DELLの4k2kなTN液晶、予価69980円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20140306_638332.html
3840×2160で7万切った、と言えば聞こえはいいが、28インチと大型のために、せっかくバックライトLED化で下がった消費電力は75Wまで逆戻りだわ、最大リフレッシュレート30Hzだわで、ここまで妥協して4k2kにする意義がさっぱり見えないという謎製品でもある。特に4k2k表示時のリフレッシュレートの低さは、いろいろと致命的な気がする。個人的には立った時点でまともに見えなくなるような視野角のTNで横長ってのも結構辛いんだけど。一度現物を見てみたいところだ。
これだったらUP3214Qと比べて1/2~1/3ぐらいの価格になってでも、もうちょいまともな仕様の方がマシだろう。って、それがUP2414Qか。
そういやDELLは、24インチの時も似たような価格破壊仕掛けていたなあ。
問題は、現時点で4k2kを積極的に推奨するような展開が考えにくいことだろう。動画配信にせよ画像編集にせよ、あえて解像度をでかくする必然性は、まだ乏しい。モバイルだと電子ブックは高解像度が正義、みたいな流れがあるけども、据置のモニタじゃなあ。どうでもいい書類を超高解像度でスキャンして表示するメリットって何だよ、みたいな。
というわけで、4k2kに関しては通信速度やら何やらの壁を突破しないことには始まらん、と個人的には考えている。
そういえば、全てをベクタデータで処理すれば拡縮自在で所要解像度は無限大なんだよ!!みたいな研究が一時流行っていたけども、あれらはどうなっているのだろうか。
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SATA Expressプロトタイプの検証記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/20140308_638704.html
何が凄いって、コネクタの無理矢理感が凄いな。記事中にもあるが、そのまんまSATA×2+8pin電源コネクタって感じ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/638/704/html/211.jpg.html
実効帯域的にはロスが生じて、PCI-ex 2.0時に8Gbps程度らしい。数字だけ見ると、2レーン使った理論値10Gに対して8Gってのはちょい微妙な気もするが、SATAの6Gよりは高速になる勘定だ。
以下、PCI-Exの×2で接続するSSDとの比較では、意外と拮抗している。1割ぐらい落ちるのかと思ったが、そうでもない。このレベルなら体感できるほどの差ではなく、ボトルネックにもなってないに等しい。ここまでの性能を求めるかどうかはまた別だが…って、記事の中でもそう書いてあるな。
最後に代表的なPCI-Exカードの接続例としてVGAを繋いだテスト結果が出ている。所詮は2レーンのため、ミドルハイのGTX670はともかく、ローエンドのGT630程度だとわりと実用的な感じだ。USBの奴よりは動きそう。
総じて、どう見てもゲテモノのコネクタに目をつぶれば、かなりまともな代物になっていると言える。規格策定時から言われていたPCI-Exのスケーラビリティというか拡張性というか、互換性重視の部分がやっと生きてくる展開だな。やはり物理的にモノができてこないと面白くない。
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AM1ソケットとJaguarコアのAthlon、Sempron
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140305_638154.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140305_638119.html
FS1bと呼ばれていたものをAM1としたらしい。SoCだけどソケットとか何だかよくわかんないが、I/O関係はSoC内のFCHなどにだいたい入ってるので、M/Bはやたらにシンプルである。なおBiostarのスペックシートでは、CPU名称がA6、A4、E2、E1とある。
http://www.biostar.com.tw/app/en/mb/introduction.php?S_ID=696#spec
通販予約ではAthlon、Sempronの名前が出ているようで、数字の前にA6とかE2とか付くのかもしれない。
http://www.cpu-world.com/news_2014/2014030401_AMD_announces_socket_AM1_platform.html
このクラスのローパワーのプロセッサは従来、IntelのAtom共々基板直付けが主流だった。ノート向けが例外的に少数流通することもあったという程度だから、試みとしては面白い。ただし直付けより割高になるのは多分不可避。
またクーラー取付が対角の2点固定になってるのだけども、リテールクーラー付きなんじゃろか。TDP25Wならまあファンレス化も可能な範囲だから、いろいろ発売されるかな。
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Maxwell(GM107)のGeforce GTX750Ti/750
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/20140218_635775.html
これの前世代にあたるKeplarでも、モバイル向けと共通化してワットパフォーマンス重視などという話が出ていたと思うが、PC向けでは言うほどアドバンテージあったか微妙だった(その意味では、絶賛崇め奉られてるKeplar統合のTegra K1もどうなの?やっぱMaxwell統合になるK1の次が本命なんじゃ…?という気もする)。それがここにきてようやく目に見える形になって出てきたという感じ。
補助電源無し~6pin×1本クラスのワットパフォーマンスでは、久々にトップクラスの出来だ。GPGPUでは前世代同様の弱点を持ち、Mantle対応は無いけども、元々この規模のGPUだとMantleあんまり効かんっぽいし、無くても影響は小さいだろう。多分。
問題は絶対性能が微妙なことで、750Tiでも650Ti Boost程度に留まるため、1pin最強のカードは依然として前世代の660、あるいはAMDのR9 270とかになる。つまりは9600GTから取り替えたい人や、電源またはケースに制約があったりする人向け。
数年前から、ミニタワークラスじゃATX電源の主流が500W超になっていると思われ、6pin×1本までならどうにかなる、という人が多いんではないだろか。現状、C/Pが高いのは6pin×1本の最上位クラスで、その下とは絶対性能でもそれなりに差が付いてるから、性能を重視すると選びにくいところではある。
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ミドルの中~下位ラインナップにはRadeonの方も問題があって、2万円台前半から1万円台半ばのところに、R9 270X、同270、R7 265、同260X 、同260、同250Xとやたらと固まっており、結局6pin×2本でも600Wぐらいの電源で使える270Xが一番C/P高くね?みたいな感じになっている。現在の製品ではアイドルでも消費電力が落ちるようになったし、GPUパワーが大きいことに対するデメリットはそんなにない。
250XはCape Verdeらしいので7770と大体同じ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140210_634512.html
250にもCape Verdeの7750相当のが混ざってるとかで、もうぐちゃぐちゃ。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20140305_638328.html
というか前の7750ファンレスまんまだった。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120331/etc_amd.html
R7/R9発表時、微妙に7000番台の製品ラインと被らないパフォーマンスのモデルを出してきたのだが、そのフェードアウトしていった7000番台モデルの後にそのまま相当するモデルを追加しちゃった形。マーケティング的には下策もいいとこだ。価格比較サイトで見ても270や260は流通が減っており、ほぼ脂肪状態にある。250Xや265は登場間もないからまだわからないが、誰が買うんだ的な雰囲気が強い。
こうなると大昔からの自作界隈の定石、「可能な選択肢の中で一番高性能な奴が正解」って感じになるんだよなあ。まして価格差が数千円程度なら、ケチる必要性はそんなにない。昔は万単位で違ったもんじゃ。