.com/reports/New_US_drone_spy_cameras_fail_Air_Force_test_study_999.html

問題になったのはGorgon Stareと言う名称の光学監視システムで、リアルタイムで監視対象の車輌や個人を追跡しつつ、都市全体の映像を送れるように設計されているはずだった。
監視可能な範囲は3マイル(四方?)、9個のカメラを積んで、動く物全てを捉える。現在の機載センサが監視可能な範囲はごく限定的で、複数目標の追尾も困難であることを考えれば、相当に野心的なハードウェアの筈だった。ここまでの開発期間は2年、4億ドルが費やされた。
しかし、エグリンAFBで10月から行われたテストでは、日中も夜間も、人間や、より大きい目標を追跡するのも困難との結果が出る。全然ダメって事だな。

これは1月にリークされた報告書の草稿メモから明らかになったもの。本来は12月30日に報告されることになっていたものの草稿がリークされたようだ。
これによれば、映像の品質がしばしば低かったり遅延が生じ、複数カメラの映像を合成するのもままならなかった。その上、座標の生成が不正確になるという技術的な問題が明らかになる。これは誤射・誤爆に繋がる非常にまずい不具合。

欧州のガリレオ衛星最初の打ち上げ近付く

ESAはガリレオ航法衛星計画と心中する所存らしい

http://www.spacedaily.com/reports/Europe_defends_stupid_Galileo_satellite_999.html

開発コストの上昇は約19億ユーロ、当初予定の34億ユーロは54億ユーロまで膨れあがった。
計画遅延の方は今のところ6年遅れ、2014年から18機体制の運用開始となっていて、最初の2機を今年Q3から打ち上げる計画。追加の約19億ユーロは、2014年の18機体制から先、2020年までに追加する12機分のコストということになる。

衛星が揃って実際のサービス(EGNOS)が始まると、運用経費は8億ユーロ/年。

ここでちょっと興味深いのがまたもやWikileaks絡みで、ドイツのガリレオ衛星開発担当企業のトップが「ガリレオはフランスの自己満、EU諸国民の税金の無駄遣い」との発言をしたという…結果、即クビ。

GLONASSは始まりがいつだったか考えると追い越したとは言い難いが、ともかくもサービス開始は先行しそう。中国の「北斗」はよくわからんが、2015年ぐらいとは言っていた。というかガリレオに参画してる分もあったような…
日本の準天頂(1機目が「みちびき」か)は、これらに比べると位置付けが微妙なような。アジアにおいて競合とか言われたらそうかもなぁとは思う。

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と色々あったらしいが打ち上げ準備は着々と進行中

http://www.spacedaily.com/reports/Galileo_Satellite_Undergoes_Launch_Check_Up_At_ESTEC_999.html

EADSアストリウムとタレスが欧州各地で設計組立、衛星の最終テストはオランダで実施されている。最初の4機はIn-Orbit Validation衛星とし、2年かけて打ち上げられる。ここでバリデーション通せば、残る4年で18機まで増加させるというスケジュール。

ロシアの宇宙関連記事

すべて元記事はRIAノーボスチ。

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ロシアが無人宇宙機を研究中

http://www.spacedaily.com/reports/Russian_Answer_To_US_Reusable_Robotic_Spacecraft_In_The_Offing_999.html

X-37に類似のシステムという話だが、その運用についても研究段階のため、全く具体的な情報なし。発言者はSpace Troops chiefという役職の人だから、軍用だろうとは思う。

リフティングボディ系のスペースプレーン研究にしても、無人宇宙機にしても、旧ソ連時代にはいろいろやってた。ただし今どうか?となると、主に予算の都合で机上プランから先に進まないことばかり、な印象が強い。

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ロシアのベテラン宇宙飛行士が財源不足とその対策について発言

http://www.spacedaily.com/reports/Russian_Space_Programs_Underfunded_999.html

現状、ロシアの宇宙関連予算は、独自の大規模プロジェクトを行うには全然足りない。競合する米国や中国に対抗するには、それ以外の国家をパートナーとするべきだ、といった内容。

米国との比較で言えば、ざっと10倍の格差があるとも言っている。中国はオープンじゃないから比較しにくそうだけども、大差で負けてるのは確実だろう。今のロシアでは、重要度が高いプロトンやソユーズの後継が精一杯みたいな印象はある。

カザフスタンやインドをパートナー国として重視すべき、と提言している。
カザフスタンには何よりもバイコヌールの施設があるし、宇宙抜きでもカスピ海利権や石油・天然ガス資源の関係もある。ロシアとしては絶対に確保しておきたいところ。
インドについては、ロシアと準同盟国みたいな感じだし、何よりも宇宙関連に景気よく金を使っているからなぁ。ISRO自体の歴史は結構長く、探査機を飛ばしたり衛星開発もやってる。潜在的には伸び代が大きい。経済がどこまで安定して成長するかとか、先行きがわからんところもあるものの、無視できない存在になった。

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ロシアの天文学者が2036年の小惑星衝突の可能性を予測

http://www.spacedaily.com/reports/Russian_Astronomers_Predict_Apophis_Earth_Collision_In_2036_999.html

この小惑星はApophis、2004年に発見されたときもそのような話が出て、その後ドイツ人の少年(当時13歳)が確率間違ってるんじゃないのと指摘し、いや合ってるとか何とかそんなやりとりがあった。更にその後、NASAでは衝突の可能性を下方修正している。

http://neo.jpl.nasa.gov/risk/a99942.html

サンクトペテルブルグ大、Leonid Sokolov教授による予測は、小惑星が2036年の接近時に小惑星が分解し、その一部が数年にわたって地球に落下するのではないかというもの。確率は高くないが、備えは必要だから観測を継続してあらゆる状況に対応できるようにせよ、とそんな主張。
2029年4月13日の最接近時で、地球から37000~38000km程度の距離を通過と予測されているが、その後の軌道の変化は確定し難いとも言われている。

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火星有人探査のシミュレーション実験が「火星到達」の段階に

http://www.marsdaily.com/reports/Space_crew_to_simulate_Mars_walk_next_month_999.html

ロシアが去年の6月から延々とやっている実験で、Mars-500プロジェクトと呼ばれている。閉鎖環境に6人の宇宙飛行士を閉じ込め、地球から火星までの往復と地表探査をシミュレートするもの。内訳はロシア人3人と、欧州ESAから2人、中国から1人。
500は500日って意味だったような気が。

地球から火星までの片道は8ヶ月ちょっとに設定され、2月12日火星に着陸、14日から22日まで、3人が火星の地表に降り立つ…ということになっている。
地球帰還は11月なので、まだまだ先は長い。

プログラムには、延々と科学実験を行う予定が組み込まれてて、まあそれはそれで頭おかしくなりそうではあるが、暇にはさせないという事らしい。一部の乗組員は、運動の効果で健康になったとか。ここまで0g前提のトレーニングメニューなら、相当きつそうだ。

そしてGoogle提供の公式ブログ。

http://mars500main.appspot.com/

こんなかんじだって。窓のないプレハブ。

http://www.youtube.com/watch?v=opA5vP6XmAw

本番は2030年に予定。

KC-X選定にまた調査要求/F-35の今年のスケジュール/ニムロッドMRA4解体

KC-X選定に更なる横やり

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/27/352466/us-senators-call-for-new-probe-on-kc-x-evaluation-process.html

まだ何かあるんですか。

ボーイングを推す側の米上院議員7人が、選定過程に何らかの不正がなかったか調査を求めているらしい。
具体的には「発注者(米軍当局)が競合する2社の重要資料を取り違えて送った」一件。ボーイングの資料(ノートPC?)がEADS北米に送られた。EADS社員は間違いに気付いてすぐ封印し直したから問題なかった、ということになっている。
EADS北米では、ファイルの中身を一切見てないと主張するが、調査によると3分ほどそのままになってたという結果が出て、やっぱり怪しいぞみたいな話に至ったみたい。以下、米軍当局も交えて揉めた経緯。

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今年のF-35試験飛行スケジュールについて

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/27/352465/lockheeds-f-35-considers-goal-of-872-flights-in-2011.html

2011年の予定では872フライトと、2010年の410フライト(2006年のAA-1からだと547フライト)から2倍以上へ増加させる。既に年明けから27日間で36フライトを実施したことから、今年はそれなりのペースで進行できると考えているようだ。

ただし、これでもまだ当初予定からの遅れは取り戻しきれず、2011年末で1455フライトとしても3割ほど足りない勘定になる。ここまでは飛行停止と計画見直しがあり、機体も13機予定のうち10機しか入ってないから、当然の結果ではあるが。去年は約1000フライトという発言もあったんだっけ。計画が見直される前の話だ。

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ニムロッドMRA.4の解体作業が英国内で波紋

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/27/352441/picture-uks-first-nimrod-mra4s-scrapped-after-4bn.html

去年の防衛レビューの中でもコレ大丈夫?の筆頭とも言えるのがMRA.4のキャンセルとMR.2の早期退役だった。
この度は遂にMRA.4の解体が始まって、1/25にその様子をBBCが報じたことから、また物議を醸している模様だ。

周りを海に囲まれた国が、長距離哨戒機を棄てるという選択は、正直ちょっとわからない。護るべき水上輸送路も戦略原潜も水上艦艇も無いんならわかるけど、英国はそうじゃない。ヘリや輸送機転用で代替できるかというと、それは無理だろう。
開発費が異常に高騰した(IOC取得前で既に4億ポンド)からお荷物なのも判るが、ある分は使った方が良くないか?というのが、外野としての感想。

何とも侘びしい物ですな。

http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-12294766

ユーロコプターX3/デルタ航空とGTF/スーパージェット100がロシアの型式証明取得へ

ユーロコプターX3の開発好調

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/24/352231/eurocopter-x3-development-carries-on-at-speed.html

ユーロコプターのえらい人曰く、実用機に採り入れられるのは6年後という話。
開発が順調に進む理由として、シミュレータの存在が挙げられている。X3は2010年初飛行だが、シミュレータはその2年前から稼働していて、実際の飛行データとよく合致しているそうだ。
X3とX4は、AS365ドーファンとEC225シュペルピューマを代替する機種に発展する。

また、X3/X4のアプローチが、シコルスキーX2のそれに性能面で一歩譲る可能性は認めつつ、費用対効果で優位性を保つだろう、とも述べている。これは開発の過程についても言えそうな話であるな。X3のエアフレームはAS365、ローターはEC155、ギアボックスはEC175といった感じだ。
ユーロコプターとしては、ある程度の距離を、より高い巡航速度で結ぶ、といった状況で利点があるとする。例としては、到着地が沖合80kmのオイルリグ程度じゃ無意味だが、400kmなら意味があるとか。つまり使用目的に対して航続距離と速度とコストが見合えば、という話らしいが、不細工なのは致命的だ(←くどい)

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デルタ航空がA320neoおよびボンバルディアCSのGTF付きを導入する方向で検討

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/20/352050/gtf-powered-a320neo-and-cseries-curry-favour-with-delta.html

現用のナローボディ旅客機100~200機(A320、B.757-200、DC-9と10)をリプレースするとのことで、各メーカーにRfPを出した。

タイトルに挙がった機種は、いずれもP&W1000GシリーズのGTFエンジンを搭載するタイプ。20%の燃料消費削減を実現するという謳い文句のアレだ。デルタとしては開発過程から1000Gに目を付けてる。
対して、GEとスネクマのCFM Leap-Xについては言及せず。デルタ航空のA319/A320がCFM56を使ってることと関連があるのかは定かではない。

ボーイングは出遅れていると見なされてるみたい。757は打ち切り、787短距離型は白紙になり、737後継機(Y1)はずっと先、ってどうなってるのだろう。737NGのリエンジンとか?

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スーパージェット100がロシアの型式証明を取得へ

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/28/352506/superjet-100-secures-russian-certification.html

ロシアの担当機関であるARMAKが公式に発表している。正式には2/3に式典を行うという。

機体の型式証明はロシアが先、欧州が後だが、エンジンのそれは順番が逆になる。SaM146という新規エンジンゆえに一手間多い。

もういっこ。
メキシコのInterjetがなんでスーパージェット100を選択したか。

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/20/352033/interjet-lays-out-reasons-for-selecting-superjet-100.html

要約すると、エアバスA320並の働きとクウォリティーを期待しているよ!みたいな。

ゲーム関係

星霜鋼機ストラニア配信時期とアーケード展開

http://www.4gamer.net/games/127/G012778/20110127001/

NESiCAxLiveによるXBLA/アーケードのクロスプラットフォーム配信はSNKプレイモアが既にやってるんだけど、稼働実績はどうなんだろうか。こっちは対戦要素とかないし配信時期も被るよな。

あと、とても七式先生っぽい尻ですね。タイトルバックの。

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マインドジャックもダメらしい。

http://www.choke-point.com/?p=9083

変則シューターは組立が難しそうだと思ったけど、まとめきれなかったようで。ケイン&リンチと微妙にダブる。

納期優先して調整不足で出してボロクソという悪癖は、もうどうしようもないのかねえ。
いずれにしてもスクエニ側の開発能力に起因する問題なのは明らかだ。ガンロコも危険というか、これで「スクエニのシューターはダメ」の烙印推されちゃったら出る前から死ぬ。というより死んだ?

プラチナゲームズが開発中のこっちはどうなるかな。

http://www.4gamer.net/games/127/G012785/20110128065/

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マスエフェクト2をちょっとずつ進めてる。
こりゃダメだ、というところは本当に少ない。超が付く高評価だったのも頷ける。ただちょっと前作が懐かしいなぁという部分は幾つかあるな。主に惑星探索周りだけど。
惑星降下した時、微かに見えるリングやたくさんの衛星、沖天にかかる巨大な矮星のような、ああいうビジュアルが無くなってしまったのは非常に惜しい。
あとシェパード少佐のキャラクターが随分親しみやすくなったような…

ドラゴンエイジもやりたいが、トゥーワールド2とかゴシック4の濃さの方に惹かれるなぁ。
どっちにしろ積みが多すぎなため自重気味。

それはおいといて、日本のメーカーでRPGを世界に売りたいところはマスエフェクトを研究するべき。
ゲームプレイこそ違えど、ヒロイックな主人公に、厨二なバックグラウンドの仲間たちと会話して仲良くなれ、とか、構成要素はこっちの大作ものとそんなに変わらん。違うのは作り込みの差だ。見た目はその次の話。
1と2の違いを検討してみるのも良いだろう。2では基本システムに大きく手を入れつつ評価を上げたが、その変更、たとえばTPSが好みでない人は切り捨てられたとも言える(クリア重視で待ちプレイやっちゃうと、とてつもなく単調になるのも事実)。要はどれだけニーズを満たせるかという事なのだ(えらそう)。
そんでトライエースに作らせる。インフィニットアンディスカバリーあたりはこっち方面に発展できそうなんだけどなあ。きっちり見殺しにされちゃったからな。

見殺し、と言えばMSKK(キネクトも絶賛見殺し中)だが、ゲームメディアにも責任はある。Xbox360をスルーすることでHDゲーム機市場の立ち上がりを決定的に遅らせ、PS2からの潜在ユーザを相当数離散させた。その結果は、国内好調なはずのPS3ですら、独占タイトルで採算取るのが難しいという現実に直で繋がる。

つーかマスエフェクトよりギャルゲが売れる超特異市場はもう別に構わないが、そういうのや低予算でやってる中小をガン推しするわけでもない。マジで何やってんだか。もう氏ねというほかない。

つーか今度は出せよ?DLC。PS3版出るまで待ってネなんて言い出しやがったらマジで窓から投げ捨てるぞ。

Brazosベンチ(国内)/EIZOモニタ、プリンストンのタブレット新製品情報

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tawada/20110128_423038.html

http://www.4gamer.net/games/101/G010100/20110123001/

判で押したように同じような比較になってるのだが。AMDかどっかからそういう条件でも出たのか?
位置付けを確認する意味では意味が無いこともないが。

まあそれはそれとして、現行Atomに対してはかなり優位で、デスクトップ向けと比べたら弱い。これは消費電力低減に注力したから仕方ないところではある。SSDにしたら多少改善されるか?
さて、うちでリプレース対象に考えてる似非HTPC、AMD780G+X2-4050eだと、1920×1080はやや重い。E-350のCPUは多分このあたりに近いが、GPUは強力で外付けローエンドGPUにほぼ匹敵、消費電力は低い、という感じ。

ACアダプタ運用とかならこっち、パフォーマンス重視ならLlano待ち。あとは価格次第。と。

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ついでにシンガポールでのイベントの記事も。

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1101/27/news021.html

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20110127_423007.html

将来的にはCPU+GPUで合算できるからCPU弱めでいいんだ!!!(そうか?)

そういえばSoCの話とか無いのかねBobcatコア。まあ出てくるのはこれからか。

タブレット型の機器というのは、元々デスクトップPC一式やフル装備ノートPCよりも制約(UIとストレージ関係、性能が、消費電力、携帯性etcとのトレードオフになる)が大きかった。だから安くないと売れなかったのだが、安く作るととハードウェアの性能が足りないとかいろいろあって、Windowsのタブレット版も先走り程度に終わる。
これらの問題は便利デバイス大安売り&回路集積度大爆発によって解決へ向かっているものの、制約が大きいことに違いはない。つまり何らかの親機もしくは母艦が必要になる状況は変わらない。かといって携帯性を犠牲にして全部入りを作ると、タッチパネル付きデスクトップと同じになる。そこでクラウドですよ!と断言するのは容易いが、まだそれ以上の将来は見通せない。
ARM版Windowsはおいとくとして、まずはAndroid 3.0系が決定版になるのかどうか?iOS関係や電子ブック系よりも単体で完結させる方向に思えるので、ガチで競合するのはこれらだと予想。
しかし、これらに加えてIntel主導のMeeGoが、AMD参入によりモバイル向けx86連合軍みたいな様相に。Nokiaにかつてほどの力は無いとは言うものの、状況はますます混沌としてきた。MeeGo端末をC-50が席巻したらそれはそれで面白いな。

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EIZO ColorEdge CG275W/FlexScan SX2762-HX

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110127_423050.html

27インチ16:9、2560×1440。

ColorEdgeはおいといて、普及版のSXでもどうせ15万は下らんのだろ?と思って開いたら直販で124800円だった。意外と安い。NECのPA271Wも案外安かったが、その実売価格程度からのスタートになる。パネルが安くなったのかね。
このクラスはDELLのU2711ってのもあるが、現在6万割れ。もはや怪しい安さ。

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プリンストン PTB-S2 Sirius R Tablet

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110128_423413.html

プリンストン製品としては、ペンのバッテリーから解き放たれたタブレット2代目。その性能はほぼintuos4に匹敵する。
ワコム製品群に対してついに最強の刺客が送り込まれた!!

…って、相変わらず身も蓋もないパクリ具合だなぁ。前製品はintuos3、今度はどう見ても4。

もうintuos4使ってるから買う気はないのだけども、唯一気になるのが、ドライバの出来。
ワコムよりマシなんでしょうか。どうなんでしょうか。使ってる人いませんか。

ネオジオポケットではないNGP

http://japanese.engadget.com/2011/01/27/playstation-meeting-2011/

http://japanese.engadget.com/2011/01/27/psp-ngp-arm-cpu-powervr-gpu-4/

ハイスペック路線を継続する形のようだ。PS3のロンチを連想させないこともないが、こちらは実機が一応動いてる(らしい)ところが決定的に違う。
ハードウェアの概要を見る限り、思いついたまんま全部入れたといわんばかりの代物になった。ドコモとの絡みも含め幾らで売り出すのかさっぱり見当が付かん。ただPSPみたいな独自規格、カスタムチップ、専用部品の塊という感じでもないから、見た目よりは有り物の部品でできてる(=原価は意外と安い)のかもしれない。

PS3からスペックダウンして動かせる云々はマジだったのね。さすがにCell関係なかったけど。
ただし単独で開発すると開発費が跳ね上がるのも間違いないので、意味合いはよくわからん。PS3母艦構想をさらに推し進めるって事か?リモートプレイだったっけ。
ハード的に面白いのは、背面タッチパネルと5インチの大型液晶だろうか。てゆうかカプコン竹内氏が手にした画像だとすげえでかく見える。

しかしわかるのはこの辺までで、具体的なロンチタイトル、PSPとの互換性(PS Suiteの説明から察するに、概ねソフトエミュっぽい感触ではある)や、ネットワークサービス関連の根幹部分は謎。いかにもハードウェア先行型のソニーらしい発表になった。ドコモとまだ話がついてないのか、ドコモ側で発表会やるのか。

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公開情報を一通り眺めてみたけど、960×544って解像度は、PS3ほかのD4・D5スケーリング前の解像度(540Pとか言われてた)に近いっちゃ近い。まあ生でその解像度に対応するかわかんないけど。つーかそれでも処理落ちするわけだし、最適化という名のシェーダおよびポリゴン削減は必須になる。
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20110128_423409.html

後藤氏にしては辛口だ。確かに半導体オタ的には面白くないわなコレ。

ARMがA9と言っても64bit化が控えているし、PowerVRも世代交代が近いとかいう話で、微妙に枯れるの速そうではある。が、モデルサイクル的には3G契約2年ごとに買い換えてね構想だったりしてな。
どちらにしても、最近の小型液晶はドットピッチ的にもうこれ以上細かくなっても無意味という感じになってきてるから、この解像度は別にいいんじゃないのかなぁ。いや、GPU性能の面ではHDMIからD5出せるとかだとまた違うか。

枯れることには有利な点もあるので、ダメとは一概に言えない。PS3を見る限りは、生きるか死ぬかは開発環境とかチューニングの問題が大きい。と思う。

だいたい固定性能だとすぐ陳腐化するだの何だのと言ったところで、互換性の問題は避けて通れない。極端な話、全部クラウドでサーバサイド処理とかやらん限り、バクチ打って先進技術ぶち込んでも結果は同じになる。そもそもCellはそれがうまく行かなかったパターンじゃろ。そのへんSCEもさすがに学習したんでは。いや、たぶんだけど。
スマートフォンの性能が時間が経つにつれて底上げされても、その時々でソフトが常にスペックを生かし切れるとは限らなさすぎる。でなければPCゲーム並みにコンフィグ付けるようになるのかもしれないが、Androidの先行きがまだわかんないからなぁ。互換性問題がどんどん大きくなりそうな印象はあるのだけども。

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それと発表会自体が3DSに対抗するための急造という印象も強い。特にそれを感じさせるのは、サードパーティソフトメーカーの発表だった。
メーカーが直接、と言うよりも、PS系を推してるクリエイター個人(特にセガ名越、コナミ小島)を呼んできてPS3からの移植可能性を見せるデモをやるだけ。社内で発言力ありそうなのはセガ名越ぐらいで、カプコン竹内などはMTFの優位性を言っただけ。MGS続編とかモンハン続編出しますとでも言えばまた違ったんだけど。今のところありそうなのはMHP3エミュで3G経由プレイとかその程度。MGSは、直近のPSP版(PW)が芳しくなかっただけに、コナミが簡単にゴーサイン出すとも思えない。
スクエニがスルーしたのはちょっとした驚きだった。BNGI…は、今の看板クリエイターって誰だっけ?
あと、テクモコーエーの無双はさすがにねぇ。

今年はユーロファイター正念場/IAI製KC-767/インド空中給油機選定

岐路に立つユーロファイター計画

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/25/352298/eurofighter-faces-pivotal-year-for-typhoon-programme-says-chief.html

参加国の発注機数が下がっちゃったり、売り込みがイマイチだったりで、トランシェ3以降の開発すら怪しい雲行き…という状態がここ数年続いていたけど、今年は生産計画の上からも、もはや猶予なし。最短で2015年にはラインを閉じなければならなくなる。
熱心だったイギリスでも防衛関連で大ナタふるわれるし、まあ、やばそうだ、というのはよくわかる。

欧州域内ではどうにもならないので、やはり活路は海外と見ているようだ。大口顧客として、具体的には日本、マレーシア、それにペルシャ湾岸諸国といったあたり。インドのMMRCAもあることはあるが…
欧州で大量発注はほぼあり得ないものの、東欧各国で兵站を共通化して安く運用できますがどうですかみたいな売り込みをやってるみたい。例としてはチェコとスロバキア、ポーランドで共有するというのを提案。それ以外はF-35のリバウンド狙いというか、思ったよりF-35が高いからやっぱ減らすわとか、そんなそぶりのとこに売り込みたい。デンマークがこれに該当する。

あと、世界の戦闘機需要800機のうち、200機分ぐらいはタイフーンで要求性能満たすよと言っている。

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IAIのB.767タンカー改造

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/21/352144/iai-offers-power-by-the-hour-use-of-767-tankers.html

IAIのサイトによるとこんなのができあがるらしい。仕様は要望次第という感じなので不明だが、コロンビアが飛びついた。昨年秋に納入されている。

http://www.iai.co.il/33169-34671-en/Bedek_AircraftandPrograms_ProductsandServices_Special_Conversion.aspx

他の国も興味を示してるらしいが。しかし改造だけとは言え、2年足らずで改造できるとか各種ボーイング製旅客機何でも取り扱いますとかIAIの怪しい技術は半端ないな。

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ついでにもう一つタンカー関連。

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インドの空中給油機選定はエアバス有利か、イリューシンは入札、ボーイング様子見

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/21/352181/indian-tanker-contest-draws-airbus-ilyushin-bids-but-boeing-stays.html

6機を発注するとされるが、時期は不明らしい。
これに関しては昨年、A330MRTTで決定しかけた後、財務省からの圧力でお流れになった経緯がある。なので、今度もA330MRTTが絶対的優位のはず。ただ、財務省を動かせるかどうかが最大の問題というところか。
ボーイングはKC-Xの結果を見てから動くみたい。

T/A-50量産機ロールアウト/NEURON UAV胴体完成/TAIのVTUAV初飛行

生産型T/A-50の1号機がロールアウト

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/26/352346/pictures-kai-rolls-out-first-production-ta-50.html

韓国空軍ROKAFが発注していた22機のうち最初の機体となる。2012年まで調達が続く予定。軽攻撃機・練習機としての運用が主体で、固定武装もある。3砲身20mm?M61の砲身減らしたタイプともあるが…
軽量M61か。このクラスならロシア系の23mm、2砲身とかの方がよさげな気もする。

http://www.airforce-technology.com/projects/t-50/

F-CK-1経国のマタイトコ的な格好で、配備は15年遅れ。しかし更なる発展型FA-50ではエンジンがF414になって超パワーアップ。のはず。KAIとしては、2012年からFA-50の試作機を飛ばしたい意向。

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NEURON UCAVデモンストレータの胴体がフランスへ送られる

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/26/352355/picture-saab-delivers-fuselage-for-neuron-ucav-demonstrator.html

元々はダッソーが独自にはじめたUCAV実証機だが、現在は欧州各国(フランス、ギリシャ、イタリア、スペイン、スウェーデン、スイス)との共同開発になっている。この前部胴体の製造を担当したのはサーブ。そのワークシェアは、前部胴体部分の設計と製造に係わる23%。
他のパートナー国についても書かれてるのでちょっと引用すると、スペインのCassidianは主翼と地上管制系とデータリンク、フランスのダッソーは翼前後縁部と飛行制御系。ギリシャのHellenic Aerospaceは後部胴体とテイルパイプ、イタリアのアレニアは電装系とウェポンベイ、スイスのRuagはウェポンベイ内部のパンタグラフ(ランチャー部)をそれぞれ担当する。

年末までに最終組立と初飛行、2012年から本格的な飛行実験が行われることになっている。最初はフランスのイストル、後々はイタリアとスウェーデンでも飛ばす予定だそうだ。特にスウェーデンでは、自国のGIRAFFE AMBレーダーのLO目標に対する性能評価を実施したいとの希望がある。

http://www.saabgroup.com/en/Land/Ground_Based_Air_Defence/Ground-Based-Surveillance/Giraffe-AMB/

エンジンはアドーア、S字状に曲げられたインテイクダクトを持ち、ステルス性能は複合材料の外皮によって達成する。内部構造はアルミニウムのフレーム。

NEURONは参加各国にステルスUAV技術をもたらすことが期待されるが、この中でUAV導入に熱心な国の一つがスウェーデン。今年はシャドウ200が納入され、サーブのSkeldar無人ヘリコプターも採用されそう。艦載型もあるぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=97P-H49mk5E

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TAI Mosquito 武装UAV

http://www.flightglobal.com/articles/2011/01/24/352234/pictures-turkish-aerospace-industries-flies-mosquito-armed.html

トルコ、TAIのUAVとしては昨年末のAnka UAVに続いて2機種目。今度は回転翼機タイプのUAVが初飛行を実施した。
機体規模は、MTOW300kg、最大ペイロード120kgとされ、画像の機体はAselsanのFLIRと70mm誘導ロケット弾を搭載している。滞空時間1.5時間、進出距離8km程度だが、高温環境や高地での運用に適しているとされる。