まだ今年は記事が無かったですな…
メインPCがアレしたので、備忘録に追加しておきたい。

*

別れは突然にやってきた。スリープから目覚めることはなかったのだ。まあ一義的にはWindows10が悪いのであるが。ノートのほうも、裏アップデートとスリープの繰り返しでどんどん不調になっていった。そちらも結局次のを買ったのだが、それは別項に。

元々繋ぎのつもりで2年落ちを導入したのだから、壊れたらそこまでという気ではいた。しかし実働2年半とは少々短いと言わざるを得ない。

現象としては、

スリープ切れず、電源ユニットの主スイッチ断で落とす→主スイッチ入れなおしたらケース側には触れてないのに勝手に電源ONになるも起動せず→最終的に電源が入らなくなる

…という流れで、ケース側の電源スイッチも疑われる状況。
この後、電源ユニットをテスタで調べたら、-12Vとかが出なくなっていてはっきりと故障していることが判明したのだが、どの段階で壊れたかが判然としない。とりあえず保証期間内だったので、店で交換してもらった。それで直るかと思ったら、結局ダメ。
マザーボード上の電源スイッチで反応しないため、もう完全にマザーボード自体が電源通ってない状態になってしまった。
これでケースの電源ボタン押したらハマるのは目に見えてるので、もうそこで止める。万事休す。

…これは新しく一台組むチャンス!!!!!

余談だが今のメーカー保証対応って、現象云々よりも付属品全部あるかとか、そっちの方が重要らしい。ユーザ側からは壊れたと申告しただけで済み、先方電源に触りもせず(店によるのかも?)。まあ物自体を徹底管理してないと、返さなかった付属品を誰かがオクで捌くとかはすごくありそうな気はする…

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マザーボードが×ということで、CPUも×。電源は新品になったし、メモリとストレージはたぶん生きてるだろう、という状況になったので、マザーボードとCPUが最低限要る。
あとケースも、運用上はほとんど問題ないのだが電源スイッチ異常疑惑が拭えないし、今後、大量の拡張ベイが必要な状況もおそらくない…というか全部空で使ってたので、この際新しいのに入れ替えることとした。

ここ4代ほどAMDをメインで使っていたので、次もRYZENが基本線だったが、昨秋ロンチのIntel、Alder Lake-Sこと第12世代Coreが意外とお安いのだ。Intelとしては追う立場というか、2年遅れでZen3アーキテクチャをキャッチアップした形だし、単にAMDが諸々の事情で足踏みしてたのに助けられただけともいうが、戦略的な値付けで出てきた。
今のAMD、値下げも独自の判断じゃできないイメージ。半導体市場がおかしくなって以来、TSMC頼りが裏目に出た。まあモバイルのシェアは伸ばしてるから、商売的には結果を出しているのだけども、デスクトップ向けはちょっと割高感が…

そういう事情で、12世代で組むには、(VGAのバカみたいな値段を無視できればだが)時期は悪くない。
まだDDR4が使えるし、値段が高めのLGA1700のマザーボードも、次の13世代Coreまで使えるという話だから、ある程度はアップグレードも視野に入れられる。
マザーボードが高価と言われてきたものの、そもそもロンチ当初のハイエンドマザーボード、Z690チップセットばっかりという状況から、H670以下の下位チップセットが出てきたため、価格も多少下がる傾向。まあ1万以下とか無いのは確かだが、そこそこの品質求めたらそれは選ばないわけで。

本命としてはi5-12600Kだった。i7はともかくこの辺までなら電源も十分だと思ったのだが、いろいろ見積もっていくと結構な金額になっていき、ポチる前に正気に返ってしまった…
結局、普通にi5-12400でH670チップセットのそこそこのマザーボードを選択。
繋ぎで終わるかもしれんけど6コア以上は欲しかった。iGPUがあるからVGAが突然死しても大丈夫だし、来年以降にメインを13世代に換装して12400をサブPCに持っていくこともできる。
13世代のRaptor Lakeと同時期にはZen4も来ることだし、DDR5が入手しやすくなってるかもしれない。それは状況を見て考えるとしよう。

新しいケースは、拡張しない前提でフロントにUSB Type-Cのあるやつを、と思ったらあんまり安いのがない。マザーボード上にヘッダがあるのに、未だハイエンド専用みたいな扱い。仕方ないのでDEEPCOOLとやらの中の上ぐらいのケースを注文した。

 

というかサブPCの方を先にどうにかしたかったのだが。2コアだとパフォーマンス的に厳しくなってきている。一時のブラウザ市ぬ現象が収まってるから、まだ使えはするが。
しかしこっちはこっちでmini-ITX縛りのため、マザーボードがまだえらく高い。手を出してなかったのはそこの要因が大きい。
もうASRockが出してるSTXのベアボーンにして、mini-ITXは投げ捨てた方が幸せなんだろうなあ。あれ小さすぎて怖いんだけど、激安ではある。

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全体の工程としては、もう新規で一台組むのと何ら違わないので悩むこともほとんどない。一点、M.2 SSDからのデータ退避をどうするかという問題を除いては。

M.2を外付け化するケースみたいなのが最初に思い浮かんだが、調べてみると案外高い。I/FがNVMe対応だと安くなんないから、ある意味当然、これなら256GBのM.2一枚買い足すわみたいな値段。加えて、ヒートシンクの問題もある。冷却が足りなきゃいつ焼け死んでもおかしくない裸のSSDに、ヒートシンク取ったり付けたりは現実的でない。嫌すぎる。
それなら別のドライブに仮にOSインストールして、それでシステム立ち上げてSSD追加してデータコピーした方がマシ、という結論に達した。

仮OS用のドライブは、その辺に転がってたSATA接続のサムスンの500GBで。たしか壊れてないはず…と思いつつ、外付けのUSB接続BDDからWin11をインストールする。
実はWin11のDVD-Rを焼く前に、どうせ仮だからとまだあったWin7を試したものの、何か途中で止まってしまうので諦めた。検索するとUSB3.0のドライバ云々という情報が多数ヒットするが、そういう感じでもなくて、セキュリティかなんかに引っかかってるみたいな中断の仕方だった。でももういいんです。休め。

Win11のインストールにあたっては、2点ほど躓いた。1点目は、驚くべきことに、Intel様のLANともあろうものが、標準ドライバで動かねえのだ。すかさず、Shift+F10でコマンドプロンプト呼んで、マザーボード付属DVDからドライバをぶち込んで事なきを得たが、わりと多数事例らしい。そりゃそうだ。WAN接続必須にされちゃってるからな…どうしてこうなった。
2点目はクリーンインストールに用いるアカウント。MSアカウント以外の選択肢を出してこない。しかし仮OSの段階で本アカ紐づけしちゃうと、後でめんどくさくなることは必定、こちらもローカルアカウントは譲れぬ…!
奴らの絶対にMSアカウントでインストールさせる、という邪悪にして強固な意志をひしひしと感じつつネットで解決法を探ると、「そこまで行ったらLANケーブル抜いて一手戻ればたちどころにローカルアカウント作成できる」という、これまた驚愕の嘘くさい情報が。しかし、半信半疑で試すとマジでできてしまった…何この前時代的な裏技みたいの…その節はお世話になりました。

そこまで行けばあとは簡単、M.2を差してHDDから起動して外付けHDDにデータをコピー、HDD外してWin10をインストールして終了。Win11にはしてない。
シリアルはWin10の時に取得し直したものなので、念のため10にしておいた。まあ11の使い勝手が正直微妙だからというのはある。特に便利でもない、見かけの機能も変わってない部分での小変更が多すぎ、気持ち良くないだけなんだよなあ。
もう少し様子見してから、MSアカウントだけは紐づけする見込み。

パフォーマンスはまだよくわからんが、シングルスレッドはThreadripper 1920Xを余裕で超えてるはず。とりあえずCPUの温度推移とか見てるけど、Max Turboまで行ってないのに室温+22、3度までイっちゃってて少々ショボい…所詮はリテールクーラーというか回転数低めだからか?静かではあるが。

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その他のトラブルとしては、前面ケースファンがCHA-FAN_1で回らない件。ケーブルを他のファン用ピンヘッダに差せば回るし、問題の1番に別のファンを差すとちゃんと回るので、明らかに前面ファンがおかしい。回ってるからもういいやという感じなのだが、一応問い合わせだけしておくかな…

ケースの満足度は、正直いまいち。開封したらいきなりねじ切ったカスみたいのが転がり出てきたし、ガラスパネルの保護フィルムにバッツリ溶け跡が付いてたり(ガラス面自体はなぜか無傷)、サイドパネルのネジ穴が雑すぎて斜めに入っちゃったり、内部のフィルタがペラペラの合成繊維のネットだったりした(まあ軽量化にはなるが)。そのくせネジは全塗装…凝るとこ間違ってないですか。コードが黒一色つーのも、何かセンスを疑う。一応、コードの色には意味あるんだけどなあ。
かように組んでしまえばどうでもいいようなところではあるが、安もんを買ったわけじゃないのにこのクオリティ、という感覚は残るので、やっぱいつものLian-Li/Lancoolにしとけばよかったかなあとか思わんでもない。

そんな感じなので、ケチをつけようと思えば結構出てきてしまうが、その他の機能面は特に問題なく、設計自体も新しくてなかなか新鮮ではある。

かつてのケースでは拡張ベイが容積の1/3位を占めていたが、全て廃止で3.5インチベイは2基分しかない。
その分、メインのベースプレートは大きくなって、ミドルタワーながらE-ATXまで対応。余った空間には、液冷のラジエータが設置できるようになった。前面と上面に配置できる。ベイがないためほぼ素通し、エアフローもいい。
2.5インチサイズのSSDに関しては、ベースプレートの裏面に直接マウントする形。小型ケースのような感じだが、スペース効率はいい。
何しろマザーボード上にM.2 SSDが3枚ぐらい乗るもんだから、ケース内部に大量のストレージを内蔵させるというシチュエーションは限られてきている。というよりも、普通のユーザには無用と言ってもいいぐらいなのは確かだ。マイニングとかは知らんけど。
データ保管用に3.5インチHDDを2台ミラーリングして載せる程度、と考えれば、もうお釣りがくる。何せ12TBぐらいまでは余裕で流通してるからなあ。
まあ、SSDがもっと安くなってりゃ言うことなかったんじゃが。

●WARHAMMER 40,000 : SPACE WOLF

全わたくし待望のWH40kにおける個人戦闘を扱ったゲーム。ターンベースのストラテジー、って書きにくいからもうSLGで統一したい。

最近出てきたWHのゲームは、だいたい日本語化されてるのがうれしいポイント。本作の場合、機械翻訳臭さは薄く、むしろかなりマシな方と言っていい。ただし一部コンテンツで英語のままの箇所が残っている。
初回プレイ時、演出の関係でいきなりチュートリアル兼ねた1面がスタートするのだが、これは必ずデフォルト言語の英語。しかしここさえクリアすれば、通常のメインメニューが出てきて設定を変更できるようになり、言語も変えられる。基本的な内容はチュートリアルでわかるので、確認の意味でも日本語でもう一度やっておいて損なし。
時々こういうゲームはある。

この前やってたINQUISITORは、斜め見下ろし視点のいわゆるハクスラものだった。
要するに押し寄せる反逆者と混沌の僕をちぎっては投げちぎっては投げ、ときには数の暴力にワッショイされて終了といった趣だったが、こちらは方眼紙上にメタルフィギュアを置いて動かす感じの操作で、ユニットには向きがある。なかなか雰囲気はよろしい。
ただし方眼紙マップでナナメは向けないため、射界は案外狭く、遮蔽物が少ないわりに頻繁な方向転換が必要といった印象。また武器によって射界の広さも異なるが、これもやや癖があるものが多い。

ZOCはなく、プレイヤーが動かすユニットは1~3人+シナリオによりNPC程度の小規模戦闘ながら、ユニット同士が敵味方関係なしにすれ違えないことから、頻繁に渋滞が発生する。まあ彼らのマッチョサイボーグっぷり、ましてやガチャガチャ武器ぶら下げてるわけですから全く無理はないな!(ジャンプジェットで飛び越したりテレポートは可能です)
1ターン2AP(2回行動)というゲームシステムは、近年の1ユニット1人スケールのSLGでは一般的なものだ。XCOM2あたりが代表作なのかな。
まあXCOM2は、しょっぱなから時間制限厳しく、HP0でやられたらほぼロストだし負傷だけでも次出撃できないしで、もはや高難易度を超えたド・Mなゲームだったが、こちらは適度に緩くて遊びやすい。ただ、シングルキャンペーンの実績解除率は極めて低く、入り口はともかく出口は非常に狭い。そう試練の時なのだ。

WH40kと言えばスペースマリーンも同然なわけだが、今作における主役は人類側スペースマリーンの中でもひときわ野蛮で非情、かつ勇猛さでもって知られるスペースウルフ戦団だ。タイトルのまんまでしたね。
主役ユニットは3種類のアーマーを自在に使いこなす重戦闘サイボーグ。男らしく顔面は丸出しなのである。正々堂々とした一騎打ちが大好きで、肩アーマーに黄色で狼の横顔を大きくペイントしたりする一面もある(識別のためです)。彼がたった一人戦場に降り立つところから物語は始まるのだ。
自分も含めて野蛮なセリフが印象的な仲間たちを率い、混沌の僕やら反逆スペースマリーンどもをミンチと鉄くずの山に変えつつ戦場を疾駆するのが主なお仕事です。
あらすじおわり。

ゲームシステム的に最も特徴的なのは、カード制になっていること。最初に装備を選択してどうこうではなく、30枚一組からなるデッキを編集するところから始める。つまりデッキの30枚に含めた武器カードなら、何でも使える可能性があるということになる。
ゲーム中は、手札として配られる(最大)6枚からしか行動を選べない。このため必要なカードが無ければやりたい行動もとれないことがある。また手札を強制的に捨てさせる特殊効果などもあって、最悪、敵中で攻撃手段ナシとかも起こり得るのが恐ろしいところ。これをある程度緩和するカードゲーム的なルールとして、武器カードなどを捨て札したら移動できたり、AP残して終了したらカードを引けたり、カードを引くカードが存在したりもする。こうした補助カードをデッキに入れるかどうかから作戦は始まっているわけだ。まあ運任せに徹するのも一興ですけど。
カードゲーム的な性質上、意外と運で勝てたりもするので、デッキの重要性に気が付くのは、シングルで詰まり始めてからになるだろう。

戦場の霧を表現するためのカード制というのは、まあボードゲーム時代からあったわけだが、こちらのゲームでは多種多様なウェポンを自在に操る超スゴイエキスパートとしての表現でもある。
とにかく剣と鉄砲と魔法と科学と神と悪魔と異次元生命体がくんずほぐれつと何でもアリすぎる世界観であるため、このごった煮感がたまらぬ。

主役以外の各ユニットにはレベルとアーマーのアップグレードが共通であり、レベルアップするとHPが上昇、デッキに入れるカード(だいたい強カード)を1段階上がるごとに2種類のどちらかを選択できる。一本道だからスキルツリーとは言い難いが、アンロックが進んでいくとカード自体のレベルも上がっていくようだ。部隊員のデッキそのものを直接編集はできないものの、最大のLv10まで行くと、30枚中で都合9枚は2択のいずれかのカードを指定できるようになる。
この選択に関しては後から変更可能。

主役に関しては、3種類のアーマーそれぞれに対して、別々に経験値を振らないとアップグレードできない。また主役のみシングルキャンペーンの進行度?に応じたレベルアップがあり、所要レベルを満たさないとアップグレードも不可。詰まったらさっさと難易度下げた方がいいかも。そんな簡単になるわけでもないが…
こちらはカードのレベルが勝手に上がったりしない。その代わりアーマーアップグレードにつれて特殊スキルがアンロックされていく。特殊なスキルは有用であるものの、戦術、デッキによって効果的かどうか、慎重に吟味する必要がある。ごく単純な例だと、近接戦に全振りなのにあまり近接武器カード入れてないとかだとスキルが腐るだけの話になってしまう。

これら、ユニット自体を強化するための経験値はすべて共通。ミッションクリアで獲得でき、払いは結構渋い。
たまに見かける経験値リセットのような親切機能はなく、一度費やした経験値を別キャラに振り替えるとかはできない。すなわち心中覚悟。

対して、もっと即効性のある強化策がガチャである。カードゲームだけに。
因みにカードにはレアリティ(上からL、E、R、UC、C)とレベルがあるので、ごく一般的なガチャのイメージで間違いはない。レベルアップは一律に2枚合体して1ずつ上昇。EFFORT値が下がったり火力が向上したりする。レアリティは不変。レベル上限はレアリティに依存する。高レア武器のレベルはなかなか上がらないが、特殊効果が付与されたり強化されたりするので有用度が高い。
ガチャはクリア時のスコアが通貨のような扱い。シングルキャンペーンでクリア済みのミッションでも、取りこぼしたサブミッションでも、チャレンジミッションの各段階でも、何かをクリアすれば獲得できる。
初期デッキにないカードは山ほどあるため、基本的に貯める必要性はない。スコアを獲得したら即ガチャとにかくガチャで間違いないという所以。
もう直接課金でもいい気もするが、たぶんそういう仕様ではない。

(追記:後日Wikiとかを見ていると元はF2Pタイトルだったらしい事が判明。そう言われれば大納得のガチャゲーっぷりではある…)

これをやりだすと作業ゲーと化すので、サクッとクリアしたい向きにはオススメできない。
しかし周回するために用意されたであろうチャレンジの1は、狭いマップでWAVEごと2~6体ぐらいの敵を延々倒すだけのシナリオであるが、マップ上の障害物や敵の配置が毎回変化するので、実際プレイすると作業感はそれほどでもない。そもそもカード制なので、同じような展開ばかりには絶対ならない、というのはある。自動生成の詰将棋みたいな感じだ。

このあたりと、シングルキャンペーンをどう乗り越えていくかが面白さなのだが、やっぱり万人にオススメというわけではない。
現状はIV章、つまり最終章に突入したところ。既にかなり難しいぞ。敵の数が半端ない。難易度下げてもいいかな…

そろそろ積んでる大作に手を付けねば…と思っていたにも関わらず、手を付けたのはコレ。

●Trine 4 : The Nightmare Prince

トライン4:ザ・ナイトメア プリンス – www.3goo.co.jp

疎い人(←わたくし)が見るといきなり4作目だと!?となるんですが、GOLDで落としてHDDの肥やしとしていたもの。ポイント&クリックモノと勘違いしてたのは秘密だ。
フィンランドのデベロッパが開発している有名シリーズで、10年ほど続いているらしい。ローカライズはしっかりしており、過去作の日本語版もちゃんと出ている。全作セットもMSのストアには並んでいた。ローカライズの度合いはバラバラらしいが、パブリッシャを横断して出したのは偉い。

4においては、とてもわかりやすい西欧おとぎ話的なファンタジー世界で、特に違和感なく入っていける。ビジュアルも美しく、普段暗がりで殴り合ったり逃げ回ったり解体され流血して斃されたりしているゲーマーには眩しすぎる世界観と言える。まあ最後の方はその限りでもないんですがグロとかはないのでお子様にも安心だ。

しかし今でこそドリームワークススタンダード的な造形の三人の英雄、

トライン ~ 失われし古代の秘宝 ~ 日本語版 日本公式サイト – 製品紹介 (zoo.co.jp)

TRINE 2 三つの力と不可思議の森 | Wii U | 任天堂 (nintendo.co.jp)

彼らとて昔はワルだった(おもに人相)。影が濃いぞ。
というか年齢設定にツッコんだら負けなのか。

なお2は名作として名高い。らしいが3はうっかり3Dにしてしまい、総叩きに遭ってシリーズ存続の危機みたいな感じになった模様。(automaton-media.com)
2D主体の開発元(いわゆる2.5Dだけど)が3Dに手を出して、開発リソースの膨張に耐えられず見切り発車して沈没、というのはわりとあったように思う。ボリューム足りないの大合唱とか既に懐かしい…

ビジュアルが親しみやすいものに変わったのも、間が空いた理由の一つなのかもしれない。でもCERO B / 12+なんだよな。武器で戦う時点でガッツリ上がる傾向ですかね。

原則、右へ右へと進む横スクロール、奥行きの無い伝統的スタイルで、もっと言うと、固定画面に近いゲーム性になっている。
無制限モードだと残機の概念が無いので遊びやすい(戦闘などで倒されても時間経過でリスポンできるが、3人同時にHPゼロになるとゲームオーバー)。
道中は8割がたパズルで、時々戦闘が挟まる。ボスも居たり居なかったりするので比重はパズルの方か。常時切り替え可能な3人のキャラクター固有のスキルを組み合わせ、障害をクリアしていく。
仕掛け自体はそこまで難しくないが、隠し部屋、隠しアイテムの類が多々あるので、自力での全クリとなるとそこそこに時間がかかりそうだ。が、CPがかなり細かく分かれているから、取りこぼしたところからスタート、用が済んだら即ステージ選択に戻れる感じで遊びやすい。

ゲームが進むと可能なアクションが増えるので、戻ってプレイすると行けなかったところに行けるようになるのはお約束。場合によっては仕掛けを無視して強引に突破できるようにもなる。

戦闘に関しては、一撃のダメージが重めで油断するとわりと市ぬ。かつ序盤から普通に近接で殴れるのが騎士のみなので、その使いこなしは最重要事項。個人的には、敵と接触してもノーダメというのがポイントかと思った。敵の攻撃モーションの時と、飛び道具などに当たった時だけ、ダメージが発生する。
なおボス戦は、単に殴るだけだと勝てないことが多いので、最低限のACT慣れは必要かも。

3人のキャラクターについては、魔法使い(箱担当)、騎士(戦闘/ぶちかまし/反射板担当)、盗賊(紅一点/縄担当)となっており、移動速度やジャンプの高さといった基本的な運動性能は変わりない。この辺もパズル寄りな印象であるが、恰幅の良いフルプレートが普段着のおじさんと盗賊が同等の運動能力というか、おじさん空中ダッシュまでも可能なので完璧に勝ってるという。これが王国最強騎士…!
なぁーるほど本当に強い騎士とは(中略)ってやつですね?ジョーディ先輩!(謎
あと、箱魔法は凄いのか凄くないのかよくわからないところがいいですよね。まさに右へ右へと進むために生まれてきたような漢であったのだ。

●ダメでした

というタイトルも一応挙げておこうかなあと。

・Aaero

やったの結構前。
誰かの高評価、Rezっぽいというのでセールの時に買ってみたが、これ普通の1曲単位で追い込む音ゲーですよね?
Rezは音と画面がシンクロしてるだけで形式上、面クリア型3DSTGと認識しているので、逆に共通点がスクリーンショットの見た目とホーミングレーザぐらいしかねえ気がするぞ。
左アナログスティックでのライントレースも、デジタル的な刻みもフィードバックもないので、無駄に力が入って壊しそうな感じで怖い。タッチパネルならできそうなんだけど。それとマジで申し訳ないのだが音楽が○○○だったのもあり、そこまでやる気になりませんでしたおわり。

これ以来、インディーの音ゲーが怖くて買えない後遺症が残った。まあ、トレイラーの時点でこの連打ヤバくない?みたいのも多いから敬遠気味ですけど。
結局スマートフォンでやっとけみたいな感じですネ。音ゲー。
やんないけどネ。

そうかマスエフェクトのリマスタ出てたのね。そういえばEAのセールの時、ペグル2と一緒にME3も買ったけどやってねえ。でもアンドロメダはやった。
ここでシェパードサーガを復刻したってことは、アンドロメダの続編絶望って解釈でいいんですかね。結局クォリアンの救難信号はどうなったのか…

今回のリマスタ、レジェンダリーエディションにおいては1作目を是非プレイしてほしいと思う。どんだけアレンジされたかしらんけど、鉄砲撃つだけのゲームではなかった。ただまあそいつを受け継いだのがアンドロメダで、結果はご存じのとおり大ゴケでしたが。
アンドロメダでは家族の絆とかやりだしたのが失敗の元だったので(たぶん)、バイヲウェア殿におかれましてはいい加減脱ハリウッドかぶれで初心に帰っていただきたく存じ上げます。

*

それはそれとして近況のメモに戻る。

●IPv6

うちの光回線はとてもおそい。近年の度重なる設備工事を経て、接続は安定してきたものの、通信速度は、時間帯によっては2ケタMbpsも珍しくないという状況。これでも開通当初のワーストケース、1ケタMbpsよりはマシなんですけどネ。気の利いたADSL以下かよ!みたいな。

接続切れは無くなったので乗り換えは保留にし、速度については、もう改善するとしたらIPv6しかないでしょという感じであったのだが、プロバイダでv6プラス(IPv6 IPoE接続)の提供が始まってもドコモ光には対応しないという状況が1年ぐらい?続いた。
もはやプロバイダ変えるしか?というところまで追い詰められた直後、提供開始のメールが舞い込んできたので、即申し込み。翌日開通。
以前チェックしたときは、ONU(NTT側のレンタル機器)の対応が中途半端とみていたのだが、現状ひかり電話対応ONUであれば、ほぼ全部OKになったみたい。よって、何もしなくても通ったのでとてもかんたん。

ルータ買い換えたのはIPv6 PoE対応も考えての事だったが、結論から言うと全くいじってない。まあハイエンドだけあって、2.4GHzでもとても速いから、無駄だったとは思ってないけど。

で速度がどうなったかというと、Ooklaの測定値で下りの3ケタMbps以下はほぼ無くなった。その代わりだかなんだかしらんが、上りは2ケタ前半と著しく低落。ネトゲとかだと影響出るかもしれない。
PINGはちょっと良くなったけど30msぐらいなんで、決して良くはない。というのは勘違い。当初PINGは40msとかだったのが最終的に20ms切るぐらいまでになっていた。そこから30msに逆戻りという流れ。なお、ここのテストでは悪化しているが、XBOXONEのテストではあまり変化なく19msとか出る。ついでに帯域もほぼ変わりがない。
下りに関しては、IPv4で一番いい時が500Mbps前後。そこはIPv6でも変わってない模様なので、つまりはネットワーク経路の限界っぽい。
これからIPv6接続に移る人が増えてくると、また元の木阿弥なんだろうなあ。

まあ所詮は無料サービスですから!!!!!(逆ギレ

このへんテスト側の鯖によっても違うのだから、あーもーブツブツ切れるゥ!とかなんない限りはあまり気にしないが吉というものであろう。
もはや老舗のBNRは、SAKURAとWebARENAの二本立てのまま。うちだとだいたいSAKURAが遅く、相変わらずひとケタMbps出る。

●MK295

ロジクールMK295サイレント ワイヤレス キーボードとマウスのコンボ (logicool.co.jp)

たまたま新発売で見かけて、触ってみて良かったので購入。
どう見ても全部プラの軽さなのに、剛性が確保されてて凄い。鉄板とか入ってないため微妙に撓むけど、軋るような感じは全く無し。ただしマウスはすんごく小さい。小さいけどレシーバ一緒だし予備にもなるからいいか、と思ったんだけど、開封していつもの位置にセットしてみたらマジで小さかった。もはや持つというよりも指先で押して動かす感覚に近い。
しばらく使っていて、人間側のポインティング精度が明らかに落ちたので、やっぱ予備にしとくか…となり現在に至る。手の小さい人ならこれでいい?

最近の企業向けPCなどでは、薄型キーボードのメンブレンスイッチで打鍵感の宜しくないものが多くなった。その点、これはかなりまともなのでオススメできる。
店頭ではミツミっぽいなと思ったけど、比べてみたら全然違った。けどこれはこれで良い。キー配列も比較的素直な方だし。

レビュー等見ていると初期不良の報告が多いものの、トータルのレビュー数がかなり多く、ほとんどが高評価だ。ということは、数が出てるから仕方ないのかなあという感じでもある。とりあえずうちのは問題なし。

*

今回、ミツミのキーボード以来の原点回帰で、メンブレンスイッチものになった。しばらくア〇キのテンキーレスを使ってたのだけども、メカニカルの安物はキーキャップが弱くていかんなーというのが正直な感想。外れるし、印字はかすれるし。
実は、光るやつが欲しかった。決定的なモノが見つからなかったので、もういいです。

インディー系では安心な作りのミノリアとかもプレイしたが、敢えてレビュー少なそうなのを取り上げていきたい。

●Tesla Force

Tesla Force: The United Scientists Army (teslaforcegame.com)

Tesla vs Lovecraftのまさかの続編…と思ったが、前作GOTYエディションとか出ててマジですか?となった。
前作EDの直後、もしくはHPLが現れないパラレル展開からスタートする。
残念ながら日本語化は無くなっているが、まあストーリーはアレだし、パワーアップ類の名称と効果は前作から引き継いでるので、前作やった人ならさほど困らないだろう。

前作ではHPL御大のあんまりな扱い、と言いつつ共闘の布石?みたいなカットシーンもあり、その通りプレイヤーキャラクターに昇格と相成った。のみならず男女比を一対一にすべく追加されたのが、キュリー夫人として知られるマリ・キュリーと、フランケンシュタインの作者メアリ・シェリーという濃い面々。職業も作家と科学者1名ずつなのでちょうど合ってる。
キュリー夫人に関しては渡米歴があって、時代的にもテスラと被るので、ヒストリカルな意味ではセーフ。二丁拳銃の女コマンドーといった出で立ちは、別分野でのノーベル賞2回という空前の頭脳に敬意を表したものだとかなんとか。いいぞもっとやれ。
顔がやけに四角いのは、壮年期に入った時代の写真を見れば納得。むしろ日本で教科書に載せてた写真がやたらと若いころのものであったというだけなのでは。
そしてメアリ・シェリー、20世紀にゃとっくに死んでるだろ!と突っ込みたくなるが、カットシーンではちゃんと生き返してるので…まあ…いいのかなあ?
むしろ首の縫い目とかが気になる。作者が人造人間と化してどうするのか。

キャラクターが変わるとテスラロボの挙動などが大きく変わるので、そこらへんもちゃんと差別化できている。
ゲームシステムは地図上をぐるぐる回るだけだったマップクリア型から、シーケンシャルな面クリア型に変更され、各面の最後にボス戦というオーソドックスな流れになった。進行に関しては全くの別ゲーと言っていい。

ゲームプレイそのものは大差ないものの、初期装備のパワーアップがいろいろ設定できるので、運要素は残るものの前作ほどの運ゲーでもなくなった。
総じて、とてもまともなゲームになった。強いて言えば、アタリパワーアップを引きまくった時の脳汁出る感じは無くなっている。

●Diabolical Mind/COWCATの諸作

DiabolicalMind – itch.io

スペインのインディー規模のデベロッパ。というかほぼ個人制作。
パブリッシャはフランスのCOWCAT Gamesで、HPの下3作がXBOXONEでも売っている。PSVita版が最初にあって、COWCATが一部移植担当みたいな感じかなあ。
オリジナルからはバランスも調整されている模様だが、今となっては知る由もない。

COWCAT Games

ふた昔ぐらい前の〇ロ漫画風のタイトル画面が気になっていたので安売りの時に。
日本語化なし。ストーリー何それおいしいの?
全体的には二頭身ドット絵が主体で、ギミック少な目の火力ゴリ押しゲーが揃っている。そこそこ遊べて捻りはあまりない。凝ったゲームを求める人にはお勧めできないと言えよう。
FM音源風のBGMはほどほどに良い。

・XENON VALKYRIE+

マップと敵配置がランダムで、ひたすら潜っていくタイプのアクションSTG。
後述するが、3作の中では作業ゲー感が最も薄く、歯応えアリ。

武器は近接と遠隔の二種類で、ステージ間で買い物とかパワーアップできる。
HP0になると獲得した武器等は失われるが、持ち帰れるリソースもあるので、粘れば見返りはある。あとはお約束で条件満たすと下層にワープできたりもする。
因みにCRT風フィルタなどもあるがとても見難い。

一応ローグライトの部類。

ローグライクゲームとは (ローグライクゲームとは) [単語記事] – ニコニコ大百科 (nicovideo.jp)

本作においては、もうローグライトというより単なるアーケードライクじゃねえのか(ただしコンティニュー不可)という感じがしてならないのであるが、アーケードゲームというもの自体が既に歴史の一部であるためちょっぴりフクザツな気持ちになるわね…

自機は3種で、格差社会が凄い。特にワープ使わず通しで行くなら、無限地形破壊爆弾標準装備のしらがツインテ子(タイトル画面の人)一択。しかも初めっから宝箱の鍵一個持ちでスタートできる優遇っぷり。LV上げの都合上、壁を壊して隅々まで行けるメリットは極めて大きい。下手したら爆弾大量投入で壁壊さないと宝箱や重要経験値源の中型機のとこまで行けなかったりするからなあ。ほかのキャラは爆弾3個しか持ってないので、どう頑張っても行きたいとこに行けない局面がある。
マップ生成大雑把すぎ。
飛び道具は理不尽にもボス戦で封印されるし弾数きついし、頼れるのは殴り力のみだ。とてもシンプルである。
ツインテ子で腰を据えて稼ぎつつ、中盤戦以降に備えるのが基本。タイムカウントはあるのに時間制限無いのが謎。時はツインテ子に有利に働くのであった。

なお、序盤戦でDEFをMAXまで上げとけば、1ボス戦で何されてもノーダメになったりするのは覚えておいて損なし。3面ぐらいからはやけに敵が速くなって、ダメージも大きくなっていくが、まあ早期のDEFカンストは必須ということで。
極論、殴り力は武器で補えるので、後回しでもよい。

・Riddled Corpses EX

いわゆる面クリア型のツインスティックシューター。画面は8方向に強制スクロールする進行。
ゾンビものということで、敵の動きは遅め、数で押してくるのが特徴的か。
初期キャラでは、中間のラッシュなど余裕で押し負ける場面にぶち当たるゲームバランス。これを繰り返しプレイすることで強キャラがアンロックされていくスタイルなのだが、そのキャラクターの数もなかなかでありタイトル画面の二人に辿り着くまでは超作業ゲー。
各キャラ性能は差別化されているものの、最終段階においては火力=正義そのまんまであるため、ひたすらに強キャラを求めて周回を重ねていくことになるだろう。力が…力が欲しい!
みたいな。
実績的にはノーミスクリアがちょっとめんどくさい程度で優しい。もっと言うと強キャラでアイテムゴリ押しすれば難しくはない。

要約するとタイトル画面のオパイチャン(すごくとてもつよい)目指してがんばれ。以上。
というゲームである。

・Demon’s Tier+

最新作っぽい。RPG風のツインスティックシューターでマップは自動生成。例によってお持ち帰り可能なトークンを貯めて、武器のパワーアップなりキャラクターのアンロックなりをアレコレするローグライト。Tierというだけあって周回ものらしい。一言でゆうと萌えガントレット。
Switch版のみ?日本語化されている模様。
RPGぽいのはキャラクターのファンタジー風テンプレだけで、ゲーム的にはRiddled Corpsesの延長上にある。こちらは任意スクロール。

普通のローグライト的にどこまで行ったら戻れるかなーと思って適当に遊んでいても、本作に限っては時間制限あり(永パ防止キャラみたいのが出てくる)というのが壁になり、中々進めなかったりする。ある程度稼いだら、HP0になる前に魔法のロープとやらで脱出すればトークンを持ち帰れるという寸法だ。
魔法のロープ自体はとてもお安く、ちょっとだけ稼いで出ても買える程度だから、ここで詰む可能性はほぼ無い。その他の消費アイテムも、トークンの入手量に比べて補充は容易だから、んもう好きなだけ使うがよい。みたいな。

クリア条件は毎度変化するものの、大抵はマップの隅々まで探索する必要があるので、やることはあんまり変わらない。そして足が遅いと時間制限に追いつかないため、速度は死活問題(特にシングルプレイ時)。
序盤は足遅いHP少ないウィザード飛ばしてアーチャーをアンロックするのが近道か。まあトークン的には1面クリアでアンロックできるから大差はない。
実は寄り道さえしなければ、足遅くても何とかなったりする。どっちかというとHP低いと不安という感じかなあ。
オブジェクト同士の重なり、特にダメージ床などが見難くなっているところは、前作と同様の難点と言える。

あと村人の話には超重要事項が含まれていますヨ。
使えるボタンは全部使え。おわり。

*

3周終わったので追記。

全体的には、周回が上がると攻撃力がインフレする。どうしても防御重視したくなるところだが、しかし貼り付いてくる敵をあしらうには移動力、砲台タイプを安全圏からヤるには射程距離、ボス戦を速く終わらせるには攻撃力といった具合で、重要なパラメータは多い。結局は経験値の総量に掛かってくる。
で、マップ生成がガバガバなので、取得経験値の振れ幅がとてもでかい。ハズレマップが連続したら捨てていいレベルの、詰まる所運ゲーでもあるという結論。そこらへんだけはローグライト的。

Tier 3に至ると、敵もクリティカルぶち当ててくるみたいで、防御力があろうとHP MAXから2~3発で瀕死、ダメージが残っていたら即死という状況も頻発する。これだとポーション上限3個持ちでも回復が追い付かないから、自家発電でHPを戻せないと難易度が跳ね上がるという寸法。つまりシングルプレイではClericかValkyrie(すごくとてもつよい)でHEALゴリ押しゲーが最もクリアしやすいだろう。
早期にスタミナ強化しておくとガンガン回復できるので、多少被弾しても安心感はある。
もう一つ、Tier 3に関しての注意点は、大チェストからたまに出るステータス強化アイテムが罠と化しているところ。プラスのパラメータが1つとマイナスのパラメータが2つといった物ばかり出るので、差し引きがマイナスとなる。少々犠牲にしていいパラメータの時に限ってDEFと引き換えにするのはアリとしても、基本取らない方がマシ、というより取り続けると確実に弱体化するという嫌がらせなのであった。

ゲーム的には、Tier 2で初期キャラで遊ぶのがちょうどいい塩梅かなあと思った。引きが悪くても頑張ればクリアできたりして、まだ運ゲーとして許せる感じ。

どうでもいいけどED演出的には、普通の時系列順にTier 3→1→2とかの方がよくない?半端なループオチみたいので終わるのはちょっと…

↑ネタバレ気味なので薄くしておいた。

と、いかにも順調にクリアしたかのように書いてきたが、実はTier 1クリア後から挙動不審で参った。音切れするようになっておかしいなあと思ってたら、店から出てフリーズ、スリープから復帰でフリーズ、オートセーブできず、ともうムチャクチャ。
いや脱出した時点でセーブされるだろ常考(死語?)→違った。

思い当たるフシとして、とりあえず内部ストレージに移したら挙動が若干改善された。しかし音切れは最後まで変わらず、特にオートセーブ安定しないのはこの手のゲームでは致命的。タイトル画面に戻るとかできない(と思う)ので、どうやって終わるのかがわからぬ。
というか最初はちゃんとスリープ復帰してオートセーブされてたんだよな…

結果、巻き戻りが頻発。Tier 2を3回ぐらいクリアし直す羽目になって、もうValkyrie以外使わねえよウワァァァン(武器のアンロックなどが無いのでそのまんまつよく巻き戻りにもつよい)となった。
対策については、シイタケから明示的にサインアウトしたらセーブされる、こともあるのがわかったので、どうにか最終のセーブデータを作ってTier 3クリアして終了。そんな流れでありました。

前記のようにTier 3も著しく運ゲーだったので当分起動しないと思う。

*

これらに共通して、ボス戦が案外単調という特徴がある。一通りパターンを見れば難しくない。こういうセンスなのか何なのか、画面一杯のボスキャラのわりには地味という印象。専門用語でゆうと見せボスの類が多い。かつてトレジャーなどが得意とした多関節ボスの職人芸っぷりが身に染みる。
よくわからないが、難所が道中にすんごく偏ってる。
ドット絵は頑張ってるので、僭越ながら誰かバランス調整を手伝って差し上げては如何でしょうか。

オススメは特にないが、Xenon Valkyrieは粗さが絶妙に味になっていていい感じだと思った。MDテイストのBGMも個人的には好み。ここのドット絵にありがちな表示重なりぐちゃぐちゃ問題もまだマシな方で、比較的視認性がよい。
他は基本作業ゲーだし、Demon’s Tierは不具合あって評価不能なわけだが、作業ゲー化は誰でもクリアできる路線に振った結果なんだろうなあ。

●Slayaway Camp: Butcher’s Cut

Slayaway Camp: Butcher’s Cut – Digerati

前世紀、80年代ぐらいまでのスプラッター映画をモチーフとしたパズルゲー。タダだったので。
基本的にはキャンプでマスクでぬっころしまくるゲームで、街に出たりもする。条件が揃えば警察とかもヤる。まあだいたいトレーラーの通りでございますね。ぶっちゃけてしまうとジェイソンとかレザーフェイスとかそのへん。
同じシステムで、13日の金曜日そのものズバリのタイトルも出ているようだ。

トレーラーではよくわからないが、実は真面目な静的パズル。
マス目の上で殺人鬼駒をルールに沿って動かす(移動するときは必ず突き当りまで行って止まる等)だけなので、指先や反射神経や動態視力は一切要求されない。犠牲者駒は殺人鬼駒との位置関係により、移動したり自滅したりする。
詰将棋に近い感覚なのだけども、何か似たようなミニゲームを遊んだことはあるんだよな。元ネタはよくわからない。

最初は無防備な犠牲者をヤって逃走するだけだが、途中から警察だのSWATだのが登場し、時には狩られる側にもなる。
パズルで条件を満たしてクリアすると、フェイタリティーするQTEがあり、これは一応目押しが必要。さらにはQTEだけのミニゲームも用意されており、実はこっちが本編のつもりなのでは?という疑いも持たれている。
その他、ステージ選択画面がレンタルビデオ店の棚風(各ステージが(グダグダな)続編のパッケージになっていたりする)だったりして、妙なこだわりは随所に見受けられる。個人的にはそうでもないけど往年のファン感涙なのか?

ゴア/スプラッター描写はしょせん箱人間の表現なので、何やってもいいのだろうか?
⇒いいんです。
みたいな感じなんだけど、実は16+指定とレーティングは高めであった。
まあ、長時間やってたら疲れてくるのは確かだな…毒々しくて。

・TS6330

キヤノン:インクジェットプリンター PIXUS TS6330|概要 (canon.jp)

HPのプリンタが2台ともインク詰まりでダメになったので、Canonに回帰してみた。複合機の時代になってからのCanonは初。
とは言ってもHPのコンシューマ向けのうち、4色独立の178などはCanonのインクジェットのライセンスもんという話だったので、技術的系譜は変わってなかったりする。
HPのユーザから見ると、一時の筐体の小型化と操作パネル周りのデザイン面、コンテンツをメーカーで提供する路線などではHPが先行して、Canonが追随したような感じではあった。

現在のHPのプリンタはヘッド一体型にシフトしていて、インクの入手性があんまり良くない。ヘッド一体型のメリットは理解しつつも、1色切れたら終了というのがどうしても気になってしまう貧乏性。

6330は例によって型落ちなのだが、現行モデルの同クラス品はスマートフォン連携が前提と称して操作パネルがボタン+LEDのみに退化しているため、新しいというだけで全くうれしくない。
実際のところ支障があったのは養生テープの糊がベタベタ残ってた位のことで、何ら問題はない。ただまあ2年足らずでここまで糊が残るか?というのはあるが、最近はこんなもんなのか。剥がれるよりマシだと?

今回、実勢価格でプリンタ各種を見て行ったところ、ビジネス/SOHO向け複合機が異様に安いのでちょっと考えた。けど、スペックよく見たら速度と解像度とのトレードオフだったりで、やっぱやめた。
同じくインクタンク型かつコンシューマ向けのエプソン製品も、以前は無かったものなので一応確認するも、そんな大量印刷しねえよで終了した。思ったよりは安くなっているのだけども。
最後まで候補に残したのはCanonのコンシューマ向けハイエンドのXK系。

キヤノン:インクジェットプリンター PIXUS XK90|概要 (canon.jp)

印刷エンジンが新型ということで、インクが意外と割安だったり、全然ヘッドクリーニングしないとかいう嘘かホントかわからん話もあってちょっと気になった…のだが6330が3台買える価格とあって少々お高く、スルーと相成った。

6330は380/381の5色仕様で、HP178の4色(CMYと顔料K)+写真用Kuroという事になる。予備インクを物色していて気が付いたのは、380/381からインクがあからさまに高い。価格維持のために型番変えて認証チップ載せただけだろコレ。みたいな。
基本機能はHPのと大差ないものの、USBやメモリカードスロットといった物理的なインターフェースはごっそり削られてしまったというかなんもない。その代わりスマートフォンからサクッと出せるのが今風。
プリンタ性能としては、デフォルトだとHPと比べ、暗部の階調表現にアドバンテージがありつつ、全体的には渋めの色調表現で解像感が高い。写真印刷においては、黒1色増えた分は意外とわかるものだ。
メンテナンスを兼ねて毎週1枚ぐらいL版印刷していると、ヘッドクリーニングは滅多にないのでいい感じである。さる事情によりL版の用紙が売るほどあるのである。

しかし一発目でコレ↓が出たのは心臓に悪かった。

【インクジェットプリンター】Windowsアップデート後に画像の中央が白くなる、印刷できない (canon.jp)

しかも、なぜか1枚目だけ正常に出るという嫌がらせ。
この度のアップデートでは、「エクセルでかな入力にした時に限ってカーソルキーが数字に勝手に変わる」という謎の不具合にも見舞われた。
こっちはIMEを旧版に戻して事なきを得たが解消したのか?

・GBD-H1000

G-SQUAD – GBD-H1000 | G-SHOCK (casio.com)

手元でスマートフォンからの通知がわかるデバイスが欲しいと思っていたら、なぜかこいつになっていた。

安い方から検討していって、スマートバンドは時計代わりにするにはツライ。IoTデバイス寄りのスマートウォッチは電池が(あまり)もたない。国産時計メーカーのは中途半端な連携機能止まり。振動ぐらい何とかしましょうよシチズンさん。
と来て、ソーラー電源ありのスマートウォッチがあることに気が付いた。何年か前は無かったものなので、やはり製造プロセスの微細化の恩恵がでかい模様。そういえば体温で発電しますとかいうのもあったな…
さておき今のところこの種の時計では、GショックかGARMINのdual powerシリーズかの大きく分けて二択となる。後者はハイエンドまで揃えているので選択の幅は広い。
価格的にGショックと競合するのはInstinct dual powerで、機能としてはやはりこの手のデバイス老舗のGARMINに軍配が上がる。いつもなら一秒も迷わずこちらに飛びつくところであるが、今回は柄にもなく愛国心が大発動してGショックに。バンジャーイ!!
とかいうのはまっかっかな大嘘でありInstinctは画面解像度がショボい(アルファベット表示が前提なだけで欠陥設計とかではない)という致命的弱点があり、主に見た目でGショックになったのだ。UIは大事ですよね。
いや、上の方のモデルのfenix 6にもdual powerがあって、こっちは普通に解像度高いし結構欲しいのだが、お高いのですよね…わたくし腕で通知受けたいだけですし…

fēnix 6 Pro Dual Power Ti Carbon Gray DLC / Carbon Gray DLC Ti 

などとやっていたらカシオから次のGスクワッドが発表され、こちらは完全にWear OSもののフルスペックのスマートウォッチ。

GSW-H1000-1JR | CASIO

これはどっちかというと、プロトレックスマートをGショックに持ってきたみたいな感じで、2層のカラー液晶などの共通点もある。
が、タッチパネルは相変わらず無い。

GBDはスマートウォッチというには不自由なところも多々ある。シングルタスクというのがその最たるものであるが、その代わりにソーラーで動くし、電池ももつ。よって、実質的には競合しない。
そもそもWear OSものはそこそこ年数経ってるにもかかわらず評判イマイチのままなので、敢えて欲しいかというとそんなこともないのですよ。
まあハードウェアの相性とか、リンゴ時計よりハードル高いのはわかるけど、fitbit買収したぐらいでどうにかなるのかは謎。っていうかGはビッグデータを押し売り広告に使いたいだけじゃねえのかみたいな。
少なくともデバイス単体としては、産直モノのスマートバンドのアホ安さを見れば、もはや商売になりようがないのはわかる。

というような御託は置いといて、GBDの感想など。

この時計の素晴らしいところはまず画面。解像度は日本語表示にギリギリのラインながら、物凄く視認性が高い。MIP液晶侮れじ。デジタルGショックとしては一つの到達点とも言え、これだけでもオススメ。ということは安い方でも可。GPS無しで電源はCR2033だけど、タイドグラフ付きのもある。

個人的には気圧、気温、コンパスのトリプルセンサのGショックも持ってるのだが、これに加えてGPSとBTと心拍計が付いて重量ほとんど変わってないのも凄いと思った。
とは言えウレタンバンドのくせに100g台なのは事実であり、口が裂けても軽いとは言えない。あくまでも比較論ということで。

操作系は良好。手袋してても押しやすいボタン。タッチパネルじゃないのが前時代的とかいう意見も見かけたけど、ボタン押しまくるのは古からのデジタルウォッチの作法だからなあ(強引)。ショートカット操作とか、ある程度カスタマイズできてもいいとは思うが…

電池の持ちであるが、BT常時接続と活動量計だけならほとんど減らない感じ。心拍計が結構減る。もちろんGPSも減るが、心拍計の方が減り方が早い気がする。
と申しますか、心拍計は見方というか活用方法がよくわからんので、まあ何というか、えっわたしの心拍数低すぎ…?!みたいな?(??)
うむ使いきれてないな!!!

備忘録2020-08

●PC関係補足

いろいろあって、まだ無線LANルータ生きてたんだけど電波飛びそうなやつに取り換える必要が生じたので入れ替え。
まあそれ抜きでも5GHz帯の使える機器が自然と増えていたので、取り換えようという機運はあった。
実はレンタルのONUの方が怪しいときも多いんだけど。

Wi-Fi6の正式対応製品が登場してしばらく経つ。どれもこれも発売当初は不評でズルズルと値落ちしていったらしいのだが、最近ファームウェアアップデートで解消しつつあることが多い(が価格は戻らない)という話で、実際にだいぶ下がっているためハイエンド勢を買った。
これには、ただ単に2.5GのLANを繋ぎたかったというのもある。うんまあWAN側の下りはだいたいフタケタMbpsなんですけどネ。ブハハハハ。

LAN側が高速なI/Fに対応している製品は、実はまだ少ない。ゲーミングルータ系の製品で先行しているが、同時接続数重視にもなっているので、やたらに高価だったりする。

今度のWXR-5950AX12は10Gが1本のみ。とは言え発売当初は普通にフラッグシップの価格だった。ファームウェアに問題があって値下がりしなければ、手を出さなかったと思う。
ゲーミング向けを名乗ってはいないが、処理系が高速で一通りの機能を備えており、外部アンテナ4本の最大8×8で電波が飛ぶので、ルータとしてはそこそこ高性能。というかバッファローにおける現行フラッグシップだからなんとかしろ下さい。という感じである。

でっかい箱から出すと、本体のでかさもなかなかのもの。そして買ってから最大消費電力37Wに恐怖した。
近くでの電波の強さはさすがだが、やっぱり減衰はでかい特に5GHz。それでも一定の改善はあったので、その先を中継で飛ばすといった方策の目途はついた。
ハンドオーバー問題とかも考えると中継器として最強なのはもう一台買う事だろうが、さすがにソレはどうかなあ…

*

Zen 2のAPU版がどうなるかと思っていたら、4C8T、6C12T、8C16Tの3本立てでバルク版の発売が決定。公式のバルクという扱いで、日本では需要あるから特別に売っておくみたいな感じ。どんだけ流通するのかはまだ不透明だ。
下手すると海外流出とかもあり得そう。

レビューを見た限り、過去の1000番台、2000番台APUよりGPU無しモデルとのクロック差が少なく、従ってCPU性能差も小さいようだ。またメモリ帯域の限界と言われ続けながらも、GPUの性能も順当に向上を見せる。これが7nmの威力か。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1268025.html

まともに流通したら(←正直あやしい)、もう余程の価格差ない限りIntel買う意味ないんでは…Rocket Lake早く出ないかなあ。
順延してる場合じゃないわヨ!

現状Intelの優位としては、相対的にローエンドの選択肢が広く有利というのはあるか。
でも6コア以上欲しいんだが。

*

そして750W電源だけが残った。どうすんのこれ。

●F-04K、3年目突入

その直後、Android 10のアップデートが来た。おそらく最後のメジャーバージョンアップになる。
9のときは、電話アプリが勝手に差し変わってブチギレでしたよね。
あとバックライト自動調整が2段階ぐらいになったりとか。あまりいいことはなかった。

目玉機能のジェスチャとダークモードがオミット。大きなUI更新は9のときだったので、見た目10での変化はあまりなかった。後は電話アプリのダサさがパワーアップしたりファイルマネージャが使い物にならなくなったり。うむ今回も劣化しかしてないな。
致命的なのはカメラで、時々完全にストールしてどうにもならなくなる。

何せメーカー側で積極的にカスタマイズする意欲がまるっと欠けてるので、どんどんAndroid標準の○○に差し変わっていくのを見るのは物悲しいものがございますね。

その他詳しくチェックしていくと、また設定項目の細目をいじりまわしてるなー程度。と思ったらバックライト自動調整が学習しますとかわけのわからんことが書いてあったのでそっとOFFにした。そういうのいらないです。
良かったのはゴミキャッシュが一掃され、動きが元に戻ったこと。最近初期化してなかったら、サムネ生成で固まったり、たぶんそれと関連してカメラ起動で固まったり、クラウドとの同期で固まったりしていたのが、再発しなくなった。そのかわりカメラアプリの動きがそもそもおかしくなっている。ダメじゃねえか。
おそらくはキャッシュをメモリに展開しようとして足りなくて仮想メモリしようとしたらアホ重くて…という流れだろう。ストレージはSATAよりさらに遅いからな…

最後に初期化したのが1年半前ぐらい?
システムで使用するキャッシュには手が出せないので、結局は初期化しないと飛ばせない。メモリ3GBでは足りないと言ってしまえばそれまでだが、SNS多用してたらもっと早く限界が来るだろうから、これでももってる方かと思う。

その他、バッテリ劣化の問題は今のところ無し。こちらは満充電させず85%で止めてるのが効いていそうだ。

新しい端末もいいが、環境が変わるのも鬱陶しいので、当分はこれで行く。Arrows Be系統は2世代出ているものの、別にSDM460が採用されるでもなく(今年1月に発表されたばかりなので当たり前だが)、プラス要素が皆無の解像度upに、最新型に至ってはワンセグ削除のデチューン状態でありピクリともしない。安いけど。
SDM460はCPU、GPUともアーキテクチャが更新され、1080p級の画面でも余裕が出てくるはずだ。またケチらなければメモリはLPDDR4X、ストレージはUFS2.1対応なので、通信速度を求めなければそれなりの性能となる。

ダメになってきたのがTPU/ポリカのクリアケースだ。異素材同士の接着(圧着?)がペリペリ剥がれちゃいましたテヘ。高いわりにショボく残念感強し。
これはケースに振動が吸収されちゃう問題を解決する機会でもあるのだが、何がいいのかわかんないのでそのままになっている。このタイプ以外だと手帳型とハードケース型しか残ってないんですけど?

*

一時は景気付けに例のおカネでArrows 5G(公式)でも逝こうかと思ったものの、あまりにも延期されたので完全に冷めた。
富士通とクアルコムとの共同開発(プレスリリースでは「協業」)ということで、ミリ波対応のリファレンスという位置付け。仕様はグローバルモデルに近く、ワンセグ無し、NFCアリでFelicaなし。薄型の筐体に収まんなかっただけかもという気がしないでもない。端末の出来が良ければODMとかに出したりするんかしら。
いや久々にハイエンドを出したとかよりも、この端末の開発の中でクアルコムから提供されたであろう情報の方が、今後の富士通端末的には重要な意味を持つのやもしれぬ。

なおクアルコムはミドル端末でも同じような事をやっており、同様の位置付けでHMDからNokia 8.3 5G(公式)というのが出る。デザインは独特。対するArrows 5Gの外観は中国製とあんまり違いがわからず、デザイン面は事実上の完全敗北であり無念。国内勢同士で比べてさえミリ波以外Xぺリアに負けてる感否めず無念。
しかしミドルの癖に220gのNokiaよりもはっきりと薄型コンパクトかつ防水設計なので、総合的には痛み分けというところか。
クアルコムから部材単位でコレ使えアレ使え言われてんのかしら。

そして個人的に5Gの電波が来るところには寄り付かないので、本音はどうでもよい。産業用途とエンタメ以外何があんのかというのもあるが時流に乗るという事も必要であろうか。まー値段一緒なら5Gにするけどネ。
現実的な選択肢としては、シムフリー版のiPhone SE(2)に尽きる。Googleのサービスあんまり使ってねえからAndroidに拘るアレもございませんしむしろ正直なところ愛想が尽きかけておる次第。

年末にかけては5G端末が下の方にも展開してくるはずなので、それも見てからかな。実際買うとしたら。

何かと話題の中国製端末は、ダンなんとかかしらんがSDM700番台でもえらく安いのがメリット。しかし大体がでかくて重い。電話としてはSoCの性能より防水などあった方がいいし、正直なところメインで使う気が起こらないというのが本音だ。カスタムOSは逆に、素のAndroidがあの体たらくなので実は使い易いのかも?とか思わなくもないのだが、GMS対応の先行き不安というのは大きい。
だいたいにしてブランド分身の術が過ぎて何が何だかわかんないし、ファーウェイの件もある。
でもタブレット代わりに1台欲しくはある。あちらのタブレットも完全に衰退局面にあり、ファーウェイのMatePadはGMS抜きなので、もうiPadでいいですって感じ。
Galaxy Tabの新型は国内展開するのだろうか。某ペイントツールとのタイアップがあるとは言え、スマートフォンにプリインストールしましたで終わる可能性も大か。

●インディー寄りのゲームいろいろ

語りまくるほどやってるわけでもないが、2Dで頭使わない系のタイトルを中心に。ACTとかSTGとか。
過去ゲー移植以外はあまりやっていなかった。

2Dでも、多種多様な過去ゲーのオマージュから、ハードの限界で不可能だったRTS系をドット絵に落としたようなものまで幅広く、製作サイドの技術力と志の高低も多岐に渡る。
多くはリソース不足のため、一点豪華主義もしくは一点突破/一発ネタ系の方向性になりがちで、ゲームバランスが残念というパターンが多いか。多くは小規模開発だから、まとめるのが難しいのはわかる。
バランス調整のノウハウが失われているというのか、そもそも無いのか。洋ゲーは昔からそんなとこがあった。ただ、今は過去のゲームという一次資料(公式または非公式エミュ含む)がワールドワイドに出回りまくりなので、少し盛り返している方なのかもしれない。

以下買った順。

・STEEL RAIN X

スーパーレインXと響きは似ているが関連は不明。2Dの横シュー。武器とアップグレードの数が物凄い。日本語なし。

ステージクリア型ではあるが、各面クリアまたはゲームオーバーごとに帰投するので、ゲームプレイとしては繋がっていない。占領地を工場化するなどSTG以外の要素が詰め込まれ、伝統的なご家庭向けSTGという感じでもあるのが面白い。
なんぼ撃墜されても単に戻るだけなので、経験値稼ぎしてアップグレードを増やし続ければいずれクリアできる系の作りではあるが、難易度調整も異様に豊富なので、暇つぶしから精神修養まで対応できるだろう。

自機はフォースみたいな無定形のエネルギー体で、ウイングと呼ばれる一対の制御ユニットと組み合わせた機体構成。ウイングを交換してパワーアップとかもする。
いわゆる色変わりの連続アイテム取得によるパワーアップといった方式だが、特筆すべきはその色数。多過ぎて、一周する前に流れてしまう。その割に攻撃方向が変わる以外の違いがよくわかんなかったりとか。これとサブウェポンとビームサーベルで戦っていく。
当たり判定が微妙にでかい、雑魚がちょっぴりずつ固いなど伝統的洋シューっぽさもあり、これはこれで。

ドット絵的メカメカしさはまずまずのレベルにあるが、各面は原則空中戦のみで構成されており若干単調。後はステージエディタで好きにするがよいよいみたいな作りとなっている。

唯一最大の不満は、以下ネタバレだがタイトルバックの「超機械生命軍団大襲来!惑星丸かじりの危機!!」みたいなTAITOっぽい絵がゲームと全然関係なかったこと。無念。

・SUNDERED

クトゥルー神話系を名乗ってはいるものの、ゲームによく出るあいつが黒幕であり一部で触手密度が高いだけで、全体的にはオリジナル要素が強くホラー色薄め。日本語あり。
太古に滅び去った文明がモチーフなので、ラブクラフト一門の中で近い方向性の作家というと、強いて言えばCAスミスとかだろか。
横ACTの類だが、最近では探索タイプのゲームはなんでもメトロイドヴァニア(スタイル)とかいう分類らしい。しらんがな。

ベタ塗りのコミック風な絵が動くビジュアルで、止め絵を見ると印象的。アニメーションはやたらとヌルヌルしててFlashっぽい。その影響か何なのか当たり判定とかレスポンスに微妙な違和感があるが、まあ慣れる範囲だろう。外形がダイナミックに変化しすぎるからだなたぶん。

ゲーム内容的には広大な地下空間を探索し、やられたらスタート地点で復活、ついでに経験値をアップグレードに変換というシステム。
奥地に進むと戻るのがめんどくさくなってくるが、たまに敵が大量発生して最終的には耐えきれなくなるシステムなので、心配は無用だ。これは単に数で押し切られるだけなので、市にゲーというほどではないかな…ギミックで詰まるとかもあまりないし(アップグレード次第では詰まる可能性あり)。

全体のゲームバランスはプレイヤーに丸投げ系。アップグレードを豊富にしたからあと勝手にやれ系ともいう。
近場ででも経験値を稼ぎ続ければ、いつかは無双できるようになるというスタイル。

ホラー要素というか、女性の悲鳴みたいなSEがとても気持ち悪かったです(誉め言葉)。
それはもう階下から苦情が来るぐらいには。

・BLAZING CHROME

MD/Genesisのカラーパレットをよく研究した魂斗羅クローン的なタイトル。日本語あり。
それでいて当時のハードでは絶対不可能だった搭乗可能なメカと散らばる薬莢に咽び泣け。みたいな。
疑似3Dだのラスタースクロールだの、ついでにパケ絵とドットが全然違うだとかの小ネタもあり、誰であれ当時を知っている者であれば何かしら感じるものがあるはずだ。
デザイン面では敵の単眼ロボに統一感持たせるなど独自の方向性はあるが、ド派手とまではいかない面も。それでも、ここまでやってくれた心意気は買いたい。次項のVALFARISもそうだが、操作系に違和感がないのもいい。

ただし往時と同様、難易度は高めなので、万人にオススメはできない。実際そういうレビューも見たんだけど、あんたそれラーメン屋で蕎麦頼もうとしてるようなもんヨ?と言って差し上げたいです月並ですけどネ。
今の流れだと、安直な強武器が無くて戻り復活の覚えゲー…というだけで、もうダメなのかもしれない。

見た目はやっぱり魂斗羅HCっぽいけど、システム的には一撃死、バリアアイテムあり等、あまり似ていない。ミスしても使ってない武器は無くならないので、温存することも重要だったりする。

無制限に使える近接攻撃は、魂斗羅系としては珍しいか。ちょっと違うけどメタスラとかにはあったんだっけ。
威力が高めで判定も広く、敵弾の打ち返しまで可能なため、使いこなせば強力。ただし一瞬しか出なくて連打が効かず、足元には弱いしきっちり目押しで当てないとスカる。要するに癖がある。後はボス相手にグレネードがやたら強いので、この辺が攻め手のカギとなろう。

なんか普通の攻略みたいだな。

・VALFARIS

基本的には右へ右へと進んで雑魚ラッシュ、中ボスを掻い潜り、ステージボスをヤるACT。たまに左行ったり上がったり下がったりする。スペーシー(死語)かつメタルのカバーアート風な世界観で統一されている、と見せかけて触手祭りだったりしながらも、徹頭徹尾メタル全開という逸品。日本語アリ。

因みにこいつの前作に当たるSlainというのはダークファンタジーかつメ(以下略)な感じのようで、ちょっとやってみたい…がXBOXでは単体売りしてないのでスチームで買った方がお得か。

新武器を取るとロン毛の頭部を激しく前後に振りまくる様が妙に滑らかな主人公セリオン。武器は大体野蛮な感じで、時々落ちてるのを拾うと増える。通常の飛び道具と近接武器、ゲージ消費する重火器の3系統があり、それぞれ数種類から選択可能になる。
ゲージ回復のアイテムは通常攻撃でドロップ。敵は無限湧きではないため、ゲージ回復稼ぎみたいなことはできない。
基本的に一本道のステージクリア型で、かなりアーケードライクな作りとなっている。

通常飛び道具において万能強武器と言えるものは無いが、地道にパワーアップすることで幅広く使える武器もある。
とかく癖のある武器が多いため、漫然と撃ちながら進んでも敵を撃ち漏らしやすい。そのため、必要な時にはゲージを景気よく消費して重火器で一掃し、仕切り直したらすかさず近接で殴ってゲージ回復する、といったメリハリあるプレイが要求される。ただしご想像通り、重火器にも癖があるため一筋縄ではゆかぬ。

武器の選択については、基本的には「新しい武器を手に入れたらすぐ装備」で間違いないが、ボス戦特化みたいのもあるので使い易いやつをひたすら強化するのも一手だ。
ただし近接に関しては攻撃範囲広いやつ一択に近いかも。

特徴的なシステムとしては、復活地点をアクティブにするときにアイテム消費するのだが、これとパワーアップが関連している。簡単に言うと復活地点を飛ばして進んだらパワーアップが溜められるという図式なので、どこまで進めてアクティブにするかといった選択が出てくる。この辺進んでみないとわからないので、とりあえず一周クリアまでは積極的に突っ込まねばならない死にゲーとも言える。

レベルデザインは結構考えられていて、死にまくりつつもテンポよく進む。
ボス戦などでところどころ視認性の悪い場面もあるが、雰囲気は最高なのでまあ仕方ないかなと。

・ADIOS AMIGOS

天体物理がわりとちゃんとした恒星系探査ゲー。星系そのものが毎回変化するので、ローグライクの一種に分類されるだろう。銀河ヒッチハイクガイドネタがちょっとだけあるがあくまでもフレーバー程度。日本語無し。
ビジュアル面ではドット絵でなく、緩い感じのイラスト風。

ロケットに乗って惑星間空間を移動し、惑星上の物体・生物と接触するか、ロケットで天体に近付く、または宇宙ステーションに乗り込んで内部を物色などするとポイントが溜まり、一定値を超えるとジャンプドライブが起動可能となり次の星系に行ける。平たく言うと星系=ダンジョンの階層みたいなもので、目的は探査それ自体。連続して10~12ぐらいクリアすればだいたいゲームクリア。
ゲーム中で発見したロケットや宇宙服は次のプレイから使用可能となり、物によってはちょっと楽になる。

積極的な戦闘などが無いため、何をするにもリソース管理がほぼ全てだ。と言ってもエネルギーゲージいっぽんの事で、これで推進システムを作動させ、ロケットを修理し、ケガを治すため、とてもシンプルである。
一方で酸素が無くなったりはしないし、時間経過を早回しにもできたりして、取捨選択が大胆だなあと思った。

低重力惑星でジャンプしたら第一宇宙速度超えたり、熱すぎたらダメージ受けたり、スイングバイで加速したりと、地球外の環境について体感できる教育的要素がありつつ、無害な異星人の集団に致命的な蹴りを放ってくる異星人が混ざってたりして人生楽じゃないって感じだ。

その中では、いかにもゲーム的な「謎のトゲ」で即死というのがやや唐突感あり。何かしらの致命的な環境を表してるのかのう。
基本、惑星は単なる球体で表現されてるだけだから多分に観念的なのだ。
その他宇宙ステーションのポイント稼ぎは重要なのだが実は罠でもあり、ドッキング(というかワイヤで取り付く)した時に軌道が変わって気が付くと太陽に真っ逆さまとかわりとよくある。

進めていくと、最終面かは判らんがエネルギーの初期保有値が少ないとこからスタートするようになったため、そこからは未クリア。
惑星の環境も過酷になるので、正直辛い。

・PAWARUMI

自分に酔っちゃってる褐色白髪ちゃんがいかがわしいデザイン(アステカ風)の3形態変態戦闘機に乗って大暴れする横画面縦STG。以上。
日本語アリだがストーリーが難解というかちょっと何言ってるのかわかんない系である。

3形態ごとに武器が変化、それぞれに色が割り当てられており、彼我の3色の組み合わせで特殊な効果が発生する。具体的にはゲージが溜まったり、ダメージが上がったり、HPが回復したりする。
色の組み合わせについては丁寧なチュートリアルがあるので、一通り見ておくとスムースに入れる。ゲーム中でもUIが工夫されているため(この手のゲームが好きな人なら)ちょっとやったら慣れるだろう。

序盤は難易度によってステージの順番が変わる。一瞬ステージセレクトに見えるけど気のせい。
パワーアップ無しで比較的トレジャーっぽい作りだが、それっぽいギミックが出てくるのは後半からになる。唐突に別ゲーみたくなるのでちょっと面白い。
HP制に加え、いつでも回復する手段があるためそこまで難しくはないものの、中盤以降は説明に無い「無属性」をしれっと混ぜてくるため注意。

・TESLA VS LOVECRAFT

御大が墓から飛び出してきかねないタイトルに惹かれて、ついDLCまで買ってしまった。日本語アリ。

内容はタイトルそのまんま。自機はテスラとテスラロボ。敵は混沌の信奉者と触手。
形式としては地上戦の2スティックシューターなので、基本は敵に囲まれてワッショイされるゲーム。実は運ゲーというかガチャゲーのノリが最大の特徴だ。

ガチャ要素は大きく分けて二つ。まず、強武器を早期に拾えないとワッショイされて終了。そしてパワーアップの3択で勝ち続けないとワッショイされて終了。
前者はそのまんまなので省く(DLCの強武器があったらアタリを引きやすくなる)として、後者について少し。

敵を倒すと経験値が入り、レベルアップ毎にパワーアップするのだが、それが単に火力アップとかではないのが曲者。たくさん種類のあるパワーアップの内から3つが提示され、その中から選ぶ形式となっている。初期に有用なパワーアップの種類は限られているので、強武器無しの状態でハズレパワーアップ祭りとなれば、もう手の施しようがない。
このシステムのために一々ゲームが止まるのも、テンポ的にどうなのという感じだが…いやまあ止まんなかったらゲームになんないだろうけど。

ただ、逆にアタリを引きまくるとド派手な戦いができるようになって脳汁出るのも確かで、物凄い運ゲーと言える。
マップを覚えるまでは地形に引っかかる事もある(短距離テレポートで打開可能)が、それを除けば当たり判定やレスポンスの面の調整が概ね良好なので、気持ちいいことは気持ちいい。

ゲームが進むと、ステージクリアで貰えるトークンにより恒久的なアップグレードが買えたり、撃破数ボーナスみたいのでダメージ増えたりする。つまり、やればやるほどプレイが安定はする仕組みである。が、結局運ゲーからは逃れられないのだ。
ちなみにこれらのアップグレード要素では、テスラロボが最も恩恵を受けると思った。初期状態のショッキングな弱さときたら、それはもはや歩く棺桶そのものなのだが、HPが増えて活動時間が延び、オーバーラン攻撃が強化されてくると正しく科学の守護者たる風格が備わってくるのだ。究極的にはディープワンの如き弾ももったいねえから轢殺しまくりヒャッハー状態に至る。たのしい。

サバイバルモードとかやるまでもなく著しい運ゲー、というかサバイバルは途中からムチャクチャ殺しに来る。結構大雑把なので、あまりやっていない。

予算が尽きたかしらんけど延々とアーカムの街を周回するマップ構成に加え、敵の種類も左程多くない。
敵の動きはひたすら自機を追ってくるだけだから、引き撃ちで囲まれるのを避けながらマップ内をグルグル回り続けるのが基本的な動きとなる。よって、やや単調な印象は否めず。

一方、ポリゴン化された混沌の信奉者たちはなかなかよくまとまっているので続編希望…してもいいのかなあ?
色々アレだが(特に御大の扱い)、共闘する布石みたいな感じがしないこともないし。
でも音沙汰無いからもう無理かしらね。

実績が比較的ヌルイのはうれしかった。

・Gonner

ちょっと昔のフリーゲーム的な雰囲気の、2Dの2値グラフィックス系とでも言うべき横ACT。ローグライクとは言うが、変動幅は小さめ?
日本語化はされているが、基本的な操作方法の説明しかなく、手探りだと各パーツの性能がよくわからんかったりするのが難点。ネットに日本語の情報が無いわけではないので、そっちも見た方が良い。
見た目通り、内容は極めてシンプルなので、特筆すべきことはあまりない。

正直なところ通常弾にリロードとかあるのは苦手だ。前項のT vs Lもそうだけど、よく考えたらあっちは「リロードあって予備弾倉無限」に対し、こっちは「リロードあって予備弾倉0~1個」でシビアだった。本作において弾切れは踏みつけ以外の攻撃手段の喪失を意味するため、弾倉取り損ねるのは結構致命的なのである。

日本のアーケードゲームはもうだいたい如雨露で無限の水を撒くがごとしであったが、そこが諸外国とはリアル感の落差というか、道具としての銃器が身近なところでは、弾倉交換までが射撃という行動に含まれているんだろうなあ、とか思った。
まあ見せ場ではあるよなファストドロウとリロードは。

・Peggle 2

360時代からの定番タイトルPeggleのナンバリングタイトル。難易度を順当に上げてきた続編といったもので、アニメーションもパワーアップしまくりだ。衝撃的!
難易度的にはなかなか高まっており、チュートリアルでも侮れない。前作は手軽で奥深い系というか、スコアを狙いだすといきなり難しくなるタイプだったが、今回は適当にやるとクリアも覚束ない。

*

その他。

・LIMBO

最終面手前で止まってたのを、次作INSIDEやる前にと思って動画みてサクッとクリア。ついでに隠し実績も回収。
見てみるとやっぱりアレかーという感じのギミックではあったが、ノーミス実績はもうどうでもいいかな…

暗黒残酷鬱ファンタジーの元祖的タイトルであった。影絵だからって何やってもいいのか?いいんです。みたいな。
最初からやり直して思い出したけど、途中から思わせぶりな描写は後退し、単なる残酷物理パズルになっている。
大絶賛が過大評価までは言わないにしても、別なゲームをくっつけたような隠しきれないチグハグさは感じたものだ。ネタバレだがクモのとこまでは鬱ファンタジー的に神がかってた。あれほどの強大な存在であっても、弱肉強食の掟には決して逆らえぬ…!諸行無常…!みたいな。その後にセンサ付きのセントリーガンとかだからなあ。ステルスゲーかなんかですか。

日本でも幼女がひどい目にあうような類のフォロワーとか出そうだなと思ったけど、あんまり出なかった。
まあそういうのは恐怖漫画とかのジャンル違い含めると別に目新しいもんでもないか。表現が違うだけというか。

・PINBALL FX3

安売りの台を幾つか追加。スターウォーズのが結構凄かった。何が凄いって、声優の声がソレっぽい。SEがほぼそのまんまというだけでおっさん感涙。急にシューティングになったりもする。しかしサーアレックギネスのご尊顔(CG)はあんまり似ていなかった。
もちろんEP4~6までの分しか買ってませんけど何か問題でも。

あ、あとこれは完全にPCでキーボードの方がやりやすいためWin10での暇つぶしにおひとついかがか。無料でも2種類の台は遊べる。
ちなみに日本語化はされてない。

・SHANTI

3Dポリゴン2D横ACT。日本語アリ。
洋ゲーにしてはシャンティちゃんの露出が凄いんですが。PG12で大丈夫か?
クリアすると町に戻って仕切り直すスタイルなので、ストーリーモードでもゲームプレイが連続しているわけではない。クリア後に戻って隠し要素を回収したり、町では買い物でパワーアップでき、移動手段などが追加されてから戻ると行けなかったところまで行けるようになる、というのがこのシリーズの基本的なシステムらしい。
やってることはポリゴン第一世代と大差なく、手堅い。ただしこのタイトルに関しては、微妙に操作遅延みたいのがある。位置合わせがシビアなところでは、慣れるまではかなり墜落とかする。

2019年のPC環境の件

●RYZEN THREADRIPPER 1920X

今更だがPCの中身を入れ替えた。一年前。
初期不良祭りでメンタルがやられたので触れてこなかった。てへ。

また先月、XBOX ONE Xに合わせて導入した4kモニタ(お試し)のテスト運用を打ち切って元のNECに戻して、何気なくPainter 12を動かしたらレスポンスが全然違ってビビった。正直インストールして動作確認して終わっており、なんか描いてみようとかしてなかった。

ツールの切り替えで遅れないだけでなく、荷重のON/OFFの反応から巨大ブラシのリアルタイム処理まで、ありとあらゆる処理で体感遅延ほぼゼロ。即ちマルチコア本格対応を謳ったバージョンの真価が発揮されてしまったのであった。設定画面でも、最大で全スレッド-1までPainter側で使える設定が可能。とは言えCPU以外の足回りも全てが強まっているので、当然の結果ではある。

そういった事も含め備忘録として残していきたい。

大雑把に比較すると、CPUはFX8300(4M8C)からTR1920X(12C24T)で、実行スレッド数が3倍。メモリはDDR3(8GB×2)からDDR4(8GB×4)で、容量とチャネル数が2倍。SSDはSATA(480GB)からNVMe(500GB)で、容量は変わらずベンチ上はシーケンシャルリードでゼロいっこ多い。

言うまでもなく写真屋のフィルタ等も明らかに速い(というより他が重くならない)のだが、解像度が4kだとビデオカードの方が少々きつかった印象だ。RX470の4GBだからな…1920×1200なら何の問題もない模様。

*

THREADRIPPER 1920X(以下TRと表記)になった経緯は、元々はZen2いくのがスジだよなと思いつつ、旧製品の値下げと両にらみしていたら値崩れが最も激しかったのがコレだった。なんのかんのでHEDT級のシステムをこの値段で組めるというのは見逃せない。
Zen2というか3代目RYZENが出た直後の数か月、組み合わせるチップセットはX570しかなく、マザーボードが高価だったのも引っかかっていた。
対するTR専用のX399も当初は高価だったが、CPUに呼応して値下がりし、X570と同程度以下まで下がっている(正確には電源周りをTDP180W対応まで引き下げた廉価版がそれに該当)。

12コアというスペック、現状ではAMDのRYZEN 9では並ばれ、3代目TRでは24コアからのスタートと大きく引き離されてしまった。またIntelも第10世代のCore i9で10コアを投入しており、HEDTと名乗れるか微妙ーな立場に追いやられている。がIntelのCore Xではまだ10コアがあるからギリ許されるかも。
新しく出るTR PROでも、12コアと16コアが復活している。まあHEDTというより更に上位のWS向けだが。
ラインナップ上はやはり16コアまでがRYZEN 9の担当になるのだろう。

ただし24C48Tを超えていくと、コア間接続やキャッシュなどで別のボトルネックが生じるのが各種テストで確認済み。つまりパーソナルユースや、プロユースにおいてもそこまで同時実行スレッド数要らないタスクでは、過剰なコア数は無用の長物という側面もあるわけだ。これに対しキャッシュ増やしたりI/Fを高速化する等の方策はダイサイズに直結するので、コスト的に簡単ではない。
そんな事情もまた、TR PROで12C24T、16C32Tを復活させた要因のひとつであろう。だから12コアは足りないんじゃなくてちょうどいいんだよ!!!!(けっきょくいいわけ)

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1265447.html

しかし1920X、なんだかんだで2017年の旧モデルなので、RYZEN 9に勝てる部分がほぼないのは認めざるを得ない。なんせアーキテクチャは初代ZenでPCIeはいっぱいあるけど3.0だからなあ。今となってはQUADのメモリと外箱かっこいい!つよそう!(←単なる過剰包装)ぐらいしか無い。
でもクロックは思ったよりも上がるので、カタログ性能よりはパフォーマンス出てると思う。ちゃんと冷える環境で自動OCさせていると、普通にMAX 4.3GHzとか行ってるぞ。消費電力?ンンーなんのことかな…

2019年は、マイニングバブルとメモリカルテルのダブル崩壊により突然に訪れた自作PCイヤーでもあった。
それでネットで安いとこ使ってパーツ集めようと思ったのが運の尽き。M/BとSSDは初期不良で交換、電源はよく見ないで買ったらCPU補助のコネクタが足りなくて買い直しと相成り、とどめにWindowsのシリアルが死んだ。
要はインストール後にM/B故障が確定して返品しちゃったからなので、ばらす前にWindowsをアンインストールしとけば良かったのかも?とも思ったが、サポートの人からは短期間に何度も交換したからアウトと言われた。今、シリアル再発行は本国のサーバらしく、待ち時間も含めて2時間ぐらい電話する羽目に。

教訓1:型番が同じだからとか油断していけない。

さて初期不良の中身は、まずM/Bはメモリスロット半数が初めから動かなかった。
不具合とは別の話だけど、Socket TR4は恐ろしい程にデカいしメモリスロットやPCIexスロットの多さから基盤自体がATXギリギリのサイズで、こんなもん安く売ったらどう考えても商売あがったりでなんか申し訳ないなあなどと思った(でも買っちゃう)。

次にSSD。NVMe接続で、実際に物凄く速いが発熱も半端でなくてビビる。火傷する熱さ。
それが段々調子悪くなっていって、最後はWindows起動中にエクスプローラからC:のドライブレターが消滅する瞬間を目撃してしまった。まさに恐怖体験アンバランスゾーン。
元々ヒートシンク付きを買ったんだけど、M/B側の付属ヒートシンクが使いたいのでこの際ヒートシンク無しモデルと交換してくれとダメ元で頼んだところ、その通りになったのだけは良かった。

後日製品写真を眺めていたら、どうも出荷時から熱伝導シート貼り忘れだったような気が。手元に無いからもはや真相は不明っていうか、それだとしたらもう箱から出した瞬間に気付けというレベルですよね。

教訓2:箱から出したパーツの外観はきちんとチェックすべし。

あと電源はアレだ。マイニングバブルの副産物のような大出力タイプは、VGAカード複数差し対応のためかやたらとPCIexの8pinとかが多く、肝心のCPU補助が省かれてるっていうオチみたい。昔ならそっちは省いてなかったのに…

教訓3:昔の常識が通用すると思うなスペックシートは穴が開くほど熟読してからポチれ。

どれも店で買ってれば持ち込んで交換なりで終わってたところ、それが通販メインだったので解決まで優に1ヵ月以上要してしまいマジトラウマ。
とは言えツクモも昔ほどお得感ないしどうしたもんか。ドスパラの方は少し復活しているけど。電源はドスパラで買ってやった。

*

初のHEDT級だからというわけでもないが、今まで触れてこなかったものも幾つか入れた。その一つが簡易水冷。一応TRの冷却としてメーカー推奨になっていることでもある。

先に触れたように、Socket TR4のCPUはヒートスプレッダが巨大であるため、これを全部覆う専用の長方形をした水冷ヘッドというのも存在している。ただし1920Xでは実働コア数が半分以下だしそこまでは要らんだろう、というわけで普通の円形のやつに。1年使って特に冷却不足とかは無いので、専用は要らんのだろう。投げ売りされてるの見ると買いたくなるけど。
冷却能力的には、推奨通りに240mm以上のラジエータなら問題ないと思われる。

しかし冷静に考えると、あのサイズのラジエータでCPUいっこぶんの冷却とかヤバいよな…は?消費電力?ン~?

240mm以上だと取付の際、ケース内部にラジエータのスペースがあるかどうかが一つのポイントとなろう。
最近のケースで簡易水冷対応のものは、取付スペースに余裕があるだけでなく、ケース自体が幅広で配管を通しやすくなっている。
対して古いケースでは、5インチベイをばらすなどすれば空間は作れるかもしれないが、幅が5インチベイギリギリだと、どうやっても配管が厳しいかもしれない。ケーブル類に比べてかなり太い管を使っているので。

うちのケースも含めてちょっと前の流行りだと、外の水冷システムに出すための配管用の穴はあったりするが、配管を通してから組み立てる場合ならともかく、組立済の簡易水冷に使えないのは自明であった。

240mmを入れるなら、平面的には120mmファン×2が増設できる空間があればいいのだが、高さ方向でラジエータ分の厚みがクリアできないと不可。PC-K58(既に10年選手)の状況がそのまんまだった。
幸い、ファン増設の想定でプラの天板がルーバー状になっていたから、2枚抜いてラジエータを脱出させ、立てて置いて針金で固定している。因みにこれの上位モデルK62だと上のファンが標準で載るので、この手は簡単に使えなかっただろう。

下手に内蔵するよりも、外に出した方が冷却能力が活かせるのは間違いないところであり、事実負荷が掛かっても騒音はほとんど変化しない。余裕。VGAは唸りまくりですけど。
センサ読みの温度変化を見ていると、温度が下がり始めるまで若干のタイムラグがあるのは空冷と違うところのようだ。

内蔵したらこうなる例がちょうど出ていた。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1264555.html

TDP180Wで240mmでも、外に出したら温度、騒音とも一番低いグラフ程度の感じで収まる。あれ、でも確かi9-9990kのTDPって95(ドキューン
検討の過程で、ケース内に収めるとしたら5インチベイ部分を大改造して垂直に取付、またはルーバー全部切り抜いて水平に取付というのも考えていたが、やんなくてよかった。
簡単にできる方に流れただけだろうって?その通りです。

あとはですね最近のパーツはLEDが光りますねいろいろ。配置を戻した時に全部消しちゃいましたけどテヘ。
これも「新機軸」ではあるが本気出すならサイドパネルとかフロントパネルをクリアにしないとですね。
しないけどネ。

そうして最後にひとつ。
HEDTと言えばハイエンド・デスクトップを意味しコンシューマユースにおけるPCの最高峰でありSLI位当然組むよな?というかウチ(ASRock)のVGA買ってきて組め、といわんばかりにSLIコネクタも付属しておるわけでございますが今SLIやろうとしたらRTX2070 SUPER以上が必要となるわけでして。まあ2019年時点よりは下がっているが。3000番台に移行する一歩手前なので、値下げ圧力がじわじわと。それでも2枚で10万は下らないそして使い道がない。HEDTとして完全体になる代償はかように大きい。
電源も要るな。1200Wぐらいの。

・余談

今後はサブ機の更新ということになるが、6コア以上でメモリ多めに積みたいとかいろいろ考えてCPU+メモリ+M/Bの予算が6万弱とかなってくると、RYZEN 5 4500Uとかのノートの方が余程手っ取り早いような気がしてきて困る。これはNUC等のコンパクト筐体ベアボーンと交換する案も同様。
モバイル向けのプロセッサでも価格破壊が起こっており、遂に国内メーカーまでRYZEN採用するぐらいなので、IntelのCPUは相当厳しい。頼みの綱の10nmプロセス、Tiger Lakeは既に1年遅れの後手になりそうだけど、どんなもんなのか。性能はそれなりとしてもちゃんと数は出るのか。価格で太刀打ちできるのか。

サブはIntelと決めてる以上、本命は当然Rocket Lakeとなるわけだが、値頃感から言うと、7nmショックというかZen2以後に発売の第10世代Coreはアリだ。LGA1200なら、Rocket Lake載るんじゃないかという期待も持てる。
まあどのみちPCIex 4.0等は対応してねえから無駄っつー話もあるが、動くことは動くんじゃないかなあ?いや物理的に載っても互換しねーよバーカバーカとかって盛大に梯子外される可能性もあるけど。

値頃感を通り越して没落令嬢みたいになってるのが第9世代のi5-9400などで、近年のIntel製品中団グループでは珍しい下落幅を見せており萌える。でもHTT非対応だし今更LGA1151はナシかな…安さだけを追求するならアリだが。物理コア6以上になるとHTTの必要性はあんま無さそうな気もしている。
まあいずれにせよRocket Lakeが出たらポイ捨てのストップギャップであり、Rocket Lakeの後はDDR5の動向に拠るので何とも想像しがたい。その次はLGA1700とかいう噂があり、1200の次は絶対行けない。
その世代は各社DDR5の供給に振り回されまくる様子が目に浮かぶようだ。モバイル向けLPDDR5とかで先行するのは確実として、その後どうなるかが全くわからん。

●BenQ EL2870U

やや不調の兆しがある初期型の代替でXBOX ONE Xを買ったが、読込が速くなった以外の違いが体感し難かったのがいけない。気が付いたらポチっていた。

実は外付SSDも買ってみたのだけど、こっちは完全に衝動買い失敗というかあんまり意味なかったなという感じ。単にSSDの性能不足なのかもしれないが、本体のメモリ強化の方が高速化には圧倒的に効いているという結論に。
初期のレビューではSSDがかなり推されてたから間違いないかと思ったのが間違いだった。メモリの使い方はファームウェアでも変わるから、初期と挙動が全然違うこともあり得るんよな。

さてEL2870U、約28インチの4k解像度のTNモニタで、応答速度が速く4kでもリフレッシュレート60Hzなのが売り。HDR10にも一応対応するということで、コンシューマゲーム機の4kに絞った製品に近い。

これと同型のパネルを用いた製品は数社から発売されており、ものによっては付属品や入力端子などが異なるので、ニーズに合わせて選ぶことができるだろう。
因みにこいつは、リモコンもPiPもアナログ入力もUSB3.0どころかUSBハブすら無く、付属品はばらしたスタンド(というか「台」)と1mぐらいのHDMIケーブルとシンプル方面で徹底している。正直、梱包のギリギリ感に驚愕した。まあツクモとかで似たような箱の山積みも見ていたのだけども、自分で買ったとなるとまた違う感慨が。
なおHDMIオーディオを受けるスピーカーは辛うじて付いてるものの、何というか人の声にのみ激しく特化したような妙な音が出る。

4kという解像度に関しては、大画面ほど良さそうなイメージがあるが、実はこのサイズでも使い勝手はいい。所謂狭額縁化の恩恵で、24インチ級のモニタと置き換えることも難しくないし、視聴距離が短くて済む。
とは言え字がちっちゃいのは否めないので、PCのメインモニタとして完璧とまでは言えない。やはり27インチで2560幅のWQHDぐらいが、ドットピッチ的にはいい。これはどっかのメーカーの宣伝とだいたい合致する。
4kなら32インチか。ただ32のIPSって、メーカー問わず高いやつしかないのよな。
4k32のプロ向け買う値段でWQHDの27を2台か3台買えてお釣りが来る。

更に言うと、TV向け大型パネルを流用したモニタや4k HDTVそのものはやたらと安くなっているのだけども、確実に場所を取るし、適切な配置が見つけられないと厳しい。ハードル高い。

*

4k/60pに対応するHDMIのVerは2.0以降となり、こいつの音が微妙な内蔵スピーカーだけは、4k非対応のAV機器に勝るポイントだ。音が出ないより出た方がいいに決まっている。

別系統の音声ライン、光入力などがあれば当座は凌げるものの、世代的にもうダメかしらというのはある。ただし、お手軽系サラウンド環境は事実上サウンドバー型しか選択肢が無くなっちゃってるので、もうUSB接続のモニタスピーカに回帰するかサラウンドヘッドホンでいいかも…などと思わないでもない。はたまた小型サウンドバーかBT接続型のスピーカか。なんだいっぱいあるじゃん。
AVアンプも昔より手を出しやすくはなったとは言え、全部揃えたら場所取るし金額もかさむので、環境を整えるのが先決であるな。

*

以下は個人の感想というかデータ的な裏付けのないタワゴトレベルの感想文。

HDRは正直オマケレベルながら、HDR入力ONの表示が出ただけでもう満足という人には十分役立った。
別の意味で興味深かったのは、10bit入力のはずが全然10bitとは思えない階調表現だったりするところ。HDRの仕組み上、もっとパネル側の表現力高くないと本当はダメなんだろうなあ。所詮はTN。まあゲームやる分には問題ないというかちゃんとHDRの信号が出て入ってるだけでもう満足なので。

XBOXで4kのゲームと言えばFORZAシリーズ(FM7とFH3以降)かと思いきや、個人的にはエフェクト弱めのF1シリーズの方がイイ感じに見えた。
両者で画作りの条件が全然違うとは承知しているものの、映り込みの描写等にどうも違和感が出てしまう。

全般的には、ここまで解像度が上がると下手にポストプロセス掛かんない方がかっこよく見える気がする。これは肉眼で実物を見るのとは違う「リアル感」の世界なので、ぼかしたら却ってスポイルされる感じ。脳が違和感訴える様な画作りのフォトリアル志向は是か非か?とかなんとか。
関係ないけどリアルタイムレイトレってバッキバキクリア系のデモばっかだけど、この10年で進化しまくった疑似レンズエフェクトみたいな技術的方向性はどうなっていくのかしら。

観念的なところはおいといて、30フレームのHORIZONシリーズは動くとブラーでボケてしまい、あまり4kの解像感は活きない。まあどうせ高解像度ならバキバキにクリアな方が良くない?というだけなんですけど。
しかしMASS EFFECT : ANDROMEDAの方は同条件でもあまり違和感なかったのが不思議だ。内部解像度(たぶんこっちのが低め)の違いかもしれないが、定かでない。

その他4kと関係ないBenQ独自機能のうち、Eye Care系、自動輝度変更やブルーライトカット等は思ったよりいい。一方、輪郭補正や残像低減はあんまり気持ちよくなかったので早々にOFFとした。偽色出たりすんのはいただけない

*

最初にPCを繋いだ時はデフォルトの画質設定が結構酷くてビックリしたが、調整は効くので問題ない。その後は特に問題なく使えた。

問題があったのは使うむしろ人間の環境の方で、姿勢が最悪だったりいろいろあって、これではいかんとなって元の環境に戻す決断とした。
上で視聴距離のメリットについて触れたけど、逆にちょっと離したら見えにくくなってしまった。レイアウト決めは慎重にしたいところです。

最後に残った難問はCCHの処遇となった。ケーブルの取り回しが厳しいんだよなあ…
結局サブ機専用モニタでイった方がいいような気がしてきたがサブ機は(上記余談に戻る)

〇十年越しのWARHAMMERとWARHAMMER 40k

XBOX ONEのセールに出てきたので買ってしまった。内容は、どっちも所謂ハクスラもので、源流をたどるとディアブロとかに至るやつ…ですよね?

40kの方から手を付けたけど、現行設定だと時系列的に(無印の)WHとは繋がってないらしい。ただし神々の設定は同じというので、パラレルワールド的展開ということであろうか。そのような枠組みのため、敵役のデーモンだとかも似たり寄ったり、緑色の何かを吐きながら迫りくるお下劣モンスターといった風情である。でも宇宙海兵隊スペースマリーンの有無で区別できるから大丈夫だ。

昔の設定だと、4万年後のWHユニバースが40kだったはずだ。ウィキペとか見るとその辺の経緯も出てくるが、当時は知り得なかったことでなかなか興味深い。
そもそも枝分かれしたのがゲームズワークショップの極初期ってことになるんだよなあ。あの頃のスピード感は凄かった。まあその後は30年続くコンテンツと化しており、どっかのアニメ業界と変わらん感じですけど。
WHと言えばメタルフィギュア。メタルフィギュアをジオラマに大量に並べて遊ぶゲーム(アクチュアルゲームとも呼んだ)ということでありおおっとウサギ小屋の諸君には無理だったねHAHAHAといった感じのコンベンション専用コンテンツの趣であったのだ。
そういえばメタルフィギュアも鉛とかの関係で材質が変わっとるそうでゲスな。時を経て人と地球にやさしくなっているらしい。

WHが日本に紹介された頃、分家筋のRPGの方が先に邦訳されたので、ルールブックを手にした人もそれなりにいたかと思う。が、社会思想社版は打ち切り?で中途半端になった上、戦闘結果がスプラッターとかそんな話題にしかならなかったような。後のHJ版はよく知らない。
実際、今回のゲームでも血みどろな描写だらけであるが、個人的にはもう慣れたっつーか、思い起こせばTES4:オブリビオンで慣らされたなあと感慨深い。最初ホラーテイストなのかと思ったら、ごく一般的な洋ゲー標準だったというカルチャーショック。ドット絵でも血を出したがる欧米人の考えることは大体想像つくようにはなったが、理解はできぬであろう。おそらく永久に。

*

40kは副題がINQUISITOR、即ち異端審問官。ヤバげな響きが最高ですよね。

https://neocoregames.com/en/games/warhammer-40k-inquisitor-martyr

開発元がヴァンヘルシングとかデストラップのネオコアゲームズなので、気にはなっていた。見た感じ、UIとか大体そのまんまで経験者にはわかりやすい。
ここはハンガリーのデベロッパで、キングアーサーのようなRPG寄りのRTSから始まり、近年は独自IPとしてボルゴビアという架空世界ベースのオリジナルを展開してきた。それがここに来てビッグネームの開発を手掛けている、という流れ。これに関わっている内はボルゴビア物はお預けであろう。もう出ないかも。
こいつのアップデートで鋭意稼いでいきたい!みたいな雰囲気はある。どこまで契約してるかは知らんけど。
とは言えゴシックかつ陰鬱な雰囲気はネオコアのお家芸、もしくは地域性というべきか、兎も角独特のものがあり、WHとの親和性は高い。

ゲームの話をすると、キャラクターのクラスは大別して3つ。その中でも、得意分野により遠距離近距離魔法といった分類で枝分かれする。DLCではドローン遣いみたいのも追加された。とある理由により個人名などは設定されていない。物語としては1本道であり、キャラクターを作り直しても全く同じ展開になるので、やや飽きるかも。
どれを選ぼうとその戦闘力は凄まじく、押し寄せるケイオススペースマリーン(あと異端者)の如き、ちぎっては投げちぎっては投げ。
クラスによって使用可能な武器は若干制約あるものの、装備セット切り替えによってある程度はオールラウンドに戦えるようになっている。シングルプレイだと効率優先になりがちで使いにくい武器も、マルチで役割分担できれば全然違う。

スキルツリー制もいつもの感じ。レベルカンストでもポイントが足りなくてさっぱり埋まらないのは、レベルキャップを徐々に外していく都合だろうか。

また異端審問官というのを象徴するシステムがスキルツリーに組み込まれているのも特徴的。選択肢によって(異端審問官本来のお仕事=おおよそ断罪or見逃すの二択)アライメントが変わっていき、ボーナスがついたりなんかする。わりと情けを掛けた方が異端的というのが狂信者っぽくて素敵。
敵味方全部ひっくるめて、変態と狂信者で9割ぐらいを占めている。

ついでにローカライズというか翻訳の怪しさもいつも通り機械翻訳っぽい。主な二人称は貴殿。
いやまあ何となくわかるんだけど、ストーリーのテキストはさっぱり頭に入ってこない。とりあえず武器の説明などはその程度でも問題ないので、プレイに支障はない。デストラップなどはそもそも英語だけだったし。
一か所だけ、審問官同士のシリアスな会話が唐突にJK同士の会話みたく砕けて死にそうになった。

Enhancedのフィーチャーとして2560×1600にできたりするが、元々が処理落ち気味なので今一つと言わざるを得ない。フレームレート低下は意図的にウェイトかけた感じのスローになるのでいいとしても、キャラクターが点滅するのはいけません。
重くなっている理由は、間違いなくド派手なエフェクトと多数の壊れるオブジェクト。カバーアクションに絡む判定処理もある。この手のゲームでカバーアクションは珍しいが、ゲージ回復速度が上がったりする有用なものだ。待ち伏せからの奇襲や狙撃の表現としてもよく考えられている。ただし処理が重(略)だんだん壊れていく壁とかあるし、PCでないと辛そう。

因みにデストラップの時に挙げた、飛び道具の引き撃ち不可というのも原則そのままだった。ただし一部の装備で「後退しつつ撃つ」スキルが導入されたので一部解消している。

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もう一本は副題CHAOSBANE。スペースマリーンの出てこない方。

https://warhammer-chaosbane.com/

こっちは初期のWHから繋がってる風で、混沌の軍勢が攻めてきて帝国がたいへんなことに!というよく知らない人でもきわめてとてもお馴染な感じで始まる。現在進行中のAge of Sigmar(https://www.games-workshop.com/en-JP/Warhammer-Age-of-Sigmar)とはまた別らしいが、まあWHRPGは概ねこんな感じだったような?
秩序と混沌を題材としたファンタジー物の中でも、乱暴に言ってしまうと「最終戦争のフェーズを延々とやっている」感じであり、どうやら共存の道はない様子。

ゲームとしては40kのとやることは大体おんなじ。操作も似通っている。
こちらのプレイヤーキャラクターは種族、クラスが異なる4人で、それぞれ個人名があり、ストーリーライン上でも名前で呼ばれる。キャラクターを変えると別の物語が展開するため、その辺のボリュームは相当ある。

40kとのシステム的な違いとしては、まずゲームスピード。こっちのがかなり速く、アクションゲームとしてのテンポはいい。ドロップする装備もどんどん強まるし、無限ヒールポーション(制約はクールダウン時間だけ)なので、簡単には倒れない。さすがに継続ダメージ重ねられたらダメだがまあ常識の範囲内かな。

スキルツリー制ではなく、レベルが上がるとスキルが自動的にアンロックされ、ポイントの許す範囲なら自由にセットできる。また武器もスキルも戦闘マップ上で変更可能なため、装備を切り替えて打開したりもできる。実質別キャラにもなれるような装備/スキルセット保存のシステムもあり、たいへん親切設計となっております。
シングルプレイにおいてはボス戦が次第に厳しくなるものの、ゲームの進行につれて神の祝福がアンロックされたり、武器のエンチャントがアンロックされてプレイヤー側も順調に強まるため、まともに強化していけばハマるとまではいかない。一通りできるようになるLv50からが本番、というパターン。

あとストーリーがムチャクチャわかりやすい点と、日本語がまともな点はこちらの方が上か。相当オーソドックスな暗黒ファンタジーでありいい仕事であります。
ひとまず人類/戦士のような人でスタートしてみたら男っぷりが良すぎて泣けた。凄惨極まりない激しい戦いの中にあっても決して人間性を失わず、北に復讐を望むものあれば、行って敵を取り、南に混沌のチャンピオンあれば、行って皆殺しにする。あかん惚れてまう。
しかしストーリークリアの実績解除率でみる限り、不人気っぽかったのが無念。そもそもシングルプレイでクリアは解除率が低いのだけども、世界観に触れるという意味ではWH入門にも向いてるのではないかと。

(追記)
ストーリーモードが比較的緩かったので、全キャラクリアまで行ってみた。ストーリーというか主のテキスト自体は全キャラ共通ですねこれは。とてもわかりやすい展開が好きです。

序盤が辛いのはレンジャーエルフなのだが、基本技が強化されていくとカミナリレーザーみたいな挙動になったり、ゲージ消費の上位技も広範囲貫通系、さらにノーコストでのゴロゴロ転がり回避が備わり、(ケイブでいうTYPE-C的な意味で)究極的には最強に近い感じだ。

おっさんファイター人間は、エルフ王子(火力偏重型)や機械化ドワーフ(燃焼系)と比べ、数値的にはあんまりだが鬼カウンターダメージとかあって侮れない。ただし遠隔大火力ではないため見た目はとても地味。

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この両者、似てるようでいてテイストは異なるため、比較する意味はあんまりない。とは言え正直、CHAOSBANEの方がだいぶ遊びやすい。

どちらも難易度調整でどうにでもできるとは言うものの、40k:INQUISITORは属性の組み合わせによりダメージ/被ダメージが大きく変動するため、難易度設定と無関係に難しくなったり簡単になったりする。レベル上げより装備とスキルの組み合わせの方が重要な面も多々あり、ごり押しだけでは打開し難い。ゲームスピードが遅めなわりに一部の敵の動きや飛び道具、範囲攻撃の出が速く、小手先で避けるのが難しい点も挙げられよう。削りあい宇宙。
ストーリーも年表上の大きな出来事を扱っている感じではないから、世界観に浸るというよりはある程度分かってる人向けとも思える。そもそも異端審問官ってナニ?というのが普通であろう。その点、40kの顔であるスペースマリーンのゲームの方が入りやすいのではないかなあ。未プレイだけど。
ただ40k:INQUISITORには不自由もありつつ独特の魅力があるのも事実。

顔面丸出しの重戦闘サイボーグとか最高ですよね。

年末年始のPC故障と修理

話は2016年3月に遡る。

当時運用していたThinkPad E525の調子が悪くなり、あとWin8に続き10がリリースされたことでそろそろ新しいの買ってもいいかなあという機運が高まったのであった。
現実との答え合わせをすればWin7のサポート切れはまだまだ先だったわけだが、パフォーマンス不足も目立ち始めていたので、タイミングとしてはアリだったと思う。
その翌年2017年に、HDDをSSHDに換装した件だけは記事にした(2017.1.7投稿)が、実は買った時のあれこれも下書きに残ってたりする。まあさすがに今載せてもアレなので、このままお蔵入りとす。

2015年のWin10登場の頃は、ローエンド帯の格安ノートPCが、キーボード付きタブレット級の性能に格下げされた時期でもある。具体的にはSilvermontコア以降のAtom、Pentium/Celeron J/Nとかそのへんがモバイルのローエンドに溢れてきて、バッテリだけはもつ(確証なし)が、CPUパワーは退化、ストレージはeMMC直付け32GBといったまんまタブレットな代物まで現れた。
それでいて製品価格は前世代のUプロセッサ並、と購買意欲が全くピクリともしない。海外メーカー製品ではクロームブックとハードウェア的に共通点が多かった。というか今もクロームブックて何か割高なまんま現在に至る。
それはそれとしてどうしてこうなったかというと、Intelの戦略以上にAMDがダメだったのが大きな要因だったんじゃないかなあ。今はRyzenのノートPCかなり出てるよな。

また、当時はWindows10ならローパワーでも大丈夫!といったプロパガンダも蔓延していたが、そんなもん信じられるわけもなかったのである。今にして思えば、GUIの動きとかはWin8UPGの初期が一番軽かったような気がする。
Win10はスタートボタンを半端に回帰させたせいで重いし見難い。レジストリまで行かなくてもメンテナンスしやすくなったのだけはいい。

話をE525に戻すと、不調になったのはUSB関係。一時は全滅状態まで追い込まれた。その後の検証で省電力設定を見直したら復活したものの、いまいち心もとない。
パフォーマンスに関してはSSD換装案、メモリ強化案などあるにはあったが、元が安かっただけに、そこまでかけるのってどうなの的な状況でもあり、購入に傾いていったのである。
2in1型でなくてもタッチパネル欲しいなーというのも当時はなぜかあった。実際使ってみると、便利は便利だけど触るたびにモニタがグラグラしてあんまり気持ちよくない…
でまあ、15.6インチのタッチパネルアリで絞り込むと、やはり国内メーカー製が多く、定価は20万近くする。そこを何とか安く買おうと思ったら新古品だったというオチ。ウイルス対策3年とOffice2016が付いてるしーと自分を納得させる。
機種は富士通のLIFEBOOK AH77/Wになった。Skylakeと同時デビューぐらいの世代で、DDR4とDDR3Lの製品が混在していた中、DDR4使ってたコレが光輝いて見えた。確か、調べた限りDDR3Lの方が多数派だったと思う。
結構な上位機種であったが、これならメインのデスクトップのFX-8300より速いだろうというかモバイルに負けてるぐぬぬってなる気満々で買った(Mか?)。
まあストレージはHDDやSSHDだし、メモリは8GBあってもDDR4-1866とかいう微妙な速さでしかも1枚差し(=シングルチャネル)動作とあって、体感はそんなでもなかったんだけど。本来の性能を発揮するのはDDR4-2133の16GBになった時だったのだ。これについては後述。
ちなみに富士通、携帯電話は結構買ってる。他は全然持ってない。ってF-04Kのとこで書いたか。

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時は流れて。

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2018年の秋ぐらいから、AH77/Wの調子が悪くなった。時期的に例の大規模アップデート絡みの不調かなどと思いつつ、漫然と過ごしていたらOutlook突然落ちなど症状がどんどん悪化。しかし12月中は年賀状作成というタスクもあったので騙し騙し使っておき、再インストール等の根本的な対応は見送る事にしたのだが、これが大きな間違いであったことは数週間後に判明するのである。
ここまで来るとすっかり忘れていたが、標準状態はメモリが8GB×1のシングルチャネルで物悲しいので、せめて8GB×2にしたかったし安くなってるから思い切って買うかー等と暢気に考えていられたのは年末までの話だった。

年が明けて本格的に検証を始めたところ、OS初期化でも改善せず、メモリ交換もやはり関係なし、SSHD交換直後のディスクイメージから復旧しても恐ろしく不安定なままだった。最後の手段としてSSHDを元の1TB HDDに再交換、回復イメージから出荷時状態に戻そうとしたら、途中で止まってしまい万事休す。それぞれ2回以上やってるのでかなりの時間を要した。
正直、これは捨てるしかないかと思いつつ、メーカーサイトで修理関係の情報を見ていくと、概算金額の頁が。

https://azby.fmworld.net/support/repair/syuribin/charge.html

M/B交換とメモリ交換とHDD交換の金額がほとんど同じという驚愕の事実が判明。メモリはまあメーカーOP価格の段階で実勢よりだいぶ上がるとしても、HDDはどうなのこれ。利益率数百㌫とかなのでは…

対して、メインボード交換5万円台半ば(技術料・税込)は、ぶっちゃけ安い。安いノートPCやNUCやタブレットとかの実勢価格と比較しての判断であったが、後日i7-6700HQをIntel公式で調べたら、1000個ロットのCPU単体価格が379ドル。大手OEMにとって基幹パーツの価格なんざ、あってないようなもんなんだなーと痛感。ショジジョーはどうでもいいですけど。

他も見て分かる通り、各項目は意外と均一な数万円のオーダー。単体ならPC一台分より安上がりな一方、合わせ技ともなれば10万円台突破することは必定である。いずれにしても、定価の高いやつでなかったら直す気にはなんないかもしれん。
因みに内訳で言うと、技術料は高めの印象。ただし実質的には往復の配送料金込み、それも航空便の精密機器輸送(製品を裸で渡すと来た人がバッグに入れて持っていくやつ)なので、地方から送る分にはちょっとお得?

そんなこんなで即決でネットから修理依頼すると、修理費が2000円ほど割り引かれた。そして折り返しでサポートから電話来て、12月に保証が切れてる旨を通知されて悶絶。ユーザ登録しなくても保証期間がスタートしてたという事は、最初にネット繋いだ時点から起算してるんじゃろか。そもそも3年保証というのにも気付いてなかった痛恨ミス。
というか大きな声では言えないが、新古(うちに来たのは起算日の翌年3月)だと厳密には保証規定は継承されないんかな。まあ黙っていれば(略)な感じでしたがどっちにしても保証効かなかったしな(血涙

で状況報告サイトのやり取りで、お断りしたはずの再インストール費用が見積計上されてたり、その項目自体が小計から漏れてるという謎な見積もりが来て改めてお断りしたりといった経緯を経てM/B交換されて戻ってきた。
おかしいなあ。こういうのって、端末から項目ぽちぽち選んだら自動で明細が出るもんじゃないのか…電卓で手打ちしてるレベルのミスとしか思えぬが。まあサポートは日本語通じたからいいけど。

まあそれはそれとして、戻ってきたら早速巻き戻し済みのSSHDに戻して電源入れたところ、ごく普通に起動。やはりM/Bだったみたい。この後怒涛のアップデートとデータ復旧を経て完全復活の見込み。そしてメモリ16GBになる見込み。

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教訓。

保証期間はしっかり確認しよう。←言わずもがなすぎる。
あとアップデート後の再起動に気を付ける。
と申しますか正味の話、故障の主因はこれぐらいしか思い当たらない。特に、再起動待ちを放置しすぎて変な落ち方するのは危ない感じがする。自動再起動の設定も見直しておこう。

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戻ってくるまで暇なので、最近のモデルとの性能差がどの程度か調べたりしていた。

富士通の現行製品で直接の比較対象となるのは、型番的にはAH77/C2とかになる。

http://www.fmworld.net/fmv/ah/1806/spec/?wa3c2_i7&0

SSDが比較的安く選べたり、メモリ8GBモデルが4GHz×2になってたり、タッチパネルが廃止されてたりと、仕様の変化はそれなりにあるものの、後継機として見るには順当であろうか。

C2は、CPUの世代としてはKaby Lake Refresh、SKUはi7-8550U。これはブースト時のクロックが4GHzの大台に達した反面、TDPを下げるため定格クロックは2GHzを下回る1.8GHzという仕様。結果、2.6~3.5GHzの6700HQよりも変動幅は拡大した。

https://www.notebookcheck.net/8550U-vs-6700HQ_9208_6973.247596.0.html
スペックばらばら、特に外付けGPUあり/なしがごっちゃなのは注意するとして。(外付けの方がスコアが高いとも限らない)

Notebookcheckのデータでは、CineBenchのシングルとマルチを見るとその違いが如実に出ている。シングルはブーストクロックの分だけ速く、マルチは定格クロックの分だけ遅い。ただし、スコアのばらつき具合がいやに大きいのも目に付く。製品の良し悪しや用途の違いがもろに出てるということなのかなあ。速いのは冷却に留意した大きめのゲーミング系とかだろう。
今時はCTDP設定次第でどうにでもなるとは言え、通常時の動作で、データシート上の定格クロック1.8GHz、CTDP upの2.0GHzに張り付くとなると、ぶっちゃけセレロン並なのでは…確かにi7の定格だけどもスジツマ合っちゃうのが恐ろしい…

スペック上の話をするとKaby Lake Refreshは、Skylake比でL3キャッシュ2MB増の8MBだったり、高速なメモリ(SkylakeのDDR4-2133に対してDDR4-2400)に対応しているものの、明確なアドバンテージは見られず。メモリ規格で言えばSkylakeはDDR3Lも混ざってるはずだが、あまり関係なさげだ。
実消費電力に関しては、ここのデータはサンプルが少なくてちょっと。まあ順当に新しい方が省エネと言って間違いはないだろう。
ここでSkylakeのデータを唯一載せてるThinkpad P70て、17.3インチモニタのモバイルワークステーションでモバイル版のQuadro積んでるからなあ。うちのAH77/Wを含め、GPUなしの15.6インチといった普通のは、この(Prime95ストレステスト動作時)67Wよりは低い。と思う。
富士通の現行モデル、AH77/C2のスペックシートでは、バッテリ仕様、容量、測定基準(JEITA 2.0)とも共通で稼働時間が7.5~10時間となっており、同4.5時間のAH77/Wよりも省電力と言える。
但し消費電力のMAXは71Wで全く同じ、標準時(OSのみ起動)の消費電力を比べると8W対11Wなので、これだけでは数値上そこまでの稼働時間の差にはならないはず。ということはつまり現行型は低負荷時のクロック管理がより最適化されている若しくは多少もたついてもうわなにおするやめ

SkylakeのiGPUコアGT2は、現在まで引き継がれているも同然なので、HD530でも620でも大差はない。

https://www.notebookcheck.net/Intel-HD-Graphics-530.148358.0.html

元々530は大した性能じゃないけど、メモリは8GB×2の方がスコアは向上しそう。そして32GBまで増やしてもiGPUには関係なさそう。

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メモリ換装完了。
3DMarkはスコアが最大で2割ぐらい向上した。結構効くもんだなあ。いずれにせよFireStrike以上はどうにもなんねえ感じですけど。
CineBenchは換装後のデータしか見てないものの、平均・中央値は上回ったみたいだ。まだしばらくは戦えそう。
ベンチ以上に、各種処理待ち時間が短縮された感はある。これが本来の性能か…

メモリはPatriotのSO-DIMMで、DDR4-2400の方が安かったのでそっちを買った。仕様上はDDR4-2133でしか動作しないけどCL14になっているから、まあ無駄ではないかな。

https://docs.wixstatic.com/ugd/20c502_b57cf4122e5242e18d3d5f9c73d92604.pdf

なお、メモリスロットは2枚が半分ずつ重なる感じだったので、チップ上に板一枚でも貼られてるとスペース的に苦しくなるということを初めて知った。側面のツメがそのままでは掛からなくなるが、精密ドライバで広げて収められる程度だったのでそれで済ませている。最悪、板は剥がさないダメだったかも。

教訓その2。

ゲーミングとか謳ったメモリをノートPCに使う場合、スロット形状に要注意だ。