欧州製電動スクーターいろいろ(コンセプト含む)/Cycon Circleboard/ONDA Cycle/EV設計のオープンソース化にクラウド出資を募集

欧州製のフォールディング可能な電動スクーターが幾つか出ているので羅列。

米国のプロトタイプは全部むきだしというのが多いが欧州はそうでもない。販売開始されてるものもある。

・Scuddy

http://www.gizmag.com/scuddy-folding-electric-scooter/26317/

ドイツで製造されている電動折り畳みスクーター。モータは2馬力で、4時間充電(急速充電で1時間)して40km走る。
小さいがリーンマシンの構造を有しており、3輪セグウェイみたいな感じ。前輪は12.5インチ、後輪は10インチ。ブレーキは前がディスクで後ろがドラム。
スポーツモデルの最大速度は35km/hに達するが、シティモデルでは20km/hに制限される。
2月から販売が始まっており、価格はそれぞれ3499ユーロと2999ユーロ。

重量は30kg弱か。

http://www.scuddy.de/index.php/technik.html

・SSIKE e-Scooter

http://www.gizmag.com/ssike-e-scooter/26201/

SSIKEはスペインで設計されたもの。補助輪の付いた一輪車といった風情であるが、後輪操舵は特許を取得したらしい。再生ブレーキあり。
こちらも最大速度20km/h、航続距離40km。自重は軽く、12.4kgに収まる。ただし完全な立ち乗りタイプとなり、前傾姿勢で急制動した際に危険ではと指摘されてる。

・JAC <

http://www.gizmag.com/jac-electric-scooter/25928/

オランダのLEEV Mobilityという会社が、自社のコンパクトゴルフカートから発展させたもので、構造的には自走キックボード。自重20kg以下で、最大速度24km/h、航続距離20km。
特徴的なのは200V電源だけでなく自動車の12Vからも充電可能なこと。遠くの駐車場から数キロの移動といった使用にも対応できるとする。
1月時点のこの記事ではキックスターターで集金中となっているが、やや残念な結果に。

非対称のハンドル基部とか、細かいところが面白い構造になっている。

・MOVEO

http://www.gizmag.com/moveo-folding-electric-scooter/26126/

折り畳み、または可搬性の高い電動スクーターは、簡易な構造になるのが常であるが、このMOVEOは伝統的な腰掛けサドルを備えたスクーターになっている。ハンガリーのNPO、アントログループという集団が手掛けた。

最大速度は45km/hと普通のスクーターに近く、航続距離は35km。
折り畳みにかかる所要時間は約2分で、スーツケース風に引いて歩ける形になる。カーボン複合材を使ってるので25kgと軽いものの、価格がどうなるかというところ。年間15万台の生産では一台3100ドル、同4000台の生産では4600ドルという試算が出てる。
ネットで予約受付中。原付扱いで日本でも乗れそうだな。高いのはしょうがないけど。

モータやバッテリの詳細仕様が出てないのはやや危険を孕む感じに。

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Cycon Circleboard

http://www.gizmag.com/scooter-cycon-circleboard/26298/

これは無動力。スイスで作られてるもので、フレームからハンドルまでが優美なカーブを描いているのが最大の特徴。ハンドルと車輪が固定されている代わりに、フレームが傾き、カービングのように滑らかに方向を変えるとされている。主構造材が一本の鋼管であるため、この手のキックスクーターにありがちな遊びはほとんど無い。

この製品はドイツの航空技術者が設計し、スイスで手作りされる。クラフトマンシップ溢れる逸品であり、お値段も相応の499ユーロ。

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ONDA Cycle

http://www.gizmag.com/onda-cycle-three-wheel-steering/26234/

一見ホイールベースが短いリカンベントに見えるが、実は後ろの小さいキャスターみたいなのが操舵輪になってて(2011年に特許取得済み)多種多様な変態機動を可能とする…らしい。
仕様の羅列より動画で見た方が面白いので略。なかなか興味深い代物であるが、これ公道走ってたら車から視認できんよなぁ。

これもキックスターターで集金中。3月28日まで。

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EV設計のオープンソース化にクラウド出資を募集中

http://www.gizmag.com/krysztopik-ez-ev-open-source-diy-electric-car-kit/25891/

テキサス州サンアントニオの電気技術者Gary Krysztopikさんは、ここ3年、コツコツとEV製作を進めてきたが、本業?の既存自動車EV化の仕事が忙しくて、自作EVの方はオープンソース化することを決めた。

今ある試作車両はZ Wheelz 2-seat Custom (ZW2C)と名付けられており、鉛蓄電池とACモータを備え、パワートレーン一式まで組み上げられ、航続距離100マイル、最大速度は60mph以上とのこと。新しい設計ではEZ-EVという、これも2シーターで、鋼管フレームに代えてグラスファイバーのハニカム構造を採用、バッテリシステムをリチウム電池に置き換える。

設計のオープンソース化に伴い、部品のリストも提供する予定。これは可能な限り入手性の良い既製部品を使い、モジュール化を意識した設計でボルト止めが主体となるので、キットとしては1人で1週間あれば組み立てられるとしている。なお車体重量は1500ポンドで、最高の性能を求めた場合は航続距離150マイル、最大速度80mph超も可能とされる。多くの州では自動二輪車としての登録が可能だそうだ。

ボディシェルには3Dプリンタを活用することも考えられているものの、まだ先の話。クラウド出資の方はIndiegogoを利用してる。

iRACER/TOYOTA i-ROAD/SRI EV1 e-racer/KTM X-Bow GT/T-REX 16S/Gyro-Xの復元活動

iRACER

http://www.gizmag.com/iracer-kit-electric-race-vehicle-kit-development/26600/

英国のバーミンガム大とウェストフィールドスポーツカーズ社が、世界初の電動レーシングカーのキットを共同開発している。趣味的なものとしてだけでなく、教育用途も兼ねているようだ。仕様はEVカップのスポーツEVクラスに準じており、ロードゴーイングカーとしての用途は完全に捨てた純粋なEVのレーシングカーとなっている。

全長3.6m、全幅1.635m、全備重量は770kg。サイズの割に重いのは、リチウムイオンのバッテリが200kgほどを占めているため。バッテリ容量は23kWhで25分間のレース走行が可能。YASA-750というモータ2基で後輪それぞれを駆動する。モータの最大出力は100kWで重量は25kg。トルクは2000rpmで400N・m、最大750N・m、60mphまで5秒以下。
が、通常はモータ出力を60kWに抑え、最大速度は185km/hに制限される。ブーストボタン使用時にのみ最大出力を発揮する設計で、1回18秒間、1kWhを消費するというから、無駄に使うとバッテリ切れになる。
制約がなければ最大速度は205~220km/hだそうだ。

今のところはバーミンガム市内でテストを行っているところだが、市議会が許せばデモンストレーションを兼ねた公道レースを催したいと考えている模様。
ヒルクライムなどを含む様々なレースで実証できれば次の展開も見えてくるといったところだろう。

現在のところ、iRACERのキットは1台13999英ポンドでの販売を予定しているが、バッテリやパワートレーン抜きの価格になるようで、実際に走れる状態に仕上げるには3~4倍のコストがかかるとのこと。普及には値段が最大のネックか。

最終的な形状がよくわかんないけど、CFDでどうとかじゃなく、わりと古典的なデザインに見えるな。

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TOYOTA i-ROAD

http://www2.toyota.co.jp/jp/news/13/03/nt13_0303.html

この手のリーンマシンは特段珍しくもないが、後輪操舵になってるのが最大のトピックと言える。裏庭で組み立てるレベルでは実現できないだろう。取り回しが向上するだけでなく、前輪を旋回させないということは空力面でも有利になる。

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SRI EV1 e-racer

http://www.gizmag.com/sri-electric-off-road-racer/26242/

カリフォルニア州の非営利団体Strategic Recovery Institute (SRI)が、EVのオフロードレーサーを開発しているという話題。
開発の発端となったのは、2011年に退役米陸軍中将James Pillsbutyが、EVでバハ1000に出走して成績を残せるかという課題を示したことだったらしい。なんでも遠征した米軍の燃料費の請求は、おおよそ1ガロンあたり400ドルに達するとかで、予算が幾らあってもたらんという危機感から、EV技術の更なる発展を促したかったようだ。LCVが同レースに出たのは2010年だったが、言うまでもなく、オフロードレーサーに必要な要件、信頼性、機動性などは軍用車両にも通じる部分が多い。安価でコンパクトで高出力のパワーユニットが実現できれば、あとは走行性能に振るかペイロードに振るか程度の違いでしかないだろう。EVというか電気モータの特性は、ピークパワーよりフラットなトルクの出方の方が優勢だから、その点でもオフロード向けがやや有利っぽい気はする。

SRIと組んでいるのはEV WestとStrategic Racing Designsで、2011年に5-1600クラス優勝した実績がある。EV1開発は2012年のバハ1000の後からスタートした。
バッテリは69セル、400kW、2000Ahで、2つ合わせた容量は82kWh。2モータで、出力は535hp、トルクは750ポンドフィートに達する。片発でも走行可能。高性能の代償として重量はやっぱりでかく、レース時の状態で5250ポンド、うちバッテリパックだけで1950ポンドあるとのこと。
もう一つの問題は、これも言うまでもなく航続距離で、全開走行では今のところ60マイルしか走れない。再充電には240Vの電源と5時間が必要。
充電用のディーゼル発電機を搭載したトレーラーを開発してはいるが、太陽電池もついでに積んだって言うのは単なるポーズにしか見えん…
戦闘車両への発達を考えるとツッコミどころは多いものの、バハバグみたいでかわいいからちょっと許す。

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KTM X-Bow GT

http://www.gizmag.com/ktm-x-bow-gt-details/26551/

装備面はほとんど二輪という超スパルタン仕様だったX-Bowに、ドアとフロントウィンドウと50リットルぐらいの荷室が追加されたモデルで、依然として屋根はない。ワイパー、ヒーターの追加に伴いコンソールのデザインは大きく変更されたようだ。エンジンなどが同一のまま57kgほど重量が増加したため、パフォーマンスは微妙に落ちる。というか、何台売れてるのか謎。

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T-REX 16S

http://www.gizmag.com/campagna-t-rex-16s-reverse-trike/26474/

趣味的逆3輪マシンとして存在を確立した感のあるT-REXに、1.6Lエンジンのモデルが追加されている。これまでのモデルのうち、V13RはハーレーダビッドソンのVツイン、14RRは川崎の1.4Lだったのに対し、16SはBMW製の直6となった。

BMWとの長期的戦略合意によって実現したものであり、チェーン駆動、6速シーケンシャルのドライブトレーンなどにBMWの技術が入ることになったようだ。とは言え外観は14R/RRとあんまり変わらず。

また、T-REXは北米の大部分と日本を含む世界で公道走行可能になっているものの、欧州では未だに許されてない状況だそうだ。
16Sは6月から限定モデル発売となり、その後も従来モデルは併売される。

せめて値段が半分なら。それでも安くはないが。

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Gyro-Xの復元活動

http://www.gizmag.com/gyro-x-gyroscopic-car-restoration/26427/

今、日本でジャイロXというと、普通にホンダの3輪を指すわけだが、1967年の米国、カリフォルニア州でも同名のジャイロ搭載自立二輪マシンが製作されていた。自動車風の操縦席を有する長細い二輪車だが、文字通り内蔵した巨大なジャイロでバランスをとって自立するという代物で、製作数はわずかにプロトタイプが1台。この車両はGyro-Xと呼称された。開発したのはGyro Transport Systemsという会社。

設計したのは自動車産業黎明期に生まれた工業デザイナー、Alex Tremulis(1914~1991)という人で、コード、デューセンバーグ、GM、タッカー、そしてフォードといったメーカーで働いた。フォードでは先進設計部門を率いた経歴がある。

1967年9月のサイエンス&メカニクス誌の記事によると、この車両は自立して40度バンクのコーナーをクリアすることができ、最高速度は125mphに達したという。その他の諸元は重量1850ポンド、全高と全幅はそれぞれ42インチ、全長15フィート5インチで、エンジン出力は80hp。タイヤは15インチだった。
自立の肝となるジャイロは、直径20インチ、油圧で駆動され、最大回転数6000rpmで1300フィート・ポンドのトルクを発生した。このジャイロによってバランスを保つ仕組みであったが、逆に言えばジャイロが効くまで、およそ3分間は乗れないという弱点にもなっていた。

Gyro Transport Systemsが消滅した後、この車両の行方は長らく不明なままだったが、2008年にネバダ州に住むジョン・ウィンザーという人がYoutubeに実車の動画を投稿した。

なお1967年当時の本来の姿は、記事中に貼られてる動画を参照。

http://www.youtube.com/watch?v=3nhLcmLVOb8

この後、テキサス州在住のマーク・ブリンカー氏が買い取り、ナッシュビルのレーン自動車博物館に転売、現在に至る。
長い歳月の間にオリジナルのジャイロは失われてしまっており、後輪は仮設の2輪に取り替えられ、中身はスカスカになっている。

リストアの話が持ち上がったのは、Tremulis氏の生誕100年を記念するという題目が付いてるが、現代において同様のプロダクトを開発しているThrustcycle社が協力することで、初めて可能になったとも言える。車体後半部分は事実上の作り直しになる予定。

BicympleとFliz/Xfire Bike Lane Safety Light/キャノンデールCERVコンセプト/サイドカー付き電動二輪車の速度記録が内燃エンジン車の記録に迫る/ゼロ・モーターサイクルの2013年モデルが発表される

BicympleとFliz

http://www.gizmag.com/bicymple-bicycle-simplified/24447/

Bicympleは米国ワシントン州の、Scalyfish Designsというところでデザインされたもの。
二輪でハンドルがあってサドルがあって人力で走る、という構成要素は自転車だが、車輪とペダルが直結しており、一輪車を2台結合したようにも見える奇怪な代物となっている。読んで字のごとく、機構をどんどん単純化(省略)していったらこうなった、と言いたいらしい。

利点としては軽量コンパクトぶあることとメンテナンスの容易さを挙げている。新しい形の提案という触れ込みではあるが、ネタ分が多過ぎて何ともかんとも。後輪も旋回するので横にも走れる、と言われてもなあ。
車輪サイズは29インチ。ホイールベースは短いし、後輪ぐらついたらまともに走らなくないか?
実質的には補助輪が付いた一輪車のような。と思ったらそういうコメント書いてる人もいたわ。

もう一つ、似たようなの。

Fliz

http://www.gizmag.com/fliz-bike-walking-cycling/23882/

説明不要。もはや自転車じゃねえ感じに。

全然違うが、いずれも真面目に取り合わないほうが賢明、という点では共通していると言えよう。

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Xfire  Bike Lane Safety Light

http://www.gizmag.com/xfire-bike-lane-safety-light/24282/

自転車の車幅をレーザ光で示すというアイテム。夜間、車道を走る自転車の安全性を高めようという試みであるが、街灯やヘッドライトのある状態での視認性がどんなもんなのか、現物を見てみたいところだ。

赤色レーザはそれぞれ5mWの出力で、単4電池×2本を使用。またLEDが5つ組み込まれており、テールライトとしても機能する。
特許申請中とあるが、この手の装置は過去にも存在しており、初めての試みというわけではないらしい。公式通販では39.99ドルで発売中。

http://thexfire.com/products-page/lighting-system/bike-lane-safety-light

5mWなら、輝度は相応に高いだろうか。でも日本だと消費生活用製品安全法に引っかかるなこれ(1mW未満までしか売れない)。

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キャノンデールCERVコンセプト

http://www.gizmag.com/cerv-bike-concept/24084/

Continuously Ergonomic Race Vehicle (CERV)コンセプトバイクは、8月末のEurobikeにて展示されたもので、走行中、地形(傾斜)の変化に応じてハンドルとシートの位置が可変する、というのが最大の特徴となっている。このため、シートポストからハンドルバーがのびたような独特の三角フレームを有し、片持ちのフロントフォークの中にロッドを通して操舵する構造を採用した。後ろもフレーム内側を通るシャフトドライブとなっている。
これにより、シートが上下に100mm、ハンドルが前後に80mm可動、登りでは高い姿勢を、降りでは低い姿勢を保つように変化する。
原型車を製作したのはオハイオ州のPriority Designsという会社で、普通のロードバイクを大改造して実証を行ったようだ。

真面目に検討してて凄いのは凄いが、やや奇をてらいすぎな感も否めず。

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サイドカー付き電動二輪車の速度記録が内燃エンジン車の記録に迫る

http://www.gizmag.com/killajoule-tops-216-mph/24141/

9月、ボンネビル塩湖で開催のBUB Motorcycle Speed Trialsにおいて、サイドカー付き電動二輪車の速度記録が更新された。216.504mphという記録は、内燃エンジン車の219mphにあと3mphと迫るものとなっている。
ただしこの記録は1回の走行のトップスピードであり、AMA公認となる2回の平均速度では、191.488mph。これでも依然としてサイドカー付き電動二輪の記録では最高となる。

KillaJouleと名付けられたこのマシンは全長18ft。ぱっと見わかりにくいが3つ目の車輪が付いていて、サイドカーとみなされる。記録走行の状態では、バッテリーとして電動工具用の375Vのものを214ポンド分積み、250馬力相当のACモータで走った。

デンバー工大の大学院生エバ・ハッカンソンという女性が夫ビル・デュペとともに製作したもの。この二人はKillaCycleという電動二輪のドラッグレーサーを製作するなど、その筋では名の知れた夫婦だそうだ。
エバ・ハッカンソンはKillaJouleの大部分を自ら作り上げ、以前から記録挑戦のハンドルも握っているという一種の女傑である。

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ゼロ・モーターサイクルの2013年モデルが発表される

http://www.gizmag.com/zero-motorcycles-2013-model-lineup/24394/

2012年は、大手の電動二輪参入などで危ないのでは?とも囁かれたゼロ・モータースポーツであるが、2013年モデルもちゃんと発表されている。
ラインナップ上は、Zero Xが廃止されてZero FXが投入され、全モデルでパワーパックが一新される。新しいZ-Forceモータは、前モデル比125%の出力を発生するそうだ。バッテリパックの選択肢も広がり、Zero S/DSは容量8.5kWhか11.4kWhが、Zero MX/XU/FXは2.8kWhか5.7kWhが選べる。iOS/Android対応のスマートフォン連携機能あり。

バッテリパックの容量が拡大することで、航続距離も長くなる。Zero Sで11.4kWhのバッテリを積んだ場合、市街地で220km(2012年モデルで183km)、ハイウェイで113km(同101km)、複合で150km(同125km)だそうだ。

新モデルのFXは、同社製品中でも最高のトルク95N-mを誇り、加速性能に優れる。
XUの交換可能なバッテリパックは今年も引き継がれる。

価格は、2.8kWhバッテリのXU、7995ドルから、11.4kWhバッテリのS/DS、15995ドルまで。1月中に発売予定となっている。

BLOODHOUND SSCの推進システムが試験される/メルセデスベンツがエアロダイナミック・トレーラー/トラックを公開

BLOODHOUND SSCの推進システムが試験される

http://www.bloodhoundssc.com/

http://www.gizmag.com/bloodhound-engine-test/24347/

http://www.gizmag.com/bloodhound-test-successful/24398/

BLOODHOUND SSCは最新の地上速度記録挑戦車で、目標速度を1000mph、1600km/h、Mach 1.4としている。
利用する推進システムはEJ200ターボジェットエンジンとロケットモータの組合せとなるが、ここで話題になっているのはロケットモータの試験。

このロケットモータはFalcon(まぎらわしい)と名付けられた独自開発のもので、分類としてはハイブリッドロケット。独学で学んだという28歳の技術者が設計している。

英MoDが公式サポートし、REMEから5名のロケット技術者が派遣されることも決まった。

本体の諸元は、全長4m、直径45.7cm、重量450kgで、最大推力122kNを発生し、噴射炎は8mに達する。軸馬力換算すると60000kWで、大雑把にF1マシン95台分。
固体ロケットを車(ほかにもいろいろやったが)に使った草分けといえば、1920年代のフリッツ・フォン・オペルだが、スロットル調整ができない以外は、この種の目的には理想的な推進システムと言えた。

Falconの燃料はHTPB(末端水酸基ポリブタジエン)、酸化剤は高濃度の過酸化水素水で、燃焼温度はセ氏3000度。
酸化剤の調節によってスロットル制御が可能となる理屈であるが、酸化剤の投入量は20秒未満で963kgといったレベルであり、ロケットエンジンのターボポンプが流用された。これはアヴロ・ブルースティール(スタンドオフ型の核ミサイルで、エンジンはアームストロング・シドレー製の液体ロケットだった)から取ってきたもので、

http://www.youtube.com/watch?v=FwMnEoC0gVg

さらにこのポンプを動かすのはコスワースのわりと新しいF1用V8エンジン、CA2010となっている。

これにEJ200を加え、動力源は3系統となる。補機が800bhpという。
計画では、EJ200で350mphまで加速(最大2.5g)する。写真の軍人さんはRAFのアンディ・グリーン空軍中佐で、BLOODHOUND SSCの搭乗者となることが決まっている。

挑戦を行う場所は南アフリカのHakskeen Pan。

http://www.bloodhoundssc.com/project/adventure/desert-race-track/hakskeen-pan

2009年に選定。当初は、マルコム・キャンベル卿が1929年に速度記録挑戦のためのコースを設営したこともあるVerneuk Panを調査した。ここは平坦ではあるが頁岩が散らばる地形となっており、幅120ftのコースを整備するのに3ヶ月を要したとされている。BLOODHOUNDを走らせるためには、全長18km×幅1500mのコースを設営しなければならない。
調査の結果、表土の下にばらばらの頁岩の地層があって無理ということになり断念。

Hakskeen Panは、幹線道路があるために候補から外されていたが、1年前、新たに別ルートを通る舗装道路が開通したため、候補として再浮上した。現在は未舗装の旧道が残る形なので、これを利用してコースの設営を実施する。
既にノーザンケープ州政府からの支援を取り付けていたため、ロケーションの変更は簡単だった模様。

10月3日のロケットモータ試験では、ベンチ上にて出力22370kW(30000bhp)で、10秒間の運転が行われた。
今後、14回の運転試験が予定されており、安全性が確認されれば車両への搭載、低速走行試験と続く見通し。

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メルセデスベンツがエアロダイナミック・トレーラー/トラックを公開

http://www.gizmag.com/mercedes-benz-aerodynamic-truck-trailer/24262/

コンセプト公開から約1年、国際商用車ショーにて実車両の登場となった。
外観からも判る通り、空力面の改良を突き詰めたトレーラーで、トレーラーとトラクターの隙間をいい感じに埋め、13.6m長の標準的なサイズでありつつ、車輪が完全にカバーされるなどの変更箇所が目に付く。
側面だけでなく下面もパネルで覆われ、気流はボートテール状となった後端のディフューザから抜けるようになっている。これらの変更により、通常のトレーラーとしての日常の取り扱いには影響なしに、抵抗を18%低減する事に成功した。
具体的には年間2000リットルの燃料(金額にして約3000ユーロ、CO2排出量にして5ton)を節約できるとされる。

なお組み合わせられているトラクターは既に販売されているモデルで、メルセデスベンツ曰く、公道上で最も高効率な大型トラクターだそうだ。
側面の延長パネルはオプションらしい。

エアロダイナミック・トラックの方は、同様の手法に基づいて設計されており、抵抗を12%低減している。具体的には、年間350リットルの燃料(金額にして約500ユーロ、CO2排出量にして1ton)を節約できるとされる。

これらは国際商用車ショーに展示された後も試験が続けられる見込みであるが、EUにおいてはボートテールとしての500mmの延長部分が法的に引っかかる。この問題については、メルセデスベンツでは来春にも解決すると見ている。

Gizmagで取り上げられた、その他のトラックの燃費改善の試みとしては、

GPSと連動し、起伏に沿ってスロットル制御するといったスマートなクルーズコントロールシステムをVWグループのスカニアが開発。
燃料消費低減効果は3%程度という。熟練ドライバーとかだとあんまり効果ない気もするが、個人の技量に左右されないメリットはあるだろう。

http://www.gizmag.com/scania-active-prediction-system/20870/

同種のシステムは、トラック業界ではダイムラー、その他にも一部の鉄道でも採用されている模様。

さらに発想を自由にしすぎた感じの例がInnotruck。

http://www.gizmag.com/innotruck-diesel-reloaded-ev/22206/

ミュンヘン工科大が製作したデモンストレータというかコンセプトカーというか。ルイジ・コラーニ教授のわけもなくかっこいいデザイン炸裂だ。
だが見た目に反し、情報化とかそっち系の技術が主になってるみたい。太陽電池、風力タービン、回生ブレーキで発生した電力をスマートグリッドに流すとか夢一杯な感じだ。

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ついでにSLS AMGクーペのEVが発表されてるのでこれも。

http://www.gizmag.com/mercedes-benz-sls-amg-coupe-electric-drive/24320/

4モータで、だいたいコンセプト発表時のまんま出てくるようだ。エンジン音も出せる。音だけ。

日産リーフ・リムジン(非公式)/蘭デルフト工大が英国の学生フォーミュラに水素燃料電池車を参戦させる/グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2012で走ったEV/最初の速度記録挑戦車

日産リーフ・リムジン(非公式)

http://www.gizmag.com/nissan-leaf-limousine/23367/

何でも延ばせばいいってもんじゃないのはもちろんだが、ミズーリ州のImperial LimoLandというところが、わりと簡単にリーフのリムジンを作った。同社は「世界初のリムジンEV」と主張している。
Embassy Suites Nashville Southというホテルが発注したもの。

400ポンドの重量増に対しバッテリの増設などは行われていない上、どうみても空力台無し(後部を絞ればボートテール風になって向上しそうだが座席が狭くなるので論外)のため、連続走行距離は相当縮んでると思われるが、ホテルのVIP客送迎用(だいたい5マイルぐらいしか走らないとか)ゆえに問題はないようだ。その辺の仕様や金額は未発表となっている。
6人乗りまたは8人乗りというのは、前部座席に運転手含む2人、後部の客席に6人ということらしい。

http://www.venere.com/ja/embassy-suites/franklin/embassy-suites-nashville-south-cool-springs/

ここかしら。ナッシュビル国際空港まで往復すると30マイルぐらいあるな。

基本構造には手を入れず、ストレッチして内装を豪華にしたという改造。EVは駆動系がシンプルで済むから、延ばすだけならガソリン車とかよりずっと簡単そうだ。

リーフ自体の評判がどうなのかイマイチ分からんが、エコとかグリーンとか言いたい向きには少なくとも好評のようで、

http://www.gizmag.com/portugal-worlds-first-nissan-leaf-police/23300/

ポルトガル警察(Polícia de Segurança Pública)が、リーフ8台をパトカーとして導入したそうだ。これも世界初ということになっている。
5000台からのパトカーの中では微々たる数で、性能的にも十分かどうか意見が分かれるところであるものの、低騒音なのは静かな住宅街のパトロールや張り込みとかには便利かも。

このカラーリングは魚っぽさを際立たせる縞々ですね。

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蘭デルフト工大が英国の学生フォーミュラに水素燃料電池車を参戦させる

http://www.gizmag.com/forze-v-hydrogen-race-car/23332/

英国の学生フォーミュラ選手権は、今年が14回目の開催となる。会場はシルバーストンサーキット。
これまでは、全てガソリンエンジン車によるエントリーで行われてきたが、今大会では初めて水素燃料電池を動力源とする車が正式に参加した。オランダのデルフト工大のチームがそれで、Forze Vというマシンを持ち込んでいる。昨年もエントリーしたものの、技術的トラブルで記録が残せなかったようだ。
結果は、参加100台中の29位。

同校のチームが燃料電池のレーシングカーに取り組み、形にしたのは2008年のフォーミュラ・ゼロが最初で、Forze Vが最新となる。
重量280kgで2モータ。通常時出力18kW(24HP)だが、60mphまで5秒以下の加速と最大速度120km/hを達成している。またエネルギー回生の併用によって、出力は短時間ながら60kW(80HP)まで上積みできる。

水素ガス600gでレーシングスピードを1時間持続でき、3リットルぐらいの水が出るそうだ。
現存するEVレーシングカーではここまで持続できない。やはり本命は燃料電池か。

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グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2012で走ったEV

・Lola-Drayson B12/69EV

http://www.gizmag.com/drayson-ev-goodwood-record/23218/

http://www.draysonracingtechnologies.com/home.html

4モータの合計出力が850HPに及ぶレーシングEVで、最大速度は320km/h、ほとんど200mphとされている。
グッドウッドではヒルクライムのEVコースレコードを樹立した。総合タイムでは11番目。

http://www.gizmag.com/lola-drayson-b1269ev-electric-racing-car/21212/

Drayson Racing Technologiesは、英政府で科学技術担当相を努めた経験のあるPaul Drayson卿が設立した。
まずE85バイオ燃料で走るアストンマーチンを開発し、GT2カテゴリでALMSとル・マンに投入し、2010年にはローラB10/60にジャドの多燃料仕様のV10を載せたLMPマシンで成功を収める。
B12/69EVは2012年1月に公開されたもので、サーキットコースにおけるEVのラップタイム記録樹立を目標としており、ローラ製のLMP1のシャシに、独自開発のEVのパワートレーンを載せている。
加速性能は60mphまで3秒、または100mphまで5.1秒とされるが、短時間のタイムアタックに割り切ったため、最新のLithium Nanophosphate電池を搭載しても全開走行時間は15分がいいところという。

http://www.a123systems.com/lithium-iron-phosphate-battery.htm

充電システムは無線のHaloIPTになっている。これは去年クアルコムが買収した技術に基づく。

http://www.qualcomm.co.jp/news/releases/2011/11/08/qualcomm-acquires-haloipt-team-and-its-wireless-electric-vehicle-charging-t

・インフィニティ EMERG-E

http://www.gizmag.com/infiniti-emerg-e-goodwood/23148/

http://en.infinitiemerg-e.com/

もう一台は日産が開発したEMERG-Eで、ここではマーク・ウェバーがドライブしている。初公開は今年のジュネーブだった。こちらも英国政府の支援を受けてる。
出力は2モータで402HP(300kW)。加速性能は60mphまで4秒。

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最初の速度記録挑戦車

http://www.gizmag.com/le-jamais-contente-first-land-speed-record/23094/

100年前は今よりたくさんのEVメーカーが存在した、という類の話は段々認知されてきたような気がするが、速度記録挑戦専用の車が生まれたのもEVが先だった。
1898年12月18日、フランスの自動車雑誌La France Automobileが陸上速度記録大会を開催。Gaston de Chasseloup-Laubat伯(あるいはElectric Count、人呼んで電気伯爵)がJeantaudという電気自動車をドライブし、知られている限りで最初の自動車の陸上速度記録を打ち立てた。その速度は63.13km/h(1km区間を走った時間を測定し、平均速度で表した記録)だった。モータ出力は36馬力だった。
記事中の画像は1/43スケール、Touchwoodというメーカーの木製モデル。
なおこのタイプの特徴として、史上初のステアリングホイールの採用、というのがある。現在の乗用車とは異なり、ホイールが水平に取り付けられているのがわかる。今でも作業車などでは見られる形だ。

この記録に挑んだのはベルギー人ドライバーのCamille Jenatzyで、翌1899年1月17日にCGA Dogcartというマシンをドライブした。この車に関する情報は乏しく、80セルの鉛蓄電池を積んでいたということしか伝えられていない。この日、記録は66.17km/hでわずかに上回るも、Chasseloup-Laubat伯のJeantaudはすぐにこれを上回る70.17km/hを達成したため、記録を保持していたのはごくわずかな時間に過ぎなかった。

10日後の1月27日、再びCGA Dogcartが記録に挑み、80.35km/hを出した。
さらに6週間後の3月4日、Chasseloup-Laubat伯は以前と同型の新車を改造車に仕立てて巻き返しを図る。Jeantaud Duc Profiléeと呼ばれたそれの記録は、92.7km/hに達した。

Jenatzyがこれに対抗して製作した車両が、世界初の速度記録専用車となる。
魚雷型のボディを与えられたマシンはJamais Contente(英語ではNever Satisfiedというから不満足号?)と名付けられた。材料にはプラチナ、アルミ、銅、亜鉛などの合金と、それまで自動車には用いられなかった鉄が使われ、25kWモータ2基を直結、200V/124Aのバッテリを積んで、合計出力は68馬力ほどだったという。
記事にあるのはその復元車。

このマシンによって4月29日、105.9km/hの記録が打ち立てられる。この記録は1902年、蒸気自動車によって破られるまで保持された。

以降の半世紀、陸上速度記録は内燃機関、レシプロエンジンの時代に移っていく。唯一の例外は蒸気自動車のスタンレー・スチーマーで、195.65km/hの記録を1905年から4年間保持していた。
その次に来たのはタービンエンジンの時代ということになる。この間、ジェットとロケットで100mphぐらいずつ記録が伸びた後、1997年スラストSSCに至るが、その記録は未だに破られていない。

自転車とハイブリッド(電動アシスト)自転車の話題いくつか

Gizmagから。

ネタ系自転車。

・Hornster

http://www.gizmag.com/hornster-worlds-loudest-bicycle-horn/22457/

世界一うるさいホーンを有する自転車。英国環境輸送協会(ETA。自転車の保険を扱っている)に勤務するYannick Read氏が開発した。
自転車という乗り物は、往々にして自動車から認識されにくいのは周知のことであるが、このHornsterは、特に大型トラックの運転席にまで自らの存在を知らしむることが可能なように考えられた。
こうなると、ちょっとしたベルとかそんなんじゃ全然足りないので、スキューバダイビング用のボンベを積んで、ここから供給される圧搾空気によって3連ホーン(Airchime KH3A)から大音量を発するという代物になった。その最大音量は178dBに達し、F-14の離陸時、もしくはコンコルドの着陸時に匹敵するという。

一応、4995英ポンドという値札が付けられている。
乗ってる人がイヤマフしてるあたりがひどい。

・B.O.N.D. Bike

http://www.gizmag.com/eta-creates-bond-bike/16538/

同じくETAが2010年に発表した。顧客の自転車乗りのアンケートから、その不満を解消すべく提案した…ということになっている。で、その調査結果と対策であるが、
「接近し過ぎる自動車やトラック」52% → 火炎放射機。
「道路のくぼみ」25% → Ktrakのキャタピラ。
「自転車泥棒」7% → 射出サドル(Turbo Boostと書かれたボタンを押すと作動)。
「寒い時期に走りたい」2% → 前輪に油圧引込式のスキー。

同年のサイクルショーに出品されたものの、値段は付かなかった。

ここまで来たら説明の必要はないかと思うが、名前はボンドカーに引っかけたシャレ。

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ネタじゃない自転車。

・Nighthawk X-9

http://www.gizmag.com/x9-nighthawk-sandwich-panel-bicycle/22000/

アラミド繊維とカーボンでフレームを製作しており、凡百の「ステルス風デザイン」とは一味違う感じの仕上がりを見せる。
製作したのはスロバキアの機械技術者Braňo Merešさん。ワンオフもので、アラミド繊維の芯をカーボンでサンドイッチした構造になっている。アラミド繊維の加工にはウォータージェットが使われた。この手の構造はカーボンのみで製作するよりも軽量で高剛性となるため、航空機で多用されている。それを初めて自転車に適用するというのが製作の目的だったそうだ。完成したフレーム重量は1.4kgと著しく軽量。エポキシを使えばもっと軽くできるが、それは無理だったとか。

完成車としては、フォーク、ステム、ハンドルバーはカーボンで、これらはワンオフで製作。他のパーツは既製品の車輪、ディスクブレーキ、ベルトドライブ駆動系などを組み合わせた。変速機は無し。3月にドイツの自転車ショーで一般公開され、好評を博したとのこと。
幾らかかったんだこれ。

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板金加工の自転車フレーム

http://www.gizmag.com/ronin-folded-sheet-metal-bicycles/22120/

サンフランシスコ在住の3人の機械技術者が手がけているもの。彼らはRonin Metal Mastersなる企業を設立し、鋼管でフレームを形成するよりも、板を折り曲げた板金加工で作った方が安価であると主張する。理屈はまあ…
加工法は基本的に、折り曲げ線に沿ってレーザかパンチ穴を開け、手で曲げるというもので、特許も取得済み。溶接も使わないから、残留応力や溶接欠陥の問題は起こらない。

RMMでは手始めに厚紙を使って実験した後、試作に移った。最新の試作フレームは6061-T6規格、0.6mm厚のアルミ薄板で、ブラケット等を介したリベット接合またはエポキシ系接着剤で組み立てられている。重量は3ポンド未満。3週間未満で製作されたとのこと。

アルミニウム鋼と鉄を2種類ずつの4種類に、チタニウム鋼の1種類を加えて5種類の金属が選択できるように計画されているが、最初の生産タイプはアルミの高い方(フレーム単体価格499ドル)の見込み。チタニウム製は予価999ドル。

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ハイブリッド自転車関係

・Hanebrinkシリーズ

http://www.gizmag.com/hanebrink-all-terrain-electric-bike-rear-suspension/22415/

http://www.gizmag.com/hanebrink-links-brink-golf-electric-bike/22452/

20×8インチという極太タイヤの二輪ハイブリッド自転車。all-terrain bikeと称し、単なるオフロードの範疇に収まらない岩山だの砂丘だの雪山だの、そういうところでの走行に適している。750Wのブラシレスモータ、7速またはローギヤードの14速、36V/9.6AhのLiNMC電池で20マイル走行が可能。航空用アルミ鋼管のトラス構造でフレームが構成され、油圧ディスクブレーキを装備する。

別の用途として、ゴルフカート代わりの運用も提案されている。ゴルフバッグ1つを積載可能な荷車というかトロリーを牽引する形で使う。
4輪ゴルフカートよりも芝に及ぼす影響が小さいというのが、一応の利点。

・Juicer 36/48

http://www.gizmag.com/juicer-old-timey-electric-bicycles/21045/

恐ろしく古めかしいフレームにバッテリーをV字型に搭載してVツインと言いたいだけっぽいハイブリッド自転車。
それぞれのモデルの数字は、36Vバッテリーと48Vバッテリーを意味している。
36の方は、1000W直流モータで最大速度37mph、巡航20mphでの走行距離10マイル。重量70ポンドで3000ドルから注文製作。
48の方は、最大速度46mph、巡航20mphでの走行距離13マイル。価格未定。

・Specialized Turbo

http://www.gizmag.com/specialized-turbo-ebike/21981/

スペシャライズドが「量産自転車として最速」を謳っているハイブリッド自転車。
最大速度45km/h。5月に限定数のみ発売予定。最速過ぎて、普通の国では法的に自転車と主張するのが難しいというとこまで行っちゃっているので、そこで引っかかる国(米国、英国、欧州の大部分)以外のどこかで発売されるものと見られている。
後輪に250Wのハブモータ、432Whのリチウムイオン電池をダウンチューブに内蔵し、充電時間2時間。前後油圧ブレーキで、回生モードもある。
4月には価格が公表されてないといかんという話だったが、販売に先立ってテスト用の車両を各地に配置し、試乗とレビューをしてもらうことになったようだ。特設サイトを見た限りでは販売は開始されていない。
電池の搭載方法などは、かなり洗練されていると思う。

http://turbo.specialized.com/

ちなみに、もっと速いBlackTrailの記事。最高速度100km/h。

http://www.gizmag.com/blacktrail-worlds-fastest-ebike/16290/

ドイツのPG-Bikeと、カーボンファイバー専門の部品メーカーでカレラGTやF1マシンのパーツも製作するUBCの2社が共同開発したもの。
革のサドルとバッテリーカバーにクラフトマンシップ漂う一品となっている。
モータ出力1.2kW、リチウムイオン電池は電圧48V。最高速度で40~60km、巡航速度(30~50km/h)では160~200kmと走行距離は長い。
667台限定生産で、値段は75460ドル。一応量産車とは言える。
そこらの電動二輪より遥かに高価だが、カーボン、マグネシウム、チタン、航空用アルミが多用されているので、こんなもんかという気がしないでもない。その甲斐あってか総重量は20kgを切っている。

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電池取り外し可能なハイブリッド自転車

http://www.gizmag.com/velocity-power-core-ebike/21884/

台湾の国際自転車デザインコンペで金賞をとっている。
6kgほどの電池を簡単に取り外せる構造になっているようだが、メリットがいまいちわからんな…
自転車本体は12kgというから特別軽いわけでもない。とは言え、ここから軽くしようとしたら金もかかりそうだ。

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Smartのハイブリッド自転車が完成間近

http://www.gizmag.com/smart-ebike-final-testing/22210/

電池は親会社のダイムラーから供給され、設計はベルリンのGRACEという電動自転車メーカーの協力を受けて開発している。
最終テストはマジョルカの丘陵地帯で、様々な状況を設定して実施されたとのこと。アシストと回生モードはそれぞれ4段階に設定可能で、場面に応じて最適な組合せを選択できるのが特徴の一つとなっている。

250Wのブラシレスモータは後輪ハブに内蔵され、BionX製のリチウムイオン電池は最大100kmにわたってパワーアシスト可能。
今年中盤に約3800ドルで発売予定。

Peugeot 208 GTi Concept/シルバーストーン・クラシックでフェラーリF40が集結/Gibbs Technologies Phibian / Humdinga II 水陸両用トラック/英国で考案された水害対策住宅

Peugeot 208 GTi Concept

http://www.gizmag.com/peugeot-new-208-gti-concept/21502/

ジュネーブショーに出展予定。
プジョーでGTi、と言えばそりゃ205ではあるが、現代的な3ドアハッチバックだから、どっちかというと2003年の206RCを連想させる。2Lターボから1.6Lターボになるのも、WRCの移り変わりと重なるようだ。このエンジンはRCZ搭載のものと同型で、6MTで最高出力203bhpを発生する。
1984年の205GTiの市販モデルは、最高出力104bhpだった。

208系ではもうひとつ、XY Conceptというのが出展予定。1.6LのeHDiディーゼルエンジン(最高出力115bhp)を搭載し、回生ブレーキと併せてリッター31.6km走る。トルクは285N・mあるというから、走行性能は十分以上だろう。見る位置によって色が変化する塗装も特徴らしい。でもディーゼルは音が致命的にダサい。というのはなんとかなったんだろうか。個人的にはプジョーはわかんないけどVWのでイメージよくない。

大きく重くなりすぎた207から、208で軽量化する流れを、205への回帰という言い方をしている。
でも205なんて1000kg割ってたわけで、100kg軽くなった程度じゃ206じゃないのやっぱり。

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シルバーストーン・クラシックでフェラーリF40が集結

http://www.gizmag.com/ferrari-f40-world-record/21463/

シルバーストーン・クラシックは、同サーキットで毎年7月中旬に3日間開催されるモータースポーツ系のイベント。往年の名車やドライバーが登場する他に、歴史に残る有名な車を集めてその節目の年を祝う、といったこともやっている。ジャガーEタイプが大挙してパレード走行したのは50周年の年だった。
フェラーリF40は2007年に20周年を迎え、この年は40台が参加している。今年はさらに台数が増えて50台以上になりそう、という話。

F40の生産台数は1315台。フェラーリ創立40周年を記念して作られ、またエンツォ・フェラーリ最後の作品としても知られている。
当時、英国においては30万ポンドで売り出されているが、その後は100万ポンドを超える価格で取引されたそうだ。
最近のオークションでは、走行距離300マイル未満の1991年型F40ベルリネッタが、78万1000米ドルで落札された。この金額は新車時の30万ポンドにほぼ等しいという。

今年のシルバーストーン・クラシックは7月20日から22日にかけて開催され、揃って50周年を迎えるACコブラ、ロータス・エラン(初代)、MGBの記念イベントと、英国のBMWファンクラブであるBMW Car Club GBの60周年イベントも予定されている。

http://www.silverstoneclassic.com/

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そしてフェラーリ250は相変わらずアホのような値が付いていた。

http://www.gizmag.com/ferrari-250-gto-record-price/21521/

2000万ポンドで落札と書いてある。
この250は、1963年9月製造。1962年型としては最後に作られた1台で、オクタン・マガジン誌によればシャシ番号5095GT。最初はフランスにおいてレース活動に投入され、1967年にオリジナルの状態に戻されてフランスのコレクターに売却。30年近く経った1996年にクラシック・フェラーリのディーラーから売りに出され、サムスン社長が350万ポンドで買った。その次の2007年の売値が1570万ポンドと暴騰。この時落札したのは英国の不動産屋だったそうだ。現オーナーの氏名は公表されていないものの、2000万ポンド以上で転売されるのかは定かでない。

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Gibbs Technologies Phibian / Humdinga II 水陸両用トラック

http://www.gizmag.com/gibbs-amphibious-phibian-humdinga/21388/

デトロイトに拠点を置くGibbs Technologies社は、過去に数種類の水陸両用車両を開発している。
この記事のは最新のもので、Phibianは4WD、船に引込式のタイヤをくっつけた感じの割り切った外観だが、ツインターボ付きディーゼルエンジンとカーボンファイバ製の軽量ボディで、陸上の高速走行も可能となっている。水上航行モードへの転換はボタン押して10秒で完了し、2基のウォータージェット推進により30mph以上で航行できるという。
定員は、乗員3名、乗客12名。貨物は最大1.5ton積載可能。軍事、人道支援向け。

Humdinga IIはもっと小型でPhibianと同等の性能を持ち、2つの車種を組み合わせて運用することにも配慮されている。
V8ガソリンエンジンは最高出力350bhpで、乗客5~7名、貨物は750kg積載可能。パトロールや緊急展開向け。

軍事または準軍事用途が主体で、その意味でもシュビムワーゲンの末裔といった雰囲気が漂う。

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英国で考案された水害対策住宅

http://www.gizmag.com/amphibious-house/21524/

英国のBaca Architectsが設計した水害対策住宅が、同国で初めて公的な建築許可を得ている。大雑把に言うと基礎工、土台の内側を空洞のプールとして洪水時には水を流し込み、水位の上昇とともに住宅全体が浮く。一種のポンツーンのような構造となっており、最大で2.5m浮き上がる。この数字は100年に1回程度の水害を想定したものだそうだ。
現在は、バッキンガムシャーのテムズ川沿いに建設する準備を進めている。

この住宅の設置面積は225平米で、河岸から10mの位置に建てられる。
Flood Zone 3bの中に建設された、古いバンガローを置き換えることが想定されている(Flood Zone 3bというのはFunctional Floodplainと定義される。日本の河川法で言えば堤外、高水敷に相当?)。従来、洪水被害を避けるためにはそのまま建物を高くする必要があったが、土台を庭より1階分高くしなければならなかった。

そもそも日本では堤外地に住宅をガンガン建てるという発想がないものの、世界的にはこうした浮上式の住宅は例が無いわけではない。この記事でも英国で初となっている。
英国で認可された背景にあるのが、オランダ、Maasbommelで2005年に建設された同種の建物32棟(と水上住宅14棟)が、2011年2月の洪水において、うまく機能したという事例。ニューオーリンズにもあるらしい。

コスト面では20~25%ほど高くなるが、Baca Architectsでは将来の気象変動、治水政策への変化をも踏まえて計画しているとのこと。
日本ではやたらに川に近付く必要もないというか、湿地帯の保全とかそういう方向性ならアリかもしれない。
こうした住宅が普及しても、簡単に水がつく居住地では衛生問題も出てきそうだが、人口減少時代になると土地利用もそんなにうるさくなくなる…のかなあ。

VR6 Horex Roadster/二輪車ライダー用エアバッグコンセプトSafety Sphere/ベルトーネ・ヌッチオ・コンセプトカー/キャンピングカーの容積を倍増するDoubleBack Sliding Pod

VR6 Horex Roadster

http://www.horex.com/startseite.html

http://www.gizmag.com/horex-v6-set-for-production/21423/

VR6はドイツで完全受注生産(1台に職人1人が付き、最後まで組立調整)される二輪車で、最大の特徴は15度の狭角V6エンジン。排気量1.218リットルで過給付、最大出力は200bhpを発生する。価格は低率生産で2万ユーロから。
今のところドイツ、オーストリア、スイスでしか入手不可だが、2013年にはフランスとベネルクス三国、イタリアでも発売予定となっている。

この手の多気筒エンジンとしては、大手メーカーだとドカティのV8とかBMWの直6がある。

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二輪車ライダー用エアバッグコンセプトSafety Sphere

http://www.gizmag.com/safety-sphere-motorcycle-airbag/21354/

カナダ在住の発明家Rejean Neronさんが考案したコンセプトで、ライダースーツ全体が風船のように膨らむという斬新な代物。同様のエアバッグ技術応用という括りでは、主に上半身、背骨や首や肩までを守るスーツであったり、自動車のエアバッグと同じくハンドル中央に組み込むもの(ホンダが大型スクーター向けで開発)が存在したが、全身防護というものは発表も実現もされてこなかった。

二層構造で、外側はパラシュートの材質に似た硬い素材、内側は柔らかい素材で作られる予定。車体とライダーを接続するコードが切断されると作動する、電気的な仕掛けになるようだ。作動すると内部にセットされたニトロセルロースが発火し、0.05秒で完全に展開する。

ツッコミどころは満載であるが、ビジュアルのインパクトが半端でない。なんとなくトニーたけざき風。
というか作るだけなら技術的には特に問題なく実現できちゃいそうなところが恐ろしい。

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ベルトーネ・ヌッチオ・コンセプトカー
http://www.gizmag.com/bertone-nuccio-concept-car/21421/

1970年、ヌッチオ・ベルトーネがデザインしたストラトスHF Zeroは、トリノ・モーターショーで初めて公開され、その時代を代表する一作となった。生産車としてのストラトスはもっと普通の形になっている…と言っていいのかは微妙な気もするが、少なくともここまで低くて(全高は僅か33インチという)楔形にはなってない。このデザインは40年経ってもあんまり色褪せず、2011年にはRMオークションにおいて76万1600ユーロで落札された。

今年は、ベルトーネ創立100周年を記念するコンセプトカー、ヌッチオがジュネーブモーターショーに合わせて準備されているとのことで、先行してデザインスケッチが公開されている。その姿はHF Zeroを再解釈したものである…という話。

正面は似せられている感じだが、後ろは別物っぽいな。
ジュネーブモーターショーは3/5から開催予定。

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キャンピングカーの容積を倍増するDoubleBack Sliding Pod

http://www.doubleback.co.uk/

http://www.gizmag.com/vw-transporter-doubleback-sliding-pod/21404/

DoubleBackは、フォルクスワーゲンT5トランスポーター(2.o TDIのロングホイールベース)を改造したキャンピングカーで、停車時には車内スペースを引き出すような形で室内長を2倍ぐらいに延ばす事が可能。天井だけ跳ね上げる「ポップ・トップ」は、VWが30年以上前に採り入れたのが最初だそうだが、改造を行ってる英国のウェルシュ・カンパニーとしては、それを後ろに延ばしたようなものと言いたいらしい。また、特許を取得している。

2007年の日産NV200コンセプトカーを思い出す人もいそうだが、

http://www.nissan-global.com/JP/DESIGN/CONCEPTCAR/2007/NV200/index.html

結局のところ、製品化には至っていない。

DoubleBackは電動で展開でき、45秒で出し入れが可能。また引き出した状態では部屋が車軸後方に2mばかり出っ張る格好だから、付属する折り畳み式の2本脚で支える構造となる。600kgほどの荷重に耐えるこの脚は、不整地にも対応可能。
価格は54995英ポンド。

スペースが倍増するのが画期的にことは間違いないのだが、移動することも考慮すると荷物の収納が難しそうだ。いや、テント張るようなもんだと思えばいいのか。

ELHASPAが初飛行/ハーバード大の軟体ロボット/Ant-Roach/メルセデスの大型トラクター/トレーラーの空力改善について

ELHASPAが初飛行

http://www.gizmag.com/solar-elhaspa-makes-first-flight/20685/

Electric High Altitude Solar Powered Aircraft (ELHASPA)は、ドイツのDLR Institute of Robotics and Mechatronicsを中心として、EADSも含むグループが開発に参加した太陽電池が主動力の航空機で、高高度を飛行するように設計されているもの。技術デモンストレータとして製作された。
人工衛星の代替となり得るような、数ヶ月程度の長時間滞空を目指しているため、太陽電池以外の動力源は持たない。

機体サイズは、スパン23m、全長10m、重量100kgで、ペイロードは5kg以下。双胴のそれぞれの先端に2kWのモータを有する。また太陽電池パネルは主翼上面にびっしり貼り付けられている。設計上は高度15km以上を数ヶ月間飛び続けられるようになっているが、初飛行は30秒程度浮かんだに過ぎない。

全翼だったNASAのヘリオス/センチュリオンに胴体がついたような感じ。模型飛行機みたいでもある。

同種のプロジェクトで具体化した物としては、英国、QinetiQのZephyrがある。こちらの動力源はリチウムイオン電池との組合せ。

http://www.gizmag.com/qinetiq-zephyr-world-records-ratified/17396/

こちらは1年以上先行しており、既に3つの世界新記録を樹立した。

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ハーバード大の軟体ロボット

http://www.gizmag.com/soft-bodied-starfish-squid-robot/20694/

エラストマーの類で形成されたヒトデないしイカ風の4本脚ロボット。長さは5インチ程度で、空圧で動く。製作期間は2ヶ月ほど。
本体にはエアを送り込むパイプが繋がってて、内圧をコンピュータ制御かることで、歩いたり姿勢を変化させたりできる。動画は0.75インチほどの隙間をくねりながら通り抜ける様子。

実用に至るには、空気を送るポンプを背負わせるとかしないと厳しい。というか単純に大きくしたら動きも悪くなりそうだ。

大型の空圧駆動系ロボットの例。

http://www.gizmag.com/ant-roach-inflatable-robot/20619/

Ant-Roachと呼ばれるもので、6本脚のネタっぽい形状をしている。米国サンフランシスコのOtherlabというグループが製作した。
膨らませたら全長15フィートあって、複数の人が乗っても潰れない程度には強い構造にも関わらず、空気を抜いてしぼませた状態では重量70ポンドと、一人で持ち運べるサイズとなる。これも空圧をコンピュータ制御で変化させて動かす。そのための配管類は全部裏側に這わせてあり、筋肉にあたるシリンダも布製みたい。小さく畳むために硬い素材は使ってないということか。
ただし現状では動きがかなり微妙な感じだ。

この手のロボットに関しては、空気を抜いたらコンパクトになる、水に浮く、などの利点があるのは事実だが、ポンプをどうするかが最大のネックだろう。

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メルセデスの大型トラクター/トレーラーの空力改善について

http://www.gizmag.com/mercedes-aero-trailer-concept/20683/

メルセデスはベルギーのトラックショーにおいて、新型の大型トラクターActrosの空力改善について発表し、将来のコンセプト図を合わせて公開した。

Actrosの開発では、2600時間に及ぶ風洞試験の結果、正面の風圧抵抗を15%低減するのに成功したとのこと。よく見るといろんな空力的付加物がついてたり、空気を通す穴が空いたりしている上、妙に車高が低く見える。これらがF1開発にも活かされた…かどうかは定かでないが、かなり本格的にやったらしい。

次のステップは牽引されるトレーラー側の風洞実験ということになるが、タイヤはほぼ完全に覆われ、最後部はすぼまる形で後方に400mm延長される。ボートテイルとも呼ばれるこの手の形状は、自動車の燃費稼ぎの定番(ただし法的に認められるかは別)。

こんなの。実はメルセデス絡みだったりするのが侮れない。

http://www.youtube.com/watch?v=1sQFtd-bTfw

メルセデスはトラクター/トレーラーの結合した状態で、18%の風圧抵抗低減を目標としている。これは燃料消費量で言えば5%ほど少なくなり、1年間フル稼働した場合には、燃料消費量で2000リットル、CO2削減量5tonを達成するという。

正式車名86/Seagate Momentus XT新型/BigかつLittleなARMコアなど

正式車名86

http://www2.toyota.co.jp/jp/news/11/11/nt11_1106.html

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20111127_493364.html
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20111128_494021.html

いろいろな意味で話題になり続けたこの車も、ついにデビューが近付いたなあという実感が。

古い車の愛称をそのまま正式名称にするのは、ヨタハチとかニーナナとケンメリとかメーカー自ら名付けるような居心地の悪さがあるものの、成り立ちが成り立ちなので仕方ないのか。こうでもしないとAE86との関連が全く分からない車だし、その辺りは近年の復刻欧州車と決定的に違う。まあいい車かどうかとは無関係だけど、新フィアット500に至っては、2気筒エンジンまでラインナップしたからなぁ。
ただし、アルテッツァの顛末を覚えてる人に対しては、86というワード自体があまりいい印象を与えないだろう。

今度のイベントに出たやつがほぼ最終デザインと思われるが、ショーモデル的装飾が全部取り払われた結果、LF-Aの弟分っぽさが鮮明になった観がある。それはそれで悪くはないけど、やっぱりコンサバ通り越して(略って感じも残った。BRZ同様にJDMっぽい。下手すると90年代前半まで遡りそうな感じなんよね。デザインテイスト的には。日本的と言えば日本的だが、もう少し冒険してもいいような気はするな。景気か?景気が悪いからか?

エンジンはFB20を直噴化してストロークはやや短縮されているので高回転型…と言ってもそこまで回るわけではないっぽい。扱いやすくはしてくると思うがどうなるか。下のトルクが細いと雪道は辛い。凍結坂道は下手に軽いと余計に厳しい。

それより安定して気に入らんのはトヨタのインパネデザインだ(個人的に)。初代ヴィッツのセンターメーターあたりからおかしくなって、プリウスのアホみたいなモニタ配置を見たらもうクビにしろって感じになって、この車も同じ流れにある。何このスピードメーター。フルスケールなだけでもアレなのに…
あと、赤LEDは視認性的にヤバイ。最近のは高輝度なんかな。

価格はモーターショーで発表されるかどうかというところだろう。200万は確実に超えてくると予想。

海外名はGT86みたい。

http://www.gizmag.com/new-toyota-gt-86/20626/

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Seagate Momentus XT新型

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111126/ni_cst750.html

2.5インチの750GBハードディスクとフラッシュメモリを組み合わせた製品で、8GBのNANDフラッシュ(SLC)を搭載している。前のモデルより容量が倍増して6Gbps SATAにも対応。

前のモデルは500GBに4GB、3Gbps SATA。去年の9月にドスパラのブログでレビューされていた。

http://review.dospara.co.jp/archives/51850221.html

これよりも高速化は期待できるが、やや微妙か。32GBぐらい直付けされれば(HDDとしては)相当速くなりそうなのだけども。それこそZ68チップセットのSRT程度には。

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http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/28/news030.html

信者店員が支えるAMDセール、みたいな話がちょっと出てて興味深い。
だがFXシリーズはともかく、Aシリーズのラインナップが予定通り揃って、数も出回れば、だいぶマシだったと思うぞ。今回はメーカー側の問題があり過ぎたので、買い支えるとかいう発想にはなり難い。

店で扱わなくなったらもう手遅れ、というのは事実だろうけど、メーカーとしては中国向けのODMとかで生き延びそうだしなあ。
あと、独禁法以前にAMDの技術者がまるごと某国に流れたら米国が困る、というのは確実にあるはずだ。

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BigかつLittleなARMコア

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20111128_493449.html

ARMコア自体が小さいからこそ強・弱のCPUコアを混載できるという感じだが、それよりA15のパフォーマンスがどの程度なのか早く知りたいものだ。
弱コア混載を必要とするような消費電力でどれぐらい速いのか。x86に対する優位性があるのかないのか。
…とは言っても、CPU単体の性能を云々するような時代じゃなくなってきてるのは事実。CPUで足りなければGPUの演算能力をまわす、といった時代が到来するのもそう先の話じゃない。

関連でPowerVR関係の記事。

http://www.4gamer.net/games/144/G014402/20111125078

PowerVRの据置ゲーム機という話なら、VITA上位互換系のPS4みたいのが考えられなくもない。がこちらもARMのCPUと同じく、規模がでかくなったときのパフォーマンスがどうにも想像しがたいのが難点。かつてPC向けGPU出してた頃のイメージはあんまり良くないし、ドリームキャストは言わずもがな。

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http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/26/news007.html

なにげに若者のPC離れとか凄いことが書いてある。薄々そんなような気はしていたが、どんだけ特殊進化してんだよ日本のIT…
ゲームが売れなくなるワケだ。